MIWA H248タイプシリンダー不具合で鍵があっても開かず(伊豆の国市)
この現象を口頭で言うのは難しいのかもしれない。
鍵は手元にあるが開かない。
こちらからするとなぜ?となってしまう。そもそも違う鍵じゃないのか?実際にそういうこともある。
鍵が手元にあって開かないことがまず考えられない。
しかし、残念なことにこの症状はどのシリンダーメーカーでも起こり得る。
今回のMIWAは国内で最大シェアを持つ錠前メーカー、そしてH248タイプは製造を中止して早いもので30年ほどになるが、もちろん築30年以上の物件でかなり希少になったとはいえ見ることができる。
鍵業者からすれば、汎用性があり、開錠も可能な非常に扱い易く優れた部品と思ってる。
しかしながら、それを逆手に取って少し知識がある犯罪者が窃盗事件に押し上げ、マスコミで手口を具体的に報じた物で生産中止となり廃盤へと追いやったと言っても過言でない。
現場に行き、鍵を受け取って実際にシリンダーに挿入すれば、鍵のストッパーに1mm程度の隙間がある。
本来はストッパーに当たるまで鍵が中に入る必要があるのだが、原因はそこにある。
なぜこうなるかはこのシリンダーの特徴を知っていれば解決策は理解ができる。
このH248タイプは鍵自体が中のケースロックを動かす構造。
ちなみに現行のU9タイプになると、鍵はあくまで内筒の認証に過ぎず、回転する際は内筒の奥にある金属片でケースロックを回す。
文章で書くと分かりにくいがそうした構造の違いがある。
つまり今回はまずこのH248タイプのシリンダーを認証状態(開錠状態)にして回転させて、先端回しで奥のケースロックを回せば開くはずである。
なぜこういう現象が起きるかと言えば、まずケースロックの動きが悪くなってきたりすると起こる。
きちんと回り切っていないのにシリンダーから鍵を引きぬいてしまう。
本来回りきらないと引きぬけないのだが、なにかの拍子や誤差の大きさなどでケースロックが回り切ってなくても鍵が抜けてしまい、再び鍵を挿入しても奥まで入らない症状が起きる。
当然、タンブラー1枚程度ずれているので認証されていないため内筒も回らない。
これを防ぐには確実にシリンダーを回すことと、ケースロックの動きをスムーズにすれば9割方防げる。
特にケースロックはある程度動くとカムの働きでそのまま最後まで動く構造になってるが、まずこの動きがスムーズである必要がある。
更にケースロックから出るデッドボルトがドア枠に当たっていたりすることもある。
動きは硬くなるので途中で止まってしまう。
また施錠状態で確認しようとドアを開けようとしてそのままにするとドアが沿ってたり、ゴムパッキンなどが反発してドアを押してデッドボルトを枠に押さえつける様に当ててしまう。
機械なので操作を確実にやらなければ、どんな物を持ってきても同じだ。
更には歪みなどでデッドボルトが奥まで入り切れない事例もあった。
今回は開錠後にケースロックとシリンダーの洗浄で解決。
家主はもう古いからシリンダー交換を考えていただけに思わぬ出費が節約できたと喜んでいた。