安否確認による開錠作業(沼津市)
家賃保証会社から前日に依頼があり、もっと早く言ってくれよと言いたくなった。
その後に伊東市で強制執行が既に予定されていて時間も順調にいけば問題ないが万が一はまるような現場になったら。。。ちょっと伊東市が間に合わないぞ。
大方、住人と連絡が付かず月末前に慌てて安否確認の名目で玄関を開けさせようということかな。
とりあえず警察官立ち合いでということで現場へ。
実はこの建物、もう何年、いや10年以上か前になるが鍵を無くして開錠して欲しいという依頼で夜遅くに開錠を試みた物件。
集合住宅4棟あり、どれだったかは忘れたが、シリンダーはミワU9でピッキングでは開かないのでサムターン回しでドアスコープから道具を入れるやり方でやったものの、開けられなくて最終的に破錠してシリンダー交換したことがあった。
角度的にやり難かったのか、単に硬かったのかもう忘れてしまったが。
現場で時間が近づくと家賃保証会社の依頼者が「じゃ、今から呼びます」と言って数分後に来たのは救急車を先頭に消防の特殊工作車と指揮車の3台。
てっきり交番からお巡りさんがバイクで来ると思ったらサイレン鳴らした緊急走行であった。
個々に知ってるわけではないが、火事場でよく会う人々。
消防来たら俺やることないじゃん。
強制破壊で入室するのかと思わせるものものしさ。
段取りが聞こえてくる、4階建ての建物屋上から下へ降りましょうとロープを肩に行き来する隊員、隣の部屋から移れそうですという隊員。
だけど部屋は4階だぞ、訓練積んでるのだろうが俺は怖い。
火事場で毎度見るけど頼もしいものだと思いつつ、頭の中まで筋肉だなと苦笑、そしたらやっと俺の存在に気づいてくれた。
たまたま着てたシャツのせいか、大隊長が「消防団の方ですか?」と聞いてきた。
身元がバレてしまい、これで開きませんということが言えなくなった。
該当する部屋の前へ、実は通報前に部屋に現場確認でドアの前に立ち、なんか匂うと感じたが、まだそれほどでもなく勘違いかなと思う反面、今回もかとどこかで思った。
ドアスコープを外す頃には匂いは確実に中を表す物となった。
割と早く開錠に成功したものの、U字ロックが掛かってるじゃん!
無線の会話を聞いてるとU字ロックなら消防でもできるっぽい。
しかし一応自分も道具を取りに一旦1階まで歩き再び4階へ・・・ちなみにエレベーターは無く階段だ。
U字ロックに消防も苦闘していた。
ドアの隙間が小さく、隙間側に壁があり男の手では奥まで入れられないのだ。
ただその頃には室内の臭気が外に出て隊員はマスク着用、中には酸素ボンベを背負った者も、まあ救難のプロだね。
救急隊に女性がいて、その女性の手が一番小さく手伝ってもらい、U字ロックも開錠。
僕の仕事はここまでとなるが、間もなくして救助対象外と声がして現場は警察の担当に。
1階に降りまずは消防からの聴取となった。
幸い伊東市の強制執行には差し支えなさそうだ。
撤収時に先ほどの大隊長が「またよろしくお願いします」と言っていった。
消防団のことを含めてのことだろうが、消防団も今年度まで。果たしてその間に会うことがあるのだろうか?
それに消防団、きちんと機能すれば大事な組織であることは言うまでもないが、果たして自分のところはどうだろうか?
先日あった火災出動での後輩達の立ち振る舞い、ポンプに乗らず自家用車で直行、とりあえず出席すれば手当も出る。
そんな感じを拭えない。
火は見えないが煙が立つ、火点の前に水利を取って放水準備をしようと思ったものの補助が居ない。
来た団員は車も来ない道で交通整理、何しに来てんだ!
いざ撤収しようとしても、関係者で混雑した道路、無暗に動くのは危険だがお~い誘導せい!
他の分団の分団長に誘導しようかと言われる始末。
我が分団、お話に夢中でお構いなし。
そして、大雨警報の夜。
定例の詰めの日だが、詰めを休んだ団員が警報の知らせでやってきた。
雨も峠を越えたし既に巡回パトロールも第一弾が行って戻っている。あとは雨が強くなれば第二弾がパトロールに出るのだが、
先の遅れてきた団員が早くも酒を飲んでいた。
一体何をしに来たのか?
定例だけなら巡回も終われば酒を飲もうが良いが警報発令中で思わず。
「何しに来たんだ!」
と言ったもののどれくらい刺さったかは分からない。
全国的に消防団の去就は問題。
人員の不足、手当を厚くしより専門性を持たせようという議論も出ている。
有事の際は本署だけでは足りなくなる、そんな時に消防団が率先して迎えるか・・・以前はその気概でやっていたが、今年度で辞める立場で後輩を見るとあまりに平和ボケしている。
既に管理職ではなく手元の作業は教えてあげるが精神論まで解く立場ではない。
きつく言えばハラスメント、手綱を緩めればゆとり世代。
こんな消防団なら解散した方が良いかもしれない。