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2013.07.29
鍵があるけど開かない (箱根町)
基本的にネットワークビジネスというものが好きじゃない。
よく、伊豆や箱根方面が手薄なので作業を依頼したいという電話が掛ってくるのですが、会ったこともない、どこの誰とも分からない業者さんです。
そして、最後に手数料は20%とか40%とか言う始末。
仕事を取るのに経費が掛ることは理解しています。実際弊社でもタウンページに広告を掲載すればそれなりに高額の広告費を請求されてしまいます。更に電話には通話料だって掛るし、会社としてなら経費だけじゃつまらないから利益だって上乗せしたい・・・となれば20%だって理解はできるのです。
でもちょっと待って欲しい、それなら手薄なエリアは営業範囲から除外すべきじゃないでしょうか?
日本全国対応なんて言うと聞こえは良いし、いかにも大所帯で安心感は持てるかもしれません。
それならいっその事全世界で対応でもすればまた話も分かるもの。
やはり自分の持ち場は持ち場、それはわきまえる必要があると思ってます。
ただ会員制サービスなどをしているもので、預かり金から作業経費を依頼業者に支払うというケース、いわゆる保険のロードサービスのようなものならこのご時世協力は惜しまないのです。しかし現金の一般のお客さんまで地域外の業者が囲い込むのは筋違いだと思ってます。
この手の電話はほぼ門前払いなのですが、ここ最近、不動産業者に対する会員サービスの業者に巡り合えた時も私の先入観で失礼しながらも、相手がたも理解されるように努力し契約した経緯もあり、昨日あった業者の話を聞いてしまいました。
まずは朝、箱根で住宅開錠の依頼がその業者からありました。そして言葉の最後に「手数料20%でいかがでしょうか?」
・・・って、やっぱ来たなと心の準備があったので結構冷静でした。
仕事はしたいけど、こちらのポリシーも伝えました。
「現金回収のお客さんはありがたく紹介を受けて責任もって対応します。会員制での仕事でしたら、作業金額をお振込みください。」
つまりはこちらに入るはずの作業の上前は跳ねさせないよという暗示です。
さすがにそれについてはその後も連絡がありませんでした。
まあ、行けない地域まで行けるような広告は止めるべきでしょう。どうしても出す必要があるなら自己完結できるように社員育成をすべきで外注に出すべきじゃない。
個人情報保護法から見ても非常にリスクがあるわけですし。
しかし、夕方またその業者から連絡。
やはり箱根で鍵があっても開かないというもの。「まあ大した原因じゃないでしょ」と言っていたので、こちらも舐めて受諾した。もちろん手数料など払う話はない。逆に相手方の電話番号のみしか聞かず、入電としては全くの情報不足なのだから、当然。
別荘にしているという箱根町の強羅にあるマンションで鍵が刺さったまま、回らなくなり又戻しても抜けないのだ。
大した原因じゃなくなさそうじゃん。
せめて、鍵が抜ければピッキングができる錠前なので可能性は増える。
ただ錠自体もミワのLAではなく、その前のモデルLDで、これはケースロック自体が破損し施開錠できなくなってしまった事案に何度かあたったことがあり半信半疑。
とにかく、開けなくちゃ。開ければ原因がつきとめられる訳ですから。
ただ半信半疑というのは集中力を欠くものです。
鍵穴が塞がってる以上、ドアスコープからのサムターン開錠・・・このシリンダーの特性上、表裏の動きが独立しないと開きません。
サムターンが回りかけても鍵が刺さっているため、それ以上回らないのです。
次にドアポストからのサムターン開錠・・・う~ん、ちゃんとつかめないなあ。
多少強引にこじって鍵を少し抜いた。これでサムターンが回せるかも・・・。
しかし、ここで半信半疑が邪魔をし、サムターンへのこだわりを低くした。
もしかしたらケースロックが動かないのかも・・・そう思うと、壊すしか結論は出ない。
お客さんの了解を取り、鍵を完全に除去。さすがにもうピッキングはできない。
シリンダーをまず壊し、内筒を除去し、一応ケースロックを回そうとしたが、やはり回らない・・・何度か試す・・・あれ?開いた??
試行錯誤の2時間、ようやく扉が開いた。
サムターンを回す際に最初不思議な違和感があったとはいえ、2回目からは素直に回った。問題ないのかな?
ただ鍵は刺さり、途中まで回りかけ以後動かなかった・・・、更に戻しても抜けなかった。
もしかしたら、シリンダーが壊れて分解しかけていたのかもしれない。
原因不明のまま、新しいシリンダーを取付て動作確認・・・異常なし。
結果、破錠となったがお客さんからは感謝されたので、結果オーライかな?
夜半から雨となり、帰りは大雨。
道路の側溝からは雨水が噴出し、前方視界極めて悪い状況。
道路が川のようで路肩との境界も見えず・・・こりゃ東京から来たくないような天気でしょう。時間も間もなく24時。
久々に荒れた現場でした。