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2014年06月

2014.06.30

鍵がささらない U9 (御殿場市)

「出掛けようとしたら鍵がささらない」

よく言われるフレーズです。途中まで入るが奥まで入らないと言う・・・金属摩擦か異物でしょうか?
シリンダーはMIWAのU9で小学生くらいの子供がいる家庭・・・なんか、状況で診断ができてしまいそうです。

実際に、当初は長い木の棒が刺さっていたそうですが、私が現場で見たら、表面的には何もありませんでしたが鍵は真ん中以上で入らなくなります。

鍵の切削面とタンブラーの摩擦も捨てきれない疑いですが、外筒を外したシリンダーが結構良い状態でしたので、金属摩擦は無いように感じました。
鍵が入らないので少し力まかせで押し込んだものの、やはり回らず。
もし異物があれば、キーの先端で押されてくるのですが、それも見当たらず。

仕方がなく、内筒部分を少し分解したら、ポロリと挟まっていたかのような小さな木片が落ちてきました。
恐らくタンブラーと敷居の間に挟まっていたのかもしれません。

圧縮され黒く汚れた状態でした。

これでとりあえず抜き差しも問題なくなり、更にシャーラインも合ってるようです。
あえて油で洗浄する必要は無さそう。

心配そうにその小学生は分解作業中私のそばを離れませんでした。。。何かやましいことでもあるのかな?

金属の摩擦なら、潤滑スプレーなどをお客さんに吹き付けてもらって解決することもありますが、分解となるとちょっと無理ですね。

2014.06.30

BMW 325i インロック開錠 (沼津市)

梅雨の合間、日差しは真夏のように強く、湿気も高かったせいか本当に梅雨明け後の夏を思わせました。
なんかロシアでは6月に気温が40度突破したとか???真偽が定かじゃないのですが、SNSにアップしてた友人がいました。
時々ヨーロッパ人特有のジョークも混ぜるものですから・・・。
何年か前は北アフリカのモロッコに住む友人が気温50度と言ってました。
どうもこれは本当らしいです。実際に内陸は砂漠ですし、ウィキで調べたら、近似の数値がありました。
クーラー(エアコンではなく)が無ければ死んでしまう・・・まさに熱風なんでしょうね。
それでも春先などに山間部に行って雪景色なども見れるようで・・・それに比べて日本は安定して住み心地の良い気候ねんでしょうけど、それでも今日の天気は暑い。
よりによって、この炎天下でのBMWの開錠でした。
年式は2008年、新車ではないですが結構新しい!車名も320じゃなく325ですから・・・なんかてこずりそうな予感。

現場は家庭菜園農地の道端の駐車場、日当たり最高!・・・まさに炎天下の駐車場。せめて日陰だったら、まだ凌げますが・・・。
しゃがんでピッキングするにも、ズボンからジリジリと熱くなってきます。
汗が流れるなんてのは、もうどうでも良い範囲で、それどころか、鍵穴の中が見えません。
周囲が明る過ぎてライトで照らしても、それ以上に眩しいのです。
ましてや片目を閉じて作業すると、閉じた目はもう開けられません。

少しピッキングしてみて・・・まあ、やはり手こずりそう、でも開きそうな雰囲気もあるのですが・・・とりあえず、お客さんも炎天下での駐車を予期して、窓を少し開けてました。
これで喜びたくなるところ、小さなお子さんのいる家庭なのです。実際、幼稚園児くらいの女の子が私の周りにまとわりついて・・・ちょっとお邪魔状態。そんな活発で好奇心旺盛な子供なので、後部座席のドアはチャイルドロック!
言うまでもなく前方座席は電気式にロックされてます。
まあピッキングしかないかな???・・・でも、作業は捗らないし。
お客さんも援軍で集中ドアロックのボタンを棒でつつきますが、恐らく施錠側は作動しても開錠側は作動しないでしょう。
「あれ~?当たってるんですけどね」
これはキーがある状態でセキュリティが解除されないと動きません。もっとも動くなら運転席ドアのハンドルを引けば開きます。

ギブアップしてしまうのは簡単なこと・・・まあやるだけもう一度やってみましょう。
ハンドルのある右側でなく左側からあれこれ・・・やってみるものです。
後部座席は左右ともチャイルドロックがされてるかと思えば、こちらはされてませんでした。
早く教えてくれれば良いのに・・・と思いつつも後部ドアを開けました。

炎天下が救ってくれた小さな窓の隙間、でも鍵穴からすっきり開けたかったものです。

 

2014.06.24

三和シャッター(ディンプルシリンダー)開錠 (熱海市)

作業ではなく、これは段取りで大失敗でした。

現況調査で事前に予定が入っていたのですが、それは覚えていたのです。ただ現場が複数個所あることを忘れていて、次にアパート物件の作業を抱えてしまいました。
仮に1か所だけでも、引き返して現場に向かうと時間的にはかなり厳しい、作業でひとたびモタモタすれば、確実に遅刻。
それでも施主の「少しくらい遅れても良いよ」に甘えて、断らずに受けてしまったら・・・あら、FAXの地図が2枚。。。完全にダブルブッキングしたことに気付いたのが、直前の夜でした。

幸いダブルブッキングの方は同業者に変わってもらいました。「たら」「れば」でもしかしたら、ぎりぎり現場に入れたかもしれないけど、やはりもしかしたら間に合わないので、他の方を待たせるのも申し訳ないので、請け負ってもらいました。

さて、こちらの現場は、まずは貸しビル?賃貸アパート?からの調査でしたが、現場が少々状況が変わっていたらしくキャンセル。
そして次の現場へ。
ちなみにこの時点で30分前倒しでした。。。となるとダブルブッキングの方も行けたかも、そう思うとたまらなく落胆したくなるものです。

移動すること約40分、ここは倉庫??・・・シャッターが4枚閉まった状態で他に入口は無し。
鍵穴を見ればディンプルキーでした。

開きにくいけど開かなくはないかな?
そんな雰囲気で、ピッキングを始めました。。。おかしいなあ、ワンクッションが入りそろそろ開くかなという感じでも開きません。
そしたら、ピンが上側のサイド二方向だけと思ったら、下側からも出ていて合計四方向。
しかも下側はなんか見えにくいし。。。

気を取り直して作業再開したのですが、この日はカンカン照り、じっとしていても汗が滲み出てきます。
そんなことを言い訳にしたくなりました。
でも、開けなくちゃ・・・手段を選ばず、と他にドアや窓は無いものだろうか。
とりあえずシャッターをいじってみました。

鍵のついたシャッターは開きません、やはり施錠されてますね。
両隣もガッチリ固定されてるようで開きません。
こりゃいよいよダメかな・・・そう思い、腐りかけたシャッターに手を掛けましたら・・・あれれ開いちゃいました。
 

鉄やペンキのかけらがボロボロ落ちながらも。。。

試してみりゅものですね。
シリンダーからの開錠はできませんでしたが、結果オーライ。
調査も滞りなくされたことでしょう。

そして、もしダブルブッキングの現場に向かうなら・・・予定時刻まであと約30分。
普通に走って60分くらい掛るでしょうから、多分間に合わないかな。
時間をチェックしながら事務所へ戻りましたが、恐らく行ったとしても15分~20分遅れだったでしょう。
微妙ですね、遅刻で許される範囲だったのかどうか。
完全に間に合わなければ諦めもつくでしょうが微妙なところなので、なんとも歯がゆい感じでした。

2014.06.20

ホーム金庫鍵無し開錠 (伊豆市)

ホーム金庫が鍵あり番号ありで開かないという入電であった。
電話口では第三者の声が聞こえ騒がしく、おそらく金庫の持ち主の遺族かな?と思った。
よくある持ち主が亡くなり使い方が分からないと言うヤツだと思い込んでいた。

現場に行って渡された鍵は・・・どう見ても金庫の物じゃない。
確かに鍵穴には入るが、日記帳か何かそんな感じの小さなもの。

そして、ダイヤル番号も実は不明であった。

フルコースで、こうなってくるとやりがいがあるものです。

構造上、金庫の上に置かれた家具などをおろして金庫の位置をずらしまずは鍵穴から開錠。
見れば・・・おお!こりゃ先日開けられなかった金庫錠と同じタイプ。
http://www.office-masa.jp/cgi-bin/mt/mt.cgi?__mode=view&_type=entry&id=257&blog_id=3

K番で数字は3ケタ、鍵穴も左横にキーウェイのある全く同じもの。
正直見た瞬間、こりゃまたダメだと思ってしまいました。
過去にもこのKで始まる3ケタの鍵穴で開かないことがありましたからね~。
 

狭いせいもあって、金庫の箱を横にしてやったら・・・なかなか効率よく開いちゃいました(笑)。
しかも、ダイヤルは不明ながら故人が生前に合わせたままなので、スコンと切り書きにデッドボルトが入ってしまい、なんとも拍子抜け。
まずは遺族に中身を確認してもらおうと、金庫をずらしたら、はずみでデッドボルトが動いてしまい、蓋は開いた状態ながらもデッドボルトが出てしまい施錠状態。

このままでもOKなんでしょうが、さすがにちょっと分が悪い、せめて蓋が閉まるようにしてあげないと・・・、と再び作業開始。
今度は正面から・・・NG,上向け・・・NG、で横にしたらOK。
むむむ・・・こりゃコツかな?発見。
結構テンション加減のシビアなシリンダーなのですが、横にして万有引力のみを使ったやり方の方がピンを押すスプリングとの兼ね合いが良いみたいです。
実は3度ほど開錠やってしまいましたが、3度ともOK。
次回は迷わずこれで行こう!

まさに先日の作業をリベンジする最高の仕事でした。。。。

 

ところで、この家・・・私が開業の年に、まだフランチャイズでやってた頃に来たのが確かここじゃなかったかな?
何の作業だったか今思い出せません。でも道路わきの竹林の手前で何か加工したんだよなあ。。。
年輩の爺さんで・・・と部屋の奥の仕切りの向こうに亡骸が横たわってると思われる布団が見えた。
名前を見ても思いだせないけど・・・確かこの家だったと、ということは・・・微かな記憶を蘇らせながらただ冥福を祈るだけ。
遺族の人たちも昔仕事をさせてもらったことなど知るすべもないでしょうけど。
でも爺さんも感じが良い人だったけど、この家族もすごく作業する側を気遣ってくれた。
狭いとか汚れれてるとか、散らかってるとか、暑いダなんだと・・・。
良い遺伝子は引き継いでるんですね。。。もう15年前だ。

2014.06.16

PRシリンダーが回らない(二次対応)  (長泉町)

6月10日にご指名作業した案件の二次対応・・・要はクレームだ。
http://www.office-masa.jp/cgi-bin/mt/mt.cgi?__mode=view&_type=entry&id=255&blog_id=3

電話を受けた時は「え?」であった。
なぜなら、同様のクレームはまだなかったから、きっとまた管理人さんか誰かが純正スプレーを吹き付けた物かと・・・。

そう信じたかったし、そうあれば管理するアシスタント会社から別注番で作業代金を新規にもらえるからだ。
まずは状況のヒアリング。
「上側(かなりグリスがべったり)は2~3日して回らなくなったが下側(それほどでもなかった)は1日目に回らなくなった」
ただ両側とも気まぐれで時々回る。

その場でとりあえず外して軽く分解し内筒と外筒を外した。
新たにスプレーを吹き付けたことに原因するものであってくれ!・・・そう願いたかったが、そうではなかったようだ。
クレーム決定!

もちろんクレームは聞こえは良くないが、そこには情報が一杯詰まっている。
売上にはならないが、明日のためには大事なことであり、甘んじて受ける必要がある。

確かに前回、潤滑スプレーで大方のホワイトグリスは吹き飛ばしたように見えたし、見える部分は残っていない。
逆に言えば、そこが認識が甘かったのだ。
見える部分にはみ出すほどスプレーで吹きつきけられたのだから、中はもっと大量にあったはず。
それは完全に分解することで、確認できた。。。こりゃ酷い。。。改めて思ってしまうほど、タンブラーや隔壁にはベットリとグリスが付着していた。
むしろ、固まっていた物まで前回の洗浄で溶かして、べたべたな物にしてしまった感がある。

一枚一枚外してウェスで拭き取れば、そのウェスがベトベトなほどになるくらい、付着汚れはひどかったのだ。

作業中は結構集中していたので写真はありません。

ちなみにPRシリンダーを完全に分解したのは初めてだったかも。
タンブラーを押さえるスプリングがU9などの板バネからコイルスプリングに変わっていたが、この線径が細くて嫌になった。
仕切り板も向きがあるので、それを確認しながら・・・結構気がつかずに大方組みあがって気がついたりして、また分解・・・そんなこんなで結構時間が掛った。
できれば多少の代金ではあまりやりたくない作業である。

それでも完全に拭き取った後のシリンダーの動きは、入れる鍵の方にタンブラーの動きが伝わるほどメリハリがあった。

 

そして下側のシリンダーは外したところ、真ん中あたりの一枚が動きが悪かった。ここを重点にこちらは再度油洗をした。
両側とも動きはメリハリがつき、良くなったのは共通だが対処は全くことなる。

状況と対応方法をお客さんに伝えた。
もしかしたら、また・・・という可能性は否定できない。
上側はないだろうが、油洗で済ませた下側が気になる・・・その時はとことんまたOHしようかと思ってます。

2014.06.12

ホーム金庫 ディンプルキー開錠 (裾野市)

ホーム金庫の鍵無し番号ありの開錠案件でした。
キーが無くなってしまったとのことです。。。つい先日のリベンジには最適なタイミング(鍵無し開錠失敗し破錠)。
しかし、現場に行けば、鍵穴はディンプルキー、番号ありでもテンキー式。

参ったな。。。

とボヤきたくなりました。金庫メーカーはクラウン。
実は持ち主が急逝した際に番号のみ家族に伝えたものの鍵が見つからなかったそうなのです。
最悪はどうせ鍵も無いので壊すことも選択肢かな?
でも、できれば壊したくないものです。

ただテンキーも言われた番号でソレノイドの音がしない。
ただエラーの音とは違う。
なんとも具合が悪いのかな?

とりあえずピッキングして、鍵穴開錠・・・これが思いのほか上手くいった。
昨日のリベンジだけならこれで十分だが、それは鍵屋さんの満足。お客さんの希望は金庫の扉を開けること。
何度か繰り返し番号を入力した。。。ある瞬間「カツン」と音が・・・ソレノイドが動いた?
鍵穴を微妙に戻し、再びこの「カツン」という音が出るまで繰り返した。。。開いた!

どうも、電圧が低かったか抵抗が強かったかソレノイドの動きが悪かったようだ。

やはり亡くなった方が使っていた金庫と言うものはできれば壊さずに開けて、そのまま遺族に渡したいもの。
どんな思い入れがあるかも分からないし、例えもう使わないとは言っても。

前回の普通のキーでのピッキング失敗、それをカバーするには最高のステージでした。

2014.06.10

ホーム金庫 鍵無し・ダイヤル番号不明 開錠作業 (沼津市)

すぐ来てくれますか?・・・で入電した作業であった。
外出先であったのですが、直行できたので30分ほどで現場へ。
とりあえず鍵がないと言うのでピッキングを始めたところ、別件の依頼の電話。ここしばらく暇であったのにタイミング悪いですね~。
しかも鍵が不具合で入室できないというのだから、弊社の得意とする作業なのに。。。もちろん金庫を開けるのは真骨頂です。
その電話のやり取りを見ていた金庫のお客さん「なんか大変みたいだから近くなのかしら?先にやってあげたら」と気を回してくれました。

こちらの金庫も親が亡くなり書類だ通帳だとしまってある物を片づけたいということなのでしょうが、それに昨今は権利意識も強い世情でこういう割り込みを認める空気ってなかなか無いですね。むしろ海外でも日本人は割り込まないとか言われてるせいか余計に。
あ、でもコンビニで団塊の世代に何度も割り込まれてる・・・彼らは戦後教育を受けた日本人の悪い典型か?
ちなみに、言葉に甘えさせてもらい、鍵の不具合の現場へ行けば・・・依頼者居ないし・・・と思ったら入居できてました。
電話のやり取りの間違いなのか良く分かりませんが、とりあえずシリンダーの交換。
ちなみに、こちらの依頼者は中国系の女性でした。。。まあ割り込むつもりで電話はしなかったのでしょうが、帰り際何度も礼を言われ日本の文化になじもうとしてる感じでした。
私はてっきり、鍵の不具合なので管理会社を代表して殴られるかと思った。。。ってそれは韓国か?

昼休みをはさんで再び金庫の現場へ。
再びピッキングから・・・で午前中も怪しかったのですが、シリンダーが回りにくい。。。コード番号から鍵を作ってみましたが、鍵合わないし。。。

結構1時間ほど粘ってましたが、とうとうギブアップ、次のダイヤル開錠に移れません。
どのみち、開錠できても鍵を作らないとこの金庫は復旧しません。
お客さんも、開けたら使わないようなので破錠の許可をもらいました。
まあ、ロックスミスとしてはかなりの屈辱なんですけどね、背に腹は変えられません、ダイヤル開錠で決めなくては!

しかし、キーシリンダーの方がドリルで穴を開けたため、動きが渋いかな?
ダイヤル開錠もちょっと時間が掛ってしまいました。
それでも、ダイヤルまで壊さずに開けられたのはせめてもの救いかな?

納得はいかないけど、時々金庫のキーシリンダーで開くはずなのに開かない物もあるんですよね~。
久々に滝汗でした。

 

 

2014.06.10

ホンダオデッセイ インロック開錠 (富士市)

2002年の車でした。
ごく普通のインロックなので、ごく普通に右ドアから開けようとしたら「鍵穴がいたずらされてるから開かないと思います」。。。と。
しかし、外からでは特にこじられた跡はない。試しに除いてみたが???とりあえず何ともないのでピッキングを始めた。

ハイセキュリティキーになった出始めのころのモデルなので、特に難なく開錠ができた。
ただ・・・タンブラーを押さえにくかった。

実はそれがいたずらされたと思わせた原因。
タンブラーの先端はホンダ車はクサビのように四方向から出ていて、その部分がキーに当たりキーの高さを検知すいているのだ。
そのクサビの部分が摩耗で削れてしまった様子、したがってピッキング時にタンブラーを押さえにくくなっていたのだ。
キーを入れても、クサビ部分が削れてるので高さが検知できない・・・つまりキーは回らないという状態になっていた。

残念ながら、こうなってしまうとタンブラーの交換が必要なのだが、販売店ではまずやってくれず、シリンダーASSYの交換。そうなると鍵が変わってしまい。ドア用とイグニッション用と違った二本のキーを持つことになってしまう。
交換用タンブラーがあればやってあげられるのだが・・・。

実はこういう案件他にも過去にあった。
ただ今後はリモコンキーやインテリジェントキーの普及でこうした案件は無くなるから、在庫まで置けないですね。
5年くらい鍵穴を使ってないなんて人もいますから・・・。

2014.06.10

MIWA PR シリンダー 鍵が回らない (長泉町)

今回はメンテナンス会社にご指名があり出動!
・・・というのも、このお客さん宅は二回目なのです。

まだ竣工間もない新しいマンションなのですが、鍵を紛失したということで、その対応に向かいました。
当然築2年程度の新しい建物、防犯上はしっかりしています。
鍵穴から・・・やるまでもなく不可能、サムターン回しを入れる余白すらありません。
結論!壊すしかないのです。。。嫌ですけどね、新しい建物で荒っぽい作業をするのは。でも仕方がない。
ただ、話は聞いてみるものです。
鍵は失くしてるけど、車に付けたままのが一本あると言うのです。
ちなみにその車はインロック状態。
答えは出ました!車を開ければすべてが解決・・・ってか、最初になぜそれを言わないの?
車も新車の日産エクストレイルでしたが、住宅と違い開かないものではありません。

そんなことがあり、その日は急いでいたそうなので、日を改めて玄関錠の不具合を依頼してくださったのです。
マンションのドアの2ロックで上側のみが回らず、下で施開錠しているのが現状。
まあ、ここまで聞けば大体想像できてしまいます。

具合の悪い上側のシリンダーを分解してみました。
201461010524.jpgここまでの分解でも十分原因がつかめます。
シリンダーの内筒が白くなってるのが見えますが、これです。
これはゴミでもなんでもなく、ゴミとなってしまい悪さしている物です。
なんと、メーカー純正の潤滑スプレーです。
この白いグリス状の物がタンブラーと仕切り板に入りこむと、タンブラーがキーの高さ(ディンプルキーなので穴の深さ)に合わそうと戻る際に邪魔をするのです。
タンブラーと仕切り板の間にはむしろ、何も余計な物が無い方が摩擦も無く動きは良いのです。
本来は全分解し、タンブラーや仕切り板を一枚一枚この油を拭い去ってやればなりませんが、この油、市販の潤滑スプレーで半溶解するので、吹き付けの力を使って飛ばしちゃいました。
逆に言えば、鍵穴から吹き付けても治ることもあります。

ちなみに、これはメーカーが推奨していません。
メーカーとしてはあくまで、この指定の潤滑スプレーを使うように指導しています。私がやってるのは、ま逆のことなので、これを読んだ方は自己責任で行ってください。
仮に弊社での施工であれば、弊社にて事後対応は行えます。

ちなみに似た事案が数件既に修理施工していますが、以後のクレームは現状ありません。

使っていた下側も多少は潤滑スプレーの跡がありましたが、上側ほど大量ではなく、それが致命的かどうかの差になったのです。

 

 

なんで、こうなるかも大体リサーチできてます。
分譲マンションなどでまじめな管理人さんがいる所に割と起きてます。
多分、管理会社の方からマニュアル指導されてるんだと思うのです。大雨など吹き込むような悪天候の後で、キーとシリンダー内のタンブラーの摩擦が強くなるので、そうしたクレーム事案が起きる前に各部屋の鍵穴にメーカー指定のスプレーを吹くように。
だから職務に忠実な管理人さんであれば、コマ目にメンテナンスをするわけで、それが結果として仇となってるのです。

このスプレー、キーとタンブラーの摩擦解消には割と調子は良いのかもしれませんが、タンブラーの戻りバネはそんなに力が無いので、そこに摩擦が起きると割とトラブルとなるようです。

また、タンブラーと仕切り板の間に埃などで摩擦が起き始めると、キーを刺した際に少しタンブラーがキーの高さを検知するまで時間が掛るようになってしまいます。しかし利用者は息つく間もないどころか、キーを刺すや回すので、瞬間回らず具合が悪いと判断してしまい、こうしたメーカー純正スプレーを買ってきて、症状を悪化させてしまうことが多いようです。スプレーも吹いた瞬間は液体分がまだあるせいか割と好反応なんです。。。それがトリックだったり?
 

2014.06.06

マンション玄関ドア開錠 (御殿場市)

鍵を紛失したので玄関を開錠してもらいたいという依頼であった。

番号通知があったので見てみれば下4ケタが0110・・・つまり警察署。
てっきり地域課のお巡りさんかと思えば、全く違った。
単に最寄りの交番に電話帳を見に来たようだ。ちなみに交番から掛けても、本署の電話番号が通知されます。リダイヤルなどしようものなら電話に出た人はちんぷんかんぷんなので気をつけていただきたい。

築年数も7年程度で新しい・・・まあこれは鍵穴で開かないでしょう。

平成10年以降は比較的開きやすいと言われる日本で一番シェアを持つメーカーも開かないシリンダーに移行したので、気張っても意味がないので不正開錠でいきましょう。
 

案の定、シリンダーはディンプルキー、鍵穴を覗けば上側半分にピンが横から出ていたので、もしかしたらシリンダー開錠ができたかもしれないのだが、不思議なもので挑戦する気になれず。ドアを見て即段取りしてしまいました。
物事、何事も挑戦してみないと分からないものです。例えダメでも、ダメな中からデータを吸収できるので、やらないほど価値のなことは無いのです。
でも今日の場合、別の意味でやる気が失せました。

ドアを見て、ドアスコープがあるのでそこから行けると判断できたけど、そのドアスコープ回りに既に傷が・・・!

聞けば、以前も鍵を失くしてドアスコープから開錠をしたそうです。その際に来た作業員が結構ガチャガチャやったと。。。おまけにドアスコープを思い切り締めつけたようで、外せないし。
これじゃ傷が倍になっちゃうけど、背に腹は変えられない、お客さんの了解を得て、ドアスコープをマイナスドライバーで叩いて外した。
あとは周知の方法で無難に開いたので良かったです。

ささいなことなんですけどね、こういう第三者が残した傷跡って結構気になるんです。
しかも、思い切りですから・・・うっかり人の悪いお客さんだと、これもそれもクレームだ!なんて言わないとも限らない。気をつけなくてはいけません。

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