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2013.10.23
フォルクスワーゲン ニュービートル開錠 (富士市)
過去にも同じタイトルで記事書きました。でも別件です。
本当に今回は・・・なんて表現すれば良いのでしょう。
ありえない?・・・かな。
年式は2007年が初年度登録なので6年落ちの車ですが、まだ塗装の状態はピカピカ、しかも黒なので威圧感さえありました。
私の場合、ワーゲン・アウディ系の開錠の際に、いきなりL型ピックでピッキングするのではなく、名称忘れましたがワーゲン・アウディキーのノーカットのブランクのような冶具を差し込むのです。こうすることでタンブラーが一番高い位置に押し上げられます。それを少し戻すとパチパチとタンブラーが下がりだし、運が良ければ回ることがあるのです。
ただなかなか一度で回ることはありません。
何度かやってみて、運が良ければなんです。
もちろん、まったく無反応でピックに持ち替えて1本ずつ合わせて作業を仕切り直すことがほとんどなんですが。
今回は本当に1回でした。
「早い」と言うお客さん以上にやってる本人が一番驚いたのですが。
比較的ニュービートルの鍵開けは相性が良いのですが、同じシリンダーでもゴルフで最高は2時間近く粘ったこともありますから。
運は大事。
ただ今回は自動車保険のサービスなので規定料金をいただけますが、これがもし現金の一元のお客さんだったら・・・さすがに外車内溝料金でもらいにくいですね。
もしかしたら「なかなか開かないですね」とか既に回り始めてるシリンダーを止めて演技してるかもしれません。
あ、これ実は私がこの仕事をJBRのフランチャイズで始めた頃に悪名高きJBRで教えてもらった対処術です。
その頃は日産系のM301のシリンダーの時にそうしなさいと教わりました。
M301のシリンダーは日産・スバルなどで使われてました。10年ほど前からでしょうか、M396タイプに切り替わってます。
このM301はレーキングですぐにワンクッションと言う間もなく開くぞというシグナルを出してくれ、かなり開けやすいのです。
ただ商売でいかに付加価値をつけるかを考えると、簡単すぎると足元見られます。
もっとも当時は鍵穴開錠がマイナーでしたので、それ自体がマジック、ショータイムみたいなものでした。
でもナンボ鍵穴といえども、一瞬で開いたらお客さんとしてはショーを見たとしても物足りないでしょう。
それでも、私はそれには批判的でしたけどね。時間を買ってもらうということで、さっさと開けてしまいましたけど。
今も考え方は同じで、鍵穴でコツコツ合わせて行くのが良いのか、他の開け方をした方が良いのか・・・それはお客さんに時間を買ってもらうつもりで選択します。
早く作業を終えれば、トラブル状態の時間からより早く脱するのですから。出先でのインロックならより早く次の場所へ移動ができるようになるでしょうし、時に子供さんなどが車内に閉じ込められてればより早く救出できるのですし。
それに当たるのがトヨタの内溝なんですけどね。。。できなくはないけど、ハーフタンブラーが嫌いです。
作業後・・・やっぱり早すぎは物足りないですね(作業員としても)。もう少し奮闘してなんとか開いた!ってのが一番良いかも。
この後、お客さんにスペアキーについて相談されました。
もちろんワーゲン系の鍵は紛失でも作れますが・・・イモビライザ-が問題。
この手のプログラムは2通りのシステムがあり、それぞれ1・2なんですけど、システム1だと自動車側からセキュリティコードを読み出せるのです。
ただ私はこれまでプログラマーを接続したのは全部システム2でセキュリティコードは読み出せません。
しかし、昔の車両には愛車手帳などにコードが記載されていて、それを入力し自動車のCPUにログインできるのです。これで救われたこともあります。
ちなみにこのセキュリティコードはディーラーなどの販売店では分かりません。
しかし、販売店のコンピューターは接続すればドイツ本社のホストコンピューターに販売店はノータッチのピンコード無しで接続できます。
なので今回は・・・確認しませんでしたが、多分合いカギは作れないでしょう。セキュリティコードが分からないし。
分かればもちろんできますので、その際は問い合わせいただけるとありがたいです。