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2013.11.24
トイレ錠 開錠 (下田市)
さあ、今夜は早目に風呂入って寝ようかなという時間帯の電話でした。
今年春から契約を結んでる、賃貸集合住宅を中心に家主さん宛てにトラブルの保険のような商品を売ってる業者から。
今までも取引がある、火災保険の会社より住宅などの知識はあるのだが・・・今夜のような案件は未知なのか?
住人の子供が施錠した状態でトイレの扉を思い切り強く閉めたら、外側から開けられなくなった・・・と言うのだが、まあ閉めたのだから開かないはずはない。
ちょこっと見てくれと言いたいのだろうが、現場は下田市。
下田市と言えば沼津からは片道70km、しかも高速道路が無く、山岳区間はウネウネの峠道のため所要時間は2時間・・・平均時速35kmだ!
ちなみに西へ向かえば焼津あたりで、東名高速使えば1時間くらいで行けるあたりちょっと僻地ということが分かってもらえるだろうか?
夏などは海水浴客の車のインロックや鍵の紛失などの対応でよく走るのだが・・・、結構遠いですよ。
現場到着したのが午後11時、日本開国の地下田といえどもこんな時間では町は完全に寝静まってる。
さあ、作業だ!
・・・と言いたいところ、実はあらかた想像はついていた。
もちろん、その勘が外れて色々なトラブルの可能性はあるが、今回のケースはビンゴ!
今回は作業の証拠写真が必要なので撮影してきたのがこの作業前の写真。
現状で施錠状態のためレバーは動かない。
さあどうやって開けようか?
知ってる人ならチョロイもの。
でも知らない人がいるから作業の電話が来たわけです。
まず、作業車から持ち込んだのがカナノコの歯2本と引戸錠のセットに入ってるチリ合わせ用のピン1本。
どれを使っても開けられる。
思い切り施錠状態で締めたのなら、開くのは間違いない。
カナノコを使うのなら扉と枠の間に差し込む。この3mmほどの隙間だからこそ、カナノコの歯が一番使いやすい。
先端ギザギザがあるので、ラッチをこじるのに滑り止めになる。
2本というのも大事、1本ではこじって少しラッチが引っ込んでも、戻ってしまうためもう1本で戻らないように押さえるのだ。そうやって少しずつラッチを引っ込めれば開く。
ただし、時々ラッチが中で破損し、完全にフロントから抜け出してるとこの手法でもできるが、かなり手間が掛る。
ラッチ先端を元の穴に納めるのはなかなか難しい。
ラッチが壊れたり、レバーでラッチが作動しないような破損時にはかなり有効だ。
そして、次のピンだが、写真のレバー下に小さな穴が見えるのだが、そこに差し込む。。。それだけ。
通常トイレ錠には万が一のためのエマージェンシー機能がある。
種類にもよるがコインなどで回したり、穴にピンを入れたりなどが主な開け方だ。
風呂やトイレという場所は心臓まひなどを起こしやすい場所なので、外から救出できるような構造にしてある物が最近の建具では主流だ。
逆に古いものだと、デッドボルト(?)を内側からのみスライドさせて施錠するものがあるが、あれは外からは何もできないが・・・古いのでトイレ自体に窓が大体ある。
今のはユニット化され、窓が無いトイレは多い。
もちろん、弊社に直接電話があれば、この程度のアドバイスはするだろう。2時間も夜中に下田まで走るのは採算に合わないし、その経費をお客さんが負担するのも本意ではないからです。
しかし、保険として契約料を払ってるなら、どんなに細かなことでも対象となる事象なら、やってあげる必要があります。
やらなきゃ元請けぼろ儲けですからね。
もちろん、容赦なく契約通りの金額を請求させていただきます。更に加えて遠距離出動料加算かな。
もし、電話オペレーターがこうした知識があれば防げた出費、でもそれを教育するのはこちらじゃないですから。
海沿いの町、ふと見上げた夜空に久々に満天の星を見た感じでした。
人家が少ないのでこの辺まで下りてくると結構夜空に星が見えるんですよね。
オリオン座がはっきり見えました。。。ってそれしか識別できません。
伊豆半島での鍵のトラブルはOffice雅キーレスキューへご相談、ください。