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2013.12.04
GOAL 円筒錠交換 (伊豆の国市)
夕飯を食べ終わり、くつろごうかという時間帯での入電。
伊豆長岡の温泉旅館の客室で鍵が開かないと言うトラブル。
聞けば鍵はきちんと入り、回るそうなのだが開錠されないそうだ。
まあ、なんともあり得ないことなんだけど・・・パニックになってることもありあまり突っ込んでも埒あかない。
とりあえず見てみないと分かりません。。。毎度のことですが、なかなか電話からありのままの情報が来ることはあまりない。
一度、金庫のトラブルだったかで呼んでくださった旅館でした。
私が到着した時は少し事態も変わっていて、とりあえず開いたそうなんだけど、施錠すると鍵では開けられない・・・またなんだかあり得ないような。。。
現場の部屋に行けばようやく氷解。
不具合を起こしてるのは円筒状、施錠は室内からボタンを押すだけで、確かに異常なく施錠できる。
しかし、開錠はキーで行うのだが、キーの入り具合が良くないようで・・・なんだ?
とりあえず奥まできちんと入るけど、入り具合がよろしくない。
キー自体が入る際に普通は感じないざらつき感を伴うのだ。
怪訝な顔をしていたら、早速女将から交換の許可が出た。
客室だから、またトラブルあっては信用に傷が付く・・・賢明な判断です!
円筒錠は先日在庫を切らしたのでちゃんと仕入れてあったんですね・・・でも、作業車になぜか載せ忘れてました。
まったく取り寄せても意味無いじゃん。
とりあえず一旦帰社することを断って在庫を取りに。。。。あ~無駄な動きでした。
円筒錠の取りつけは、知らないとなかなかできません。
外部にネジというものが見当たらず、ドアノブのように付け根を回して外すわけでもありません。
室内側(ボタンのある側)の大体が横に小さな穴があり、そこに付属している針のような冶具を突き刺すことでノブが外れるのです。
大体、ホームセンターなどで部品を買ってもこのコツがわからずギブアップしてる人をよく見かけます。そして時々電話が来ます。
あとは円筒錠本体を所定の位置に入れて、必ずラッチが作動することを確認して、円形のプレートをビスで留め、あとはエスカッションとノブを押し込むだけ。
知ってれば簡単ですが、知らないと不思議な錠なんです。
さて、後日この原因を探りたく円筒錠から鍵穴部分を外してみました。
いつもはそのまま捨ててしまうのですが、今回はちょこっと原因探求。
外した円筒錠のノブから出て来たシリンダー部分です。
タンブラーは一部曲がっており、おまけにバラバラでした。
多分タンブラーが何かの拍子(無理な動作)で曲がってしまい、開かなくなったのかな?そんな想像してました。
でも、この手のシリンダーは開錠しやすいから好きなんですよね。
ちなみに交換したのはピンシリンダーのUC5Eという部品でした。
UC5Eだとピンタンブラーのシリンダーなので、このようなバラバラトラブルは起きません。
ただ、写真のディスクタンブラーより開錠しにくいので開ける側の鍵屋さんにとっては、頼むから鍵の置き忘れなどやらないで欲しい錠です。
やはり取りつけた手前、万が一室内に鍵を置き忘れての施錠時には破壊なしで開けてやらなくちゃいけないし。
開きやすいシリンダーがまた一つ無くなるのはちょっと寂しい。
もっとも円筒錠自体がもう新築で使ってませんけどね。
それにしても、交換部品を積んでないがために無駄な2往復・・・約100km走ってました。
円筒錠やドアノブ交換はOffice雅キーレスキューにご相談ください。