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2014.06.16
PRシリンダーが回らない(二次対応) (長泉町)
6月10日にご指名作業した案件の二次対応・・・要はクレームだ。
http://www.office-masa.jp/cgi-bin/mt/mt.cgi?__mode=view&_type=entry&id=255&blog_id=3
電話を受けた時は「え?」であった。
なぜなら、同様のクレームはまだなかったから、きっとまた管理人さんか誰かが純正スプレーを吹き付けた物かと・・・。
そう信じたかったし、そうあれば管理するアシスタント会社から別注番で作業代金を新規にもらえるからだ。
まずは状況のヒアリング。
「上側(かなりグリスがべったり)は2~3日して回らなくなったが下側(それほどでもなかった)は1日目に回らなくなった」
ただ両側とも気まぐれで時々回る。
その場でとりあえず外して軽く分解し内筒と外筒を外した。
新たにスプレーを吹き付けたことに原因するものであってくれ!・・・そう願いたかったが、そうではなかったようだ。
クレーム決定!
もちろんクレームは聞こえは良くないが、そこには情報が一杯詰まっている。
売上にはならないが、明日のためには大事なことであり、甘んじて受ける必要がある。
確かに前回、潤滑スプレーで大方のホワイトグリスは吹き飛ばしたように見えたし、見える部分は残っていない。
逆に言えば、そこが認識が甘かったのだ。
見える部分にはみ出すほどスプレーで吹きつきけられたのだから、中はもっと大量にあったはず。
それは完全に分解することで、確認できた。。。こりゃ酷い。。。改めて思ってしまうほど、タンブラーや隔壁にはベットリとグリスが付着していた。
むしろ、固まっていた物まで前回の洗浄で溶かして、べたべたな物にしてしまった感がある。
一枚一枚外してウェスで拭き取れば、そのウェスがベトベトなほどになるくらい、付着汚れはひどかったのだ。
作業中は結構集中していたので写真はありません。
ちなみにPRシリンダーを完全に分解したのは初めてだったかも。
タンブラーを押さえるスプリングがU9などの板バネからコイルスプリングに変わっていたが、この線径が細くて嫌になった。
仕切り板も向きがあるので、それを確認しながら・・・結構気がつかずに大方組みあがって気がついたりして、また分解・・・そんなこんなで結構時間が掛った。
できれば多少の代金ではあまりやりたくない作業である。
それでも完全に拭き取った後のシリンダーの動きは、入れる鍵の方にタンブラーの動きが伝わるほどメリハリがあった。
そして下側のシリンダーは外したところ、真ん中あたりの一枚が動きが悪かった。ここを重点にこちらは再度油洗をした。
両側とも動きはメリハリがつき、良くなったのは共通だが対処は全くことなる。
状況と対応方法をお客さんに伝えた。
もしかしたら、また・・・という可能性は否定できない。
上側はないだろうが、油洗で済ませた下側が気になる・・・その時はとことんまたOHしようかと思ってます。