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2014.06.20
ホーム金庫鍵無し開錠 (伊豆市)
ホーム金庫が鍵あり番号ありで開かないという入電であった。
電話口では第三者の声が聞こえ騒がしく、おそらく金庫の持ち主の遺族かな?と思った。
よくある持ち主が亡くなり使い方が分からないと言うヤツだと思い込んでいた。
現場に行って渡された鍵は・・・どう見ても金庫の物じゃない。
確かに鍵穴には入るが、日記帳か何かそんな感じの小さなもの。
そして、ダイヤル番号も実は不明であった。
フルコースで、こうなってくるとやりがいがあるものです。
構造上、金庫の上に置かれた家具などをおろして金庫の位置をずらしまずは鍵穴から開錠。
見れば・・・おお!こりゃ先日開けられなかった金庫錠と同じタイプ。
http://www.office-masa.jp/cgi-bin/mt/mt.cgi?__mode=view&_type=entry&id=257&blog_id=3
K番で数字は3ケタ、鍵穴も左横にキーウェイのある全く同じもの。
正直見た瞬間、こりゃまたダメだと思ってしまいました。
過去にもこのKで始まる3ケタの鍵穴で開かないことがありましたからね~。
狭いせいもあって、金庫の箱を横にしてやったら・・・なかなか効率よく開いちゃいました(笑)。
しかも、ダイヤルは不明ながら故人が生前に合わせたままなので、スコンと切り書きにデッドボルトが入ってしまい、なんとも拍子抜け。
まずは遺族に中身を確認してもらおうと、金庫をずらしたら、はずみでデッドボルトが動いてしまい、蓋は開いた状態ながらもデッドボルトが出てしまい施錠状態。
このままでもOKなんでしょうが、さすがにちょっと分が悪い、せめて蓋が閉まるようにしてあげないと・・・、と再び作業開始。
今度は正面から・・・NG,上向け・・・NG、で横にしたらOK。
むむむ・・・こりゃコツかな?発見。
結構テンション加減のシビアなシリンダーなのですが、横にして万有引力のみを使ったやり方の方がピンを押すスプリングとの兼ね合いが良いみたいです。
実は3度ほど開錠やってしまいましたが、3度ともOK。
次回は迷わずこれで行こう!
まさに先日の作業をリベンジする最高の仕事でした。。。。
ところで、この家・・・私が開業の年に、まだフランチャイズでやってた頃に来たのが確かここじゃなかったかな?
何の作業だったか今思い出せません。でも道路わきの竹林の手前で何か加工したんだよなあ。。。
年輩の爺さんで・・・と部屋の奥の仕切りの向こうに亡骸が横たわってると思われる布団が見えた。
名前を見ても思いだせないけど・・・確かこの家だったと、ということは・・・微かな記憶を蘇らせながらただ冥福を祈るだけ。
遺族の人たちも昔仕事をさせてもらったことなど知るすべもないでしょうけど。
でも爺さんも感じが良い人だったけど、この家族もすごく作業する側を気遣ってくれた。
狭いとか汚れれてるとか、散らかってるとか、暑いダなんだと・・・。
良い遺伝子は引き継いでるんですね。。。もう15年前だ。