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2014.10.03
アパート玄関開錠 MIWA H248 (伊東市)
賃貸住宅の管理会社からの依頼。
鍵があるが、刺さっても回らない不具合で入電した。
しかし、この管理会社もイライラする。
電話での一報から完全に依頼となるまで30分を要した。
まず現場が伊東市なので1時間半掛ることで入居者に確認する手間。
そして当然距離があるので基本料金に遠距離加算があることを上司に決裁を仰ぐ手間。
この会社、最近遠距離手当に対してすごく否定的でしばしばキャンセルになる。
こちらとしても近場ならいただかないが、遠方は燃料費も高騰しているし、何より移動時間で他の仕事ができなくなるリスクがあるので妥協できない。
契約時にこの会社の会議で制度的に距離加算の料金表を作っておくべきと忠告したのだが、都度コールセンターで決裁を取るようにとなった。
しかし実態は、なるべく近場の業者を向かわせるという経営者側の意向に対し、電話オペレーターは遠距離加算をカットすべきと思いこみ、こうした事態になっている。
今回も出動まで依頼がないため、こちらから催促したのだ。
一回目の電話の後、入居者と連絡がつかないと言うのだ。
しかし、入居者が部屋の前で不具合のある錠を前に待っているのであれば、即時出動させるべき。
そのうえで、電話がつながり時間で了解が得られないならキャンセルすべきと強く申し出て、出動した。
実際は入居者ではなく、母親が代わりに電話をしたようで、入居者は仕事中、部屋の前には誰もいない状態であった。
まったく、よく聞いて現場を掌握しろって!
現状はこんな感じ。
鍵はあるが奥まで刺さっていないのだ。
ストッパーまで2mmほど届いていない。
この手のMIWAのH248タイプのシリンダーで時々ある。
このタイプはキーの先端でケースを回すので、時々シリンダーからキーが早めに抜けてしまい、ケースが正常な位置まで戻って無いのだ。
再びキーを挿入しようとしても、ケースが中途半端な位置なので入らなくなる。
急いでいる時などにキーを引っ張りながら回すと起きやすい。
あくまでも回す時は回転方向のみに力を掛ければ起きることは無い。
対応はピッキング開錠しかない。
幸いH248はピッキングできるシリンダーなので大好き!
トラブルで慌てる入居者を余所に涼しい顔で落ち着いて作業ができてしまう。
この後のH720となるU9シリンダーからは、シリンダー裏の爪がケースを回すのでこうしたトラブルは起きなくなった。
ちなみにU9以降はピッキングではまず開かない。
ごく少数例だが初期のU9なら開錠に成功したことは何度かあったが、現行品では不可能と言える。
せっかく遠方まで出動したのでもっと値が張る作業をしたいところだが・・・遠方手当をいただいても、正直時間とのバランスは取れてない。