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2014.11.08
トヨタ プリウス インロック開錠 (富士宮市)
久々に富士宮まで出張。
毎度思うが、約1時間の場所なので、それでも呼んでいただけることに感謝。
ハイブリッド車のプリウスは、意外にも製造期間が長く鍵の形状も年式に応じて色々だ。
今ではあまり見なくなったが、やたらと価格が高いと言われた初期モデルはM382のブランクキーでシリンダーにはハーフタンブラーの入った8ピンの物が使われている。
専用の冶具を使えばシリンダー開錠もできなくないが、もうこの手は数が少なく新規生産もしてないのでわざわざ冶具を揃えてない。それでも開くので気にしない。
逆に現行のモデルはイグニッションは押しボタンタイプのスターター。
エマージェンシーキーとして運転席側のみにシリンダーがあり、キーはMT-6という内溝キーだ。
上下左右に配列されたタンブラーは全てハーフタンブラーで10ピンある。。。はっきり言って苦手だ。
いたずらにピッキングして45度で引っかかってしまうと分解して戻すことができないので、余程ピッキングに粘りがあるときじゃないとやらない。
同じMT-6でも初期モデルの物は45度で引っかかって分解ができたのだが、現行の部品は正規の位置に戻らないと内筒が出てこない。
そして、その中間にもモデルがあるのだ。
プリウスは高いというイメージが定着してのモデルチェンジで、現行に似たデザインながら全体に丸みがあるのが特徴。
これもイグニッションは押しボタン式になり、ドアもエマージェンシー用なのだがキーはM382だが、シリンダーは全てがレギュラータンブラーの10ピンの物。
このシリンダーはトヨタの現行車でも使われている。
今回はこのシリンダーのモデルだ。
また自宅内でのインロックで割とこちらも気分的にゆとりがあった。
現場には購入先の自動車屋さんなのか業者の営業がいた。
気分的には気が散るのであまり好きじゃない状態、ただ幸いに10秒ほどのピッキングで開いてしまったので驚嘆させてしまった。
これは技術というより、タンブラーの並びなのだ。手前に高いタンブラーがきて、その奥に低いタンブラーが来てしまうとピッキングはやりづらい。
また年式も大事で、使われてきた物は割と角が無くなり開きやすい。
あとは気分の問題。
今回は交通事情も問題なく、作業も拍子抜けするほどスムーズで割と良い仕事であった。
毎回、こんなのばかりだと良いんですけどね。