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2014.11.23

鍵が奥まで刺さらない 二カバ ディンプルシリンダー 

同じトラブル案件が連続して2件。
いずれもMIWAロックでOEMで発売している二カバ(日本カバスター)のディンプルキーシリンダーだ。

そして共通してストッパーまで刺さってない状態。。。
時々ある症状でピンタンブラーと内筒のピンホールとの摩擦が強くなってピンが奥に入らないことで起こるトラブルだ。
幸い、どちらのお客さんも出掛ける際にこの症状が出たので、寒空の中待たせることはなかった。
原因不明なら分解しないとダメだろうが、即症状は想像がついた。潤滑スプレーを吹き付け解決。
ちなみに潤滑スプレーはメーカーは推奨してません。むしろ否定しているのでこの記事を読んで試そうとする方はあくまで自己責任で。
特に同業者の方は理論武装しないと、訴訟ごとになった時に負けますのでいたずらに理屈の分からない方は手を出さない方が無難です。

そう煽るのも、この現場の一軒のお客さんは、依頼前に他の鍵屋さんに問い合わせていたそうです。
そしたら、その診断にあまりに愕然としてしまいました。
「鍵が摩耗してるので、交換をおすすめします」
って、・・・商売人ですね~。職人じゃないけど。
確かに鍵は擦れて部分的に光っていたが、ピンの高さを検知できないほどの摩耗は見当たらない。
従来のギザギザ鍵でも高さが検知できなくなる摩耗はまず起きないのさえ知らないのか????
 

摩耗が起きるならピンとキーの切削面に強い摩擦が起きる必要がある。
確かに切削面にピンは擦れるが、削れてしまうほど強い当たりではない。
むしろ、抜き差しで強く当たるのは切削面の斜面に当たる部分で、時にはピンがスムーズに動かない原因にもなる。
またその時はピン自体も削れ始めてしまうもの。

 

どこの鍵屋さんが言ったかは知ってるけど・・・まあ、あまりに情けないですね。
同業者の看板上げてるのも恥ずかしいほど。。。まさかシリンダーの分解もできないとか?

最近は広告だけ出してる質の悪い業者も多いようで、時代とはいえお客さんに見抜く目を持っていただければ良いのだが。
合法だからなんでもアリ・・・という、どこかの国のような気質はあまりに日本人的には合わないですね。

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