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2014.12.02
ホンダモビリオ紛失キー作成 (富士市)
紹介案件でモビリオの鍵を作りに行った。
実は入電前までにおかしな一悶着があった。
他の鍵業者さんに見てもらい、紛失キーの作製ができないと言われた・・・と言うのだ。
なぜかは分からない、少なくとも私の側のデータではできるはず。。。イモビライザーも未装着なはずだし。
それでも、できないのじゃないかと食い下がる持ち主に鍵の形状を聞けばアイスの棒みたいな形と言うので間違いなくMT-7。
断る理由は無いのだけど・・・一度目の入電が下田に向かう途中だったのでその日はお断りしたのだが、2回目は日が明けて昼前に再び問い合わせがあった。
準備をして現場に向かうが、至って作業は順調だった。
ドアのシリンダーを外して鍵を作りだせばイグニッションは回り作業も終了となるはずだったが、イグニッションが回らない。
シリンダーへの抜き差しも心なしか重く、中に収まらないこともあり、掌で押し込むことも。
なんかおかしいなあ・・・と思い、観察すると明らかにわずかに傾くほど回るが、そこで止まる。
高さの合ってない鍵よりは回っているのでタンブラーの高さは合ったものと思わざるを得ない・・・しかし、回らない。
もしかして、イグニッション側の不具合とか???
この作業に至るまでの経緯も少し疑問。
元々自宅にあった車をわざわざレッカー車で鍵屋さんの駐車場に持込、見てもらったというのだ。
結果はできずに弊社に再依頼。。。なんとも面倒くさいことをしたものです。でも行き詰った人間は色々な非合理的な行動をするものですから。
なんとか、引っかかりを何かの衝撃で外れて回って欲しいもの。
イグニッションに力を掛けて回していったら、OFFからACCまで回りハンドルロックも外れた。更に回せばONまで行くもののSTARTへは行きそうな雰囲気が無い。
逆に戻してみようとしたらACCまでは戻るがOFFへは戻らない。従って鍵は抜けなくなってしまった。
終わった。
ここで部品交換が必要と判断し、持込ディーラーを手配したり、再レッカーの手配をして持ち主も工場まで連れて行った。
自走させることができなかった償いの意識はあったがそれ以上のことは無い。
ところが、それに対してクレームが来ている。
鍵作成費を修理代と思いこんだお客さんが部品交換で発生する差額が気に入らないと言うのだ。
おいおいちょっと待ってよ、鍵を作りに行って、鍵はできたがイグニッションが回らなかったからイグニッションの不良と判断して作業を中断、そして今できる一番のベストの選択を選んだが修理をするとは一言も言ってないぞ。
しかも、部品代が鍵作成費より高い。更にシリンダーは両ドアとイグニッションを交換。
最低限のことなら運転席ドアとイグニッションだけで十分使えるじゃないか、ここまでなら鍵作成費より安価なのだし、打ち合わせではそれで了解したのだし。
挙句に言わんとすることは、弊社で壊した・・・と。
確かにここはグレーできつく言えない。
所有者の言葉通りなら、紛失前までは正常に使えていた。
紛失後に弊社が作業するまでの空白の時間はあるものの、ドアの回る鍵を作っても回らなかったという事実。
更に少しだけ回り始めてたのも事実でそのあとが引っかかるように回らなかったのだから。こちらとしても鍵は完成していたと主張することになる。
回らないからと少し触って諦めてしまえば良かったのかもしれないが、経験則で多少力を掛けたことで解決したことはあった。
虎穴に入らずんば虎児を得ず。。。なのか君子危うきに近寄らずかの議論になってしまうが。
そうした部分や同情論を含めて、掛ったシリンダー交換代から本来いただくはずの弊社の作業代金を差し引いた差額を折半することで了解を得た・・・つもりだった。
もっともこれだけでも大きな譲歩で、できれば作業代金はいただきたかった。
それをゼロで損だけ払うのは納得いかないのだが・・・。
ところが後日、それでも納得できない。修理全額を負担しろという始末。
そこまで言うなら・・・いざ仕方なし、示談の話はゼロベースとなるし、弊社は弊社の言い分となって対立することになる。
お客相手の対応ではないが、あまりに聞きわけが無く話し合いにならなければ仕方が無いと思ってる。
まずは、書類が来てから判断しましょう。