ブログ
2014.12.04
トイレ錠 ラッチ損傷 (御殿場市)
トイレの鍵が壊れた・・・という要請で出動。
表現がお客さんの言葉だと正しくないのだが、正確にはトイレ錠のラッチが動かないのだ。
レバーを下げることでドアの開閉が可能になってたのだが、ある日突然このレバーで動かすラッチが破損するとレバーの動きに関係なくラッチが動かなくなる。
お客さんとしてはそれが鍵が掛ったと思い込んでしまうのだ。
多くはラッチ内部のレバーで動かすカムの部分が破損し、扉が開かなくなるのだ。
逆に壊れていても閉じることは可能なので、まさに鍵が掛ったという思いこみになり鍵屋が呼び出される。
もちろん弊社では作業を承ってますよ~。
よくあるケースではカムが折損しても、ラッチのデッド部分を押し込んだ隙にドアが開けられる。
デッドは扉の隙間から薄い金属板などで動かす。
トイレは通常手前にドアが開く外開き扉なのだが、これが同じ構造でも浴室だと水が掛る関係で浴室側への内開きでまた解決方法は異なる。
しかし、例外的にこのデッドが完全にケースから抜け落ちてしまうことがある。
こうなるとデッドを金ノコで切断するか、上手く上下前後を合わせてケースに戻すしかない。
ちなみに切断はかなりやりにくく扉に傷をつけてしまう。
ケースに戻すのはかなりの集中力が必要かと思う。
今回はまさにデッドが落ちてしまっていた。
時刻も夕方、切断に時間も掛けたくなく、まずはレバーを外しケースを破壊し、デッドを戻す際に邪魔になるスプリングや破損した破片を一切除去し、戻し作業を行った。
この辺は慣れないとなかなか難しく、小一時間を要した。
このラッチのメーカーは技研が多いが、他にWESTなどもよく見かけるが、この辺は互換性があったと思う。
今回はMIWAのZLTが使われていたが無視して技研で間に合わそうとしたら、まずレバーの穴がMIWAの方が大きかった。
それだけなら心棒を削って合わせてしまうのだが、レバーの穴が技研などと90度違うのだ。
無理やり付けても、レバーがとんでもない角度になってしまう。
仕方が無く、即時解決を諦め部品発注となった(在庫ないもので)。
約1カ月、ようやく入庫し取付。
元の状態に戻ってやれやれであった。
それまでラッチなしの状態なので、鍵も掛らないし、もし気圧のせいでトイレが高かったら扉が開いてしまう。
家族同士とはいえあまり良いものではないだろう。
とりあえず解決。