ブログ
2014.12.09
金庫が開かない (小山町)
最初は金庫のダイヤル錠の開け方を電話で尋ねてきた。
なじみ客でもないので唐突感はあったし、開け方も技術の内。
はぐらかしてやろうかとも思ったが、まあ開け方を技術にしてるようじゃお終いだ。。。番号もあって自分でやろうとしてるのでレクチャーをした。
電話を切って数分後、ダイヤルは最後の数字で固定されてしまい、レバーも上がったが扉が開かない・・・と言ってきた。
想像するにダイヤルが動かないのはダイヤル錠の数字が揃ってデッドボルトがディスクに入ったことによるもので、番号は正しいと思われる。
更にレバーが動いたことは既にその時点で開錠状態にあることを意味している。
ただ、扉が開かない・・・。
よくあるのが、扉に書類やカバンの端などが挟まってしまい、扉と枠の摩擦で開かないことだ。
しかし、そういうものは無いらしい。
何も書類やカバンの持ち手以外にもそうした類の物なのだが・・・さすがにこれ以上は説明不可能。
現場を見させていただいて、状況を判断するしかない。
もちろん、最悪は開錠状態でもレバーなどと扉側のデッドが破損してリンクしてないこともある。
そうなると・・・破壊も可能性としてある。
夕食時ながら現場に向かった。
公的機関の事務金庫なのだが、書庫と言っていたのが納得できた。
つまりは金庫室になっていて、入口が金庫扉になっていて、耐火構造になってるようだ。
そういえば、この機関の本所でも、こうした金庫扉が使われていたなあ・・・これはここの指定なのか?
さて、見たところ確かに開錠状態になってるようだ。
しかし、レバーは上がったままで、下げようにも下がらない。
ダイヤルも固定されたまま、戻ることもできない状態。
大きな扉なので威圧されそうだが、よく見れば、上側の扉の隙間が小さくなっている。
どうやら、ここに答えがありそうだ。
隙間のあるところにマイナスドライバーをさして梃子にして動かしてみた。
最初は真ん中あたり・・・ドライバーが滑って外れた時にバタンという戻る音がした。。。つまり扉にアソビが生じた証拠だ。
次に下側に同じようにドライバーを差し込んで梃子にしたら、難なく開いた。
さすがに少し風圧を伴って扉が開いたので威圧感を感じた。
原因は扉上側に擦れた傷が物語っていたのだが、ここの部分が擦れていたことによるものだろう。
以前から開閉がしにくかったと言っていたが、最近の気温の変化で誤差が更に生じてきたのだろう。
丁番での調整はできなそうなので、ドア上側を少し削って対処するしかなさそうだが、今日はここまで。
修理については翌日の上長の決裁を受けてだそうだ。