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2015.09.28
金庫が開かない (長泉町)
テンキー式金庫のテンキーが反応せず開けられないとの長泉町からの入電。
よくあるトラブルである。
電池を交換した時に良く起こるのだが、今回も電池を交換したそうだ。
とりあえずソレノイドを強制反応させて開けられれば良いが、最悪は破錠もあり得ることを了解してもらい出動。
もちろん、こちらとしては壊さずにスムーズに開けたいのだが。。。
いざ現場宅で見てみると、あまり見馴れない金庫であった。
鍵も見たことがない形、テンキーも電池ボックスが別体で、開錠時にプラグを差し込んで給電するようだ。
聞けばチャイナ製、そして今回も電池を交換した直後に動かなくなったのだ。
しかし、原因はすぐに解明できた。
一応新品という乾電池の電圧を調べるために電池ボックスを開ければ、電池と金具が接触してなかった。
これでは給電するはずはない。
ただなぜか金具の周辺のプラスチックが溶けたような跡になっていた。それはそれとして、とりあえず金具が電池に降れるように折り曲げプラグを金庫本体に差し込んでみて、教わった暗証番号を入力したら正常に作動した。
開錠後に何度か動作確認したがソレノイドを含めて故障はないようで、電池ボックスの金具が原因だったようだ。
ただお客さん自身も使い方が間違っていたようだ。
金庫本体にも6V給電用の電池ボックスが内蔵されていた。
おそらく常時電源はここから給電し、もし電池交換が遅れて内臓電池が消耗した際の緊急時に別体の電池ボックスのプラグを差し込んで開ける手段なのではないのだろうか?
ただお客さんにしたら、できれば暗証番号無しで鍵のみの開閉にしたいそうだ。
暗証番号を忘れないとも限らないし、やはり今回開かなくなったのはかなりのトラウマ。
原因が扱いとか金具の不良と分かっても年配者は成す術のないことを嫌うものだ。
扉の裏蓋を外し、ソレノイドスィッチを外す。
これで鍵のみで施解錠ができるようになった。
ちなみに、いかにもチャイナ製と思ったのがデッドボルトだ。
国産品は折り曲げなどで一体のものが多いのに対し、チャイナ製は鉄板を溶接で付けたのがアリアリと見えた。
見栄えは当然イマイチ、強度も溶接部分は強いだろうが周辺部分が逆に力が集まり弱点になる。
一体だと力が均一に掛かるため上手く分散するのだ。
些細なことだが技術の差だね。