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2015.10.19
金庫ダイヤル破壊開錠 (御殿場市)
古い金庫で使ってないダイヤルが回ってしまって開かなくなったと言うトラブル。ダイヤルは普段テープこそ貼ってないが使っておらずキーのみで開け閉めしていたというよくあるパターン。
あだ気になるのが古い金庫ということだ。
お客さんの記憶では50年前とのことだが、扉が観音開きというのが気にかかる。
またお客さんも個人宅でなく商店なのだ。
金庫も結構大きいらしい。
以前、富士市の時計店で3枚座のダイヤル錠を探りで開けたことがあった。
河津町の学校で書庫として使われてのも観音開きの大きな金庫でダイヤルは3枚座であった。
その手で行けるかな経験という固定観念で確信した。
箱型のダイヤル錠でなければオートダイアラーは使えないし、金庫を横倒しにできなければよくやる重力での開錠もできない。
現場について電話での情報の通り案の定両方が封印された。
ダイヤルを回した感じは箱型でなく開放型のダイヤル錠、押し入れに入れられてるが、相当重そうでまず出せない。強引に出すと周りの床や壁などを傷める。
ただダイヤルのぶつかり音から経験則の3枚座ではないだろうか?・・・少し微妙なのがダイヤル自体がかなり固着して重かったのだ。回していくと段々回らなくなるのだ。
更に、まずは探り当てるDD(ドライブディスク)の番号が分からない。刻みが10間隔で刻まれてる歯車タイプのDDのようだ。
それでも1回の番号あたり10回余分に回せば正しい切り欠きに収まるはず。
長い旅が始まった。
10時ころに作業を開始し、総当たりをした結果不休で午後4時に一通り回しきった・・・しかし開かず。
人間なので不正確な部分があったかも知れないし、途中話しかけられて番号を飛ばしたかもしれない・・・いずれにしても破錠以外はギブアップ。
破錠の許可をもらいダイヤルを壊したが、ここも今の金庫と違う工夫(工夫なのか遅れてるのか)がされていて、ダイヤルのシャフトの左右への遊びが少なく開かず。
仕方がなく裏板を飛ばす覚悟でハンマーでたたき、職人とは言えぬ荒業でなんとか開けた。
ダイヤルを外してみて驚いたことに4枚座であった。
これでは開かないわけだ。
更に分解せずに専用工具を刺すことで番号を変換できる機能がついていた。
手で動かしてもダイヤルの動きは悪かった。
それにしても、確かに二回まではダイヤルが当たる音がしたが3回目は聞こえず、それどころか回せなくなってしまったのは何が要因だったのか?
開けられなかったのは悔しいが仕方がない状態だった。