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2015.11.16
トヨタ プログレ キー紛失
問い合わせで終わってしまったのですが、トヨタプログレの鍵を無くして即作れるか?という問い合わせでした。
プログレは年式的には平成13年頃の車両なのでノウハウは既に出ています。
モデル自体もそんなに長く売られたものではなく、比較的短命だったと思います。
ただこの車にはイモビライザーが標準で装備されており、またチップが初期の4Cを使ってます。
このタイプはチップとコンピューターが常に一対のID番号を持つFIXEDコードと呼ばれるもので、合鍵などはコードのクローンを作って複製できてしまうのですが、コンピューターに上書きできないのです。
つまり言いたいところ、現場にプログラマーを持って行っても、新しくカットするチップのIDをコンピューターに記憶させられないためにイモビライザーの鍵を作ることができません。
これを解決するにはコンピューターとマッチングしたチップを用意するか、コンピューター自体を学習状態に戻し、どんなチップでも記憶する初期化を行う必要があります。
どっちにしても現場で即とはいきません。
費用もコンピューター交換となるため(またはコンピューターを外して初期化)決して安くありません。
その昔、初期のイモビライザー付きセルシオなどで鍵の紛失が100万円とか言われたこともありましたが、そこまではしなくても10万円は掛かります。
ちなみに先日後期のセルシオで20万円というディーラー見積もりを見ました。
たかが鍵、されど鍵です。
無くされた時はディーラーで解決はできますが、全て対応は部品交換。
上書きと言う行為は社内の規定でハッキングとなると大手メーカーの販売店サービスで言われたことがあり、彼ら自身も上書きする知識は持ち合わせてません。
最近すっかりイモビライザーはご無沙汰、でもITのグレードアップはどんどん進みますね。