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2016.01.12
MIWAシリンダー交換 (伊豆の国市)
伊豆の国市にある別荘地のお宅。
久々のお客さんからので入電であった。
このお宅、開業時からのお付き合いをいただきながら、突然の電話でなかなか思い出せず。
別荘地なのは分かるのだが、さて別荘地もいたるところにある。
どうも何度かお邪魔したようだし・・・。
老人のたどたどしい、言葉に思いだそうにも思い出せない。
実は別荘地は場所によっては新聞配達も敬遠するような所もある。聞く話に寄ればこの業界とて同じで、錠の修理や金庫の開錠を依頼したものの断られたという話は珍しくない。
お客さん宅は、思い出せさえすれば住所無くても行けたのだが、思いだせずナビに入れて初めて記憶がよみがえった。
初めは開業1年目のゴールデンウィーク前で、ドアノブが外れたことで呼び出された。
連休には子や孫が遊びに来るのでそれまでに直して欲しいと言うのだが内側ノブの締め込みだけなので訳はない。
2回目は中のビスが緩みガタツキが出たということだった。
しかし3回目にして本当に壊れた。ケースロックのデッドボルトを送り出すカムが破損してしまい、施解錠ができなくなってしまった。
ケースロックが出ればその交換が一番良いのだが在庫は無いし、問屋も持っているかは不安がある。
すぐに施解錠できるようにするには、補助錠を付けるしかない。
幸い、この扉には補助錠があるのだが、鍵を紛失していて使って無かったようだ。ちなみに主錠と補助錠は鍵が異なっていた。
その補助錠の穴を利用し、メーカーこそ違うがMIWAの補助錠を埋め込んだのだが、夕方から始めた作業であったが、手元が暗く結構手こずった記憶がある。
そして、訪れるのは4度目となるが、開口一番は鍵を無くしてしまったので鍵穴を換えたい。そして鍵の位置が高過ぎるので低い位置につけ直して欲しいというもの。更に物置の鍵も新しくして欲しい。
やはり今回も夕方、日没間際。
とりあえず物置がどんな状態か分からず行って見た。
玄関は自分で施工したし、そもそもがMIWAのTE-0を付けてるのでなんとでもなる。
物置は後付の面付け錠であったが、果たして鍵が必要なのだろうか?というほど、山奥の別荘地。
物置内にあった2mの鉄筋棒が見当たらないので盗まれたと言うのだ。
う~ん、どうもお年寄り特有の症状のような。。。。
実際玄関も鍵が無くなったというのだが、鍵は奥さんの方が管理しており、本数はあるようだ。
それでも気分悪いと言うので希望通り換えることにしたが明るくなっての明日の作業で。
ただ錠の取り付け位置は決して届かないわけではないので、同じ場所でも交換となった。
初めて訪問してから15年以上が経つのか・・・とか思いながら、完全に痴呆気味のご主人に流れた時間を感じずにはいられなかった。
左右に杖をつかないと山間に建つ家なので家の前さえ歩けない。それどころか、まるで座るようにゆっくりと後ろに倒れたのはやはり年齢を思わせた。
翌日、とにかく負担が掛からないように、それでいて本人が気分を害さないように、シリンダーを交換し、物置は錠の交換ではなく南京錠を取り付けた。
奥さんが説明してくれたようだが、ご主人は納得したのだろうか?