ブログ
2016.02.01
Tourbodecoder導入の経緯
注目を浴びつつもなかなか受注に結び付かないTourbodecoder。
理由は簡単でその価格の高さである。
よほど探求心が強くない限り、ちょっと買って試してみようという気にはならない。
導入で余程作業の効率化が進むというのならまた話は別だろうが弊社でも実績の範囲でしか話せない。
これまで弊社も色々な開錠工具を求め、特にトヨタのTOY48が嫌いなのでこれには金を掛けたが、残念ながら納得いく結果の出たものはない。
そうこうしてるうちにカタログ落ちして販売を止めていたりして、雲散霧消状態。
同じことをTourbodecoderでも他人に対してしたいと思わないからだ。
あくまで自分が使っていても良い工具だから、是非他でもどうぞというスタンス。
ただし、開錠が容易になることはライバル業者を増やすことになるのは違いないので、値段で不当に下げることは無い。
もっとも元値が高いのだが。
弊社が導入を決断したのも、やはりYoutubeで見た映像がショックであった。
幼い子供でも簡単に開けてしまうような工具・・・ただ実際は知識と訓練が必要なようだ。
実際にブルガリアで実物を手にしても開いてしまう構造になかなか理解が進まなかった。
まがい物なら見て購入は諦める選択肢もあったし、半信半疑なら1台のみの選択肢もあった。
でも2台購入をしてしまった。
値引き率のせいもあるが、やはり差別化をしたいという気持ちは大きかった。
これまでも弊社は割とイモビライザーのプログラマーの導入は早い方だと思う。全国でも50社以内(早いか?)であったはず。
そして、金庫のスーパーダイアラー、もっと戻ればミーリングマシンなども。
これらの設備を導入することで、不思議とその機種に関して挑戦的な気持ちになる。
結果知識をもたらし、仕事量への良い影響が見られた。
いわゆる差別化である。
採算面では全部が十二分に採算ラインにあったかというとそうでもないが、それら設備を使わなくても追随する作業や、気持ち的には決してマイナスにはなっていない。
ではTourbodecoderの採算面ではどうか?
私はこう思う。
これまでもBMWについては泣かされた車種もある。
それがこんなに簡単に!と思うと試さずにはいられない。
何より作業時間が大幅短縮になることが大きな魅力。
毎度開錠が困難な時に他の作業が重なってくるもの、そんなときには大きな損失になる。
また重なっても作業の先が見えればまだ良い。
続ければ開くのか、諦めるのか・・・それが白黒つくだけでも次につながる可能性がある。
これは非常に大きなコストパフォーマンスだと思えた。
作業現場の環境も大きい。
真冬の寒い場所、砂埃舞う中での作業、逆に真夏の炎天下では非常に体力と気力も消耗する。
それらを少しでも防いで次につなげるのも大きなコストパフォーマンスだと思われ、比較的開錠失敗率が高かったBMWの導入を決めた。
残念ながらEシリーズFシリーズともに十分な実績はまだできてなく、説得力はないが不思議とBMWへの拒絶間は下がった。
手段を多く持つことは大きな強みになる。
そう感じ取れるので導入に後悔はない。
それに共感する人が現れれば販売も成功するんだろうけど・・・。