ブログ
2016.04.27
鍵屋泣かせのハウスメーカー (沼津市)
最近の錠前は必ずしも錠前メーカーから取り寄せられなくなってきている。
少し前だが昨年の冬にミサワホームで作った住宅の強制執行による明け渡しがあったのだ。
まだ築年数も浅く、当然シリンダーはピッキング対策されたもの。窓などもガラスの厚い防犯・耐熱ガラスで窓からの開錠も難しい。
既に競売にて落札されての受け渡しながら、鍵が無い・・・だから私が呼ばれたのだが、手の出しようがなかった。
玄関はどこのシリンダーだろうか見たことが無い。
勝手口もディンプルキーであるが、それ以上の情報が取れない。
ハウスメーカーはミサワホームとだけ分かったので、仕方がなくそちらにSOS。
なんと、購入客の情報として使用した部品までデータがある。当然鍵についても。
ただし、購入した居住者でないと部品は出ないため、状況を話して販売店と別途契約が必要・・・となかなか面倒くさい。
更にシリンダーについても、破錠した勝手口だけ出ないらしく、一式で交換部品として供給される。
というのも玄関と勝手口が共通キーで更に2ロック、必然的に1カ所シリンダーを変えようとすると4個セットとなってしまう。
どっちにしても、セットで必要であったのでそれは問題ないが・・・結構高い。
既存の錠前メーカーで何か対応できないものかと思ったが、取り付けが専用で、完全にOEMで生産させたものになっており、通常のルートでは入手できない。
しかも、従来のビス二本程度で取り付けられているわけでなく、なかなか面倒くさい作りであった。
他にもアルミサッシメーカーなどもOEMで従来のメーカーに専用シリンダーを作らせており、従来品で対応できるものもあるが、できないものもある。
その際はサッシメーカーの供給部品として購入しなくてはならず、また価格がオープンになってたりするので、お客さん自らも探すことができてしまうために、商売はやり難い。
住宅も難儀な時代に入ったようだ。