ブログ
2016.07.24
メルセデスベンツ S500 インロック開錠
なんか不可解というか不愉快な半日であった。
昼過ぎにベンツのW221のインロックが入電し、現着30分で了解してもらいつつ即キャンセルの連絡が入った。
売上を皮算用してのキャンセル、なんだよう!って気分になるが、まあ事情あってのこと仕方がない。
W221という型式を言われてピンと来なかったのだが、最初は入電の内容を整理すればギザギザの鍵らしい・・・ジープタイプのベンツかな?
色々思ったが、そう言えば昨夜のヤフオク思い出した。
中古のシリンダーを探してネットを見てたらW221ってあったかな?確か4トラックのシリンダーだった。
ってことは・・・Sクラスの500かな?
あまり最近4トラックのインロック入らないし。まあそれでもエンジンが掛かってるそうなので、キーはイグニッションなのでしょう。
どうとでもなるな・・・と皮算用したのだ。
他に作業もなく夕方になったら、再び同じ案件で入電となった。
どうもキャンセル後にJAFを頼んで今まで作業していたらしい・・・3時間、う~んごくろうさん。
でも、え~?であった。
エンジン掛かってるって聞いたけど。。。。
そして現場へ行けば、JAFのサービスカーが3台も来ていた。
本気でやってたんだね。
まあ以前も同業者と話していてベンツという車両のキャラクター上、開けないと帰れないなんて現場もあったようで、ひたすら頑張っていたようだ。
JAFの沼津営業所といえば、我が家のすぐそばなのに、水臭いなあ。。。
それよかTurbodecoder買って・・・って今回は4トラックなのでTurbodecoderの出番ではないが、今度営業しよ!
弊社の到着でJAFも作業を止めた。
しっかり鍵穴周りを保護テープをして頑張ったようだが、まあ鍵穴で担当変われば開くかもしれないが、今回は相手のプライドもあるので違うやり方にした。
まあ本来は逆だろうと言われるかもしれない。
鍵屋が鍵穴いじらず、レッカー屋が鍵穴いじっているなんて、でも開いてナンボだからね。
お客さんにもロッドで開けることを了解してもらった。
JAFにもなんでエンジン掛かってるのにロッドで開けないの?って尋ねたら、やはり車が車なので傷を気にしたようだ。
まあ、黒のベンツでフルスモーク、しかも運転席のサイドガラスまで真黒。
あげくに窓にはサンシェードで中は見えない。
こりゃやり難いかな。。。
それでも、サンシェードとドアピラーの僅かな隙間から中を覗いてロッドで開けた。少し余計に時間は掛かってしまったが。
お客さんは、JAFはなんであればかりの隙間作ってやるやり方に躊躇したんだかね?・・・と聞くが、まあ察してくださいな。
我々庶民には1000万円もする乗用車なんてそうそう触れるものではない。
一度傷でもつけて弁償せいとでも言われれば給料そっくりぶっ飛ぶ。
確かにリスクのある作業だが、私も何度もやってきてそれなりにコツは知っているから自信をもってやっている。
今回はお客さんも待ちくたびれたので、とりあえず確実に開く方向でやったのは鍵屋としては少々気が引けるが結果オーライでなかろうか。