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2018.04.13
シリンダーが回らない MIWA PR(沼津市)
鍵を差し混んでもシリンダーが回りが悪く油をさしていたがとうとう完全に回らなくなった。
分譲マンションで2ロックのあるある。
行ってみて、まず刺してる油を見た。
症状がすぐ判断できた。
シリンダーはMIWAロックのPRシリンダー。
サイドバーを採用しつつ鍵はディンプルタイプな錠前だ。
しかし、どうも繊細すぎて不具合がよくある。
今回は油が合ってないのが原因だが、その油を差さねばならなくなったところに主原因がある。
昨今シリンダーは精度が高くなり、埃程度でも段差の認証ができずに鍵が回らなくなる。
当然テンションかけてのピッキングではまず開かなくなった。
それでは回らない状態がどんなか見てみましょう。
まず中を取り出してみたら、既にグリス状の油がはみ出してきていた。
さらに分解を進め該当と内筒を分離させると、隙間までびっしり。
よほど丁寧に油を入れたんだなあ。
サイドバーのスプリングもびっしりとついていた。
この白いグリス状の油はメーカー純正なども含めてホームセンターなどで売られている。
値段も結構していたが、正直のこ状況では合わないと言い切れる。
これがタンブラーの横に流れ込み、タンブラー自体の動きを阻害している。
鍵を差し混んだときの認証が遅いためシリンダーが回らないという症状になる。
遅いだけならまだしも、きちんと所定の認証をしないこともある。
あくまで使う際は鍵本体とシリンダーのタンブラーの摩擦を低減させる程度にとどめたい。
鍵穴内部であるシリンダーに吹くには軽い油のほうが向いている。
ウチではCRC556など潤滑スプレーを使う。
これだとタンブラーの動きを妨げることはない。
ここまでびっしりグリス状の油が入り込むと、できれば全分解して部品の1個1個をふきとりたいところだが、保証の範囲もあるので軽い油で洗い流した。
幸い認証するタンブラーの速度は元通りになった。
つまり鍵を挿入すると即認証される、つまり鍵が回る状態になった。
ただ氷山の一角でネットの誤情報などでお客の先入観は強い。
まだまだ起きるぞ。