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2019.01.20

MIWA U9 シリンダー不具合修理 (沼津市)

夜の入電であったが客先の要望で翌朝対応となった。
こういうの好きだなあ!
是が非でもすぐやってくれえ~みたいなので行ってみたら明るい時間でも支障ないじゃんみたいなのがあまりに多くて。

対象となったのはミワロックのU9-RAだが、サイドバー系のこの手のシリンダーではよくあること。
まず正規の鍵でも回らないことが起きたりする。
入居者は不安になるせいか指先が力んでしまう(実は悪循環の入り口で金属粉を増やすのでは?)。

今回も少々感情的な口調で鍵が回らないことを主張してきた。
職場なのか店がどうとか・・・そこまでこちらも把握しきれないけど、要は不安だって言いたいようだ。

最近海外出張がないせいか、あいまい言葉を翻訳しようとせず必死に聞いてしまうがやはり意味は理解しきれない。
外国語だと分からない言葉は飛ばして重要なら最後に聞き返したりするが、日本語でこれやると怒る人いるんだよね(笑)。

とりあえず鍵を借りてこちらでシリンダーに入れてみたら概ね判別がついた。
鍵に伝わる違和感。
スッと入るのではなく当たってるなというジャリジャリとした金属摩擦感・・・残念ながら表現できるのはこの辺までしか私は語彙力がない。

鍵とシリンダー内のタンブラーに金属摩擦が強くなったことが伺える状態だ。
お客さんが熱く語ってる時に試しでやって施錠されて開錠できなくなったように、試すときは扉を開けてやらないと。
とりあえず分解だ!

2019120101958.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見づらいが外筒下側の溝にゴミが溜まってるのが見えるだろうか?
2019120102127.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それをホジホジしてみると埃に交じって黒い金属粉がかなり固まった状態で出てきた。
こうした物が鍵を差した際にタンブラーの正常な動きを阻害していたりするので、無い方が良いに決まってる。
それを生み出してしまう原因は・・・写真には写ってないが内筒にあたるシリンダー本体のディスクタンブラーと鍵との摩擦が多い。

残念ながら摩擦を100%取り除くことはできないが、洗浄することで軽減はできる。
しかし、寒暖の差や湿度、風向き、雨の吹き込みや結露などでやがて油分が飛ばされると摩擦はまた強くなる。
それがいつなのかはまさにXデーとしか言えない。
明日でなくとも数年後なのか10年、いや20年・・・はたまた50年かもしれない。
絶対はないがやがていつか・・・。
50年後のシリンダーが不安なら定期的な分解整備で備えるしかない(笑)。

この後組み立て、鍵の抜き差しの軽さをお客さんに実感してもらい様子見(弊社では完了と言わず様子見と言う)してもらうことにした。
なぜなら、こうしたサイドバーの構造的な宿命がもたらしたものなのだから、今の不具合の原因は取れたが再発しないとは限らないからだ。
もっとも次回起きる時にこのシリンダーを使っているかは分からないが。

朝とは言え、指先寒くてシリンダーを留めているビスの取りつけ時に抑えられず難儀してしまった。
こっちの方が問題だ!

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