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2019.05.13
ミワロック 引戸錠修理 (静岡県沼津市)
日曜日も営業しています静岡県沼津市の鍵屋 Office雅です。
天気の良い日曜日、オートバイでひとっ走りしようかと思った矢先に玄関引戸の鍵が掛からないという修理依頼。
お客さんには交換の可能性も伝えてまずは修理可能か現場調査へ。
最近では引違い錠の玄関さえ珍しいが両開きの引戸、引違いの扉二枚を使った広い玄関の建物。
要は昔の地主さんとかの大きな家でないと見られなくなった。
見たところ、扉のサッシは新しく劣化する印象はない。
それでも10年は経ってるだろうから、その間に部品が劣化して破損しても不思議はない。
引違い錠は表側と裏側をビスで締め付けて固定するのだが、不具合でお客さん自身が室内がわのつまみ部分を外してしまっていた。
残された錠の部分が固定されずぶらぶらと。
扉を外せば取りだせるのだが、その扉が外れない。
室内がわに網戸が備わってるものの、これが何故か動かない。
どんなに力を掛けてもスライドせず収納されたまま。
これを外さないと扉本体を外すことができない。
なんとも意外な厄介さで汗だくだ。
レールから外れたり、何かに引っかかってるのではなく、何かで固定されてる感じだ。
その固定後に下駄箱など大型の家具を備えつけた感じだ。
以前は網戸は動いたと言うが最近は動かないので使っていないそうなので破壊撤去の許可が下りた。
試しに網戸を形作る上下ビス2本を外してみたが、フレームが外れる雰囲気はない。
手を進めれば撤去もできたかもしれないが、何せ手の入らない奥で固定されてる雰囲気は変わってないから仮に手前のフレームを外しても中途半端に残骸が残ることになるので、作業手順を変更。
網戸をレールから脱落させ、可能な限りしならせて隙間を作り、何とか重たい玄関扉を外した。
さて本題の修理だが、本来あるべきプレートに錠装置を固定しているビスが1本欠落していた。
そのビスがないために装置がぐらつき施錠ができなくなっていたようだ。当然施錠状態から開錠することも難しいだろう。
扉も外せた、原因も分かった・・・あとはそこのビスさえあれば解決するのだが、とりあえず柄の長いほうきでレール部分の砂埃を掃除した。
そこに欠落したビスがあるかもしれないからだ。
しかし、ビスは見当たらない。
・・・つまり、玄関錠の不具合は今日突然の話ではなかったのかも。
日曜日に頼まなくても・・・。
本来欠落するはずのないビスなので在庫がないのがきつかった。
入るサイズだと頭がナベというタイプで出っ張る。皿のタイプが欲しい。
無い、無い・・・太さが同じくらいのタップビスを使うか、ナベのビスで頭を削って当たらないようにしようか。
買っても10円かそこらのビス1本の格闘だった。
上記の2方法ではやはり不完全。
お客さんは錠本体が壊れているから新しいのに替えても構わないと言うが・・・実際は壊れていない。
たった1本のビス!
何かの部品が劣化して破損でもしていれば結論は早い。
それでも缶に入れてあるスペア用のビスを室内に空けて、ようやく径が同じで長さもほどほどな適当なビスを見つけた。
新品ではなく、何か外した部品をバラした際のビスだろうな。
それを取りつければ、錠本体の修理は完璧。。。たった1本のビスだが(笑)。
動かない網戸は手も家具で入らないし、今回は現状のまま。
それでも、引戸部分の修理はきっちりできたので後味は悪くなかった。