ブログ
2020.02.27
鍵が回りにくい アルファ FB-LA(静岡県沼津市)
鍵が回りにくいという修理依頼。
マンションでディンプルキーと言うのでてっきりよくあるミワのPRシリンダーでまた純正グリスを使ったことが原因かと思ったが、装着されていた錠前はアルファ製だった。
一時期流行ったFBロックでアルファ社製だがミワに対応した商品だ。
このFBロックの特徴はピンタンブラーのディンプルキーながら、ピンが左右横側や上側から出てるのではなく、斜め上からのピンがあることが特徴。当然ピッキングによる開錠をしづらくしての構造だ。
もちろん今回は開錠は伴わないし、仮に開錠依頼でも試すこともなく開錠不可と決めてしまうシリンダー。
既にお客さん側で鍵の抜き差しがし難かったので潤滑スプレーを吹いたそうで、その辺は改善されていたのだが、これで完結しないと・・・。
良く見れば内筒のストッパー部分に凹み傷を見つけ!
普通に鍵を奥まで挿入すると鍵と内筒のストッパー同士が当たる場所まで入ることでできた傷のようだが、どうもこの位置だと鍵が奥まで入り過ぎてしまい、ピンタンブラーの段差が狂ってしまうようであった。
紙1~2枚程度だろうか、手前に戻すとシャーラインが揃う位置のようだ。
ただこの位置を手で探りだすのはなかなか微妙な加減。
焦っているときや急いでいる時は指先に力みが出て難しい場所のようだ。
理屈を分かってやっても、少し手間がかかる。
これをお客さんに言って、少し手前に戻して・・・では無理だろう。
しかし、これは修理不可能、部品交換となる。
結構高い値段でシリンダー交換をしたようで残念ながら今回は検討ということで症状のみの診断であった。
鍵の精度が高いとピッキングなどで開けにくくなるが、逆に些細な傷などで使いものにならなくなる。良いのか悪いのか・・・。
精度が低いとピッキングなどで開けられやすいかもしれないが、少々のことは御座の範囲。
どちらが良いのだろうか?