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2022.04.11
メルセデスベンツ SLK トランクインロック(沼津市)
夜8時過ぎての入電、しかもメルセデスベンツだ。
入電の情報では室内に鍵があるとのことだが、実はトランクインロック。
うわ~である。
ドアならばそんなに時間も掛からず開けられるだろうがトランクだと・・・過去の実績ではTurbodecoderで成功すれば5分だったが、LISHIの旧型ピックツールでは半日掛かった。
ベンツはドアを開けるとセンサーが入りオープナーが使えなくなる。従ってトランクシリンダーを直に開けないといけない構造になってる。
トランクのシリンダーは下向きに鍵穴が向いており、覗き込むことはほぼ無理。
作業性も最悪。
さあどうしたものか。
とりあえずTurbodecoderに頼ってみた。
感触は良くないので、あまり無理にテンション掛けてまでやりたくない。
破損してしまうと、破片がシリンダー内に残り部品交換してもらわないといけなくなる。
販売しておきながらちょっと自信の無い部分だ。
仕方がなくLISHIのピックツールでトランクシリンダーをピック。
テンションを掛けるとしなったテンションにピックが上手く入らない。
こりゃ半日かけてじっくりやるようかな。。。現在20時半、6時間掛ければ午前2時か。
そこでお客さんが「ドアを開ければエンジン掛かるかも」と言いだしたけど、今まで何台開錠してると思うんだい。
それができればこれまでの苦労はなんだったんだか。
否定はしたものの、お客さんを納得させるため、まずはドアを開錠することにした。
その後、もう一度Turbodecoderを使ってみよう。
やることやればお客さんも納得するだろう。
ドアもちょっと開けにくかったが、数分で開錠。
一か八かではないがお客さんがスターターボタンを押してみた。
バッテリー弱い?そっちに気が向いたが今から思えばエンジン内の圧縮が高かったのかも。
そして、エンジンに火が入った。
はあ?なんで??
お客さんが言うにはAMGチューンで室内の仕切りも撤去した様子。
リモコンキーの電波を完全に遮るにいたらないで済んだようだ。
まぐれでも奇跡でも偶然でも、結果的には良かった。