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2022.09.29
現況調査で階段が抜けた!(東伊豆町)
裁判所の執行官同行で不動産の現況調査の仕事へ行った。
競売に掛ける前に、その物件の価値が幾らなのか査定するために開錠して内見するのだ。
所有者が立ち会えなかったり、或いは非協力的だったり、行方不明だったりする場合に捜査権を執行して法的に立ち入るのだ。
今回は別荘地内の建物で事前にかなり生い茂ってると言われていたが・・・。
最初の仕事は伸びた草木を掻き分けて玄関までの道を作らなくてはならない。
道路から見上げてみた対象物件。
ただ入り口はどこ?
どこから上がれば良いの?
実は先着した不動産鑑定士が既に上まで上がっていた。
入り口の門扉から緑のトンネル。
どんな虫や動物がいるかも分からないから怖い。
夏でも当然長袖が必要。
それでもかがみながらも建物へ上がる階段に到着。
木製の階段はよく腐ってることがあるので、鉄の角棒で足元を叩きながら一段ずつ足を進めた。
腐食はなく、むしろ木の打音はしっかりとしていたのだが、立ったその足元のステップが無くなった!
何かを掴もうと抵抗したのだろうけど、気が付けば地面に腰から落ちていた。
幸いなのが地面が地山で落ちたダメージは無いが抵抗したであろう腕が筋が伸びて痛かった。
原因は写真の通り、板ではなくそれを留めてた釘が腐っていたようだ。
「大丈夫ですか?」
と声がするが、一歩間違えれば大けがしかねない。
トラウマを抱えながら、用心深く上まで上がってみた。
またステップが抜けても良いように手すりにつかまりながら。
階段も結構急で見下ろすとやはり怖いものだ。
さて肝心の仕事の方は玄関は施錠されておらず、唯一地下室の物置を開錠した。
階段から落ちてあちこち痛みはあるし、何より気持ちの動揺は残ったがそこはプロだから、なんとかした。
高所作業にはハーネスを付けてとか言われるが、その場に止まる仕事じゃないしまさか足場が・・・。
意外と危険な鍵屋の現場。