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2023.05.07
文化シャッター錠、開錠・紛失キー製作 (伊豆市)
「以前スーツケースを開けてもらったんだけど」
そんな枕詞での入電。
なんでもガレージを開錠して欲しいと夕方の入電。
はてスーツケース?どこのどなたかちょっと記憶が無い。
時々他の業者で作業をして弊社にクレームを言ってくるお客さんもいることだし、とりあえず受け付けした。
状況を聞けばあまり急ぎでない様子なので「明日の午前でも良いですか?」と言ったらすぐ開けて欲しいというので日没後だが出動。
当然ながらガレージは居宅とは別で室内ドアでつながってない。
シャッターを開錠すれば済むのだが、万が一開錠困難なら換気用の窓も開きそうだ。
午後7時過ぎとなると周辺の街灯りも乏しく真っ暗だが、作業段取りはできた。
まずはピッキングで・・・ディスクタンブラーの文化シャッター錠、開錠はテンションさえ上手く掛ればそんなに手間じゃない。
「久々にシャッターが開く音が聞こえた」
とお客さんが言うようにそんなに急ぎじゃなかったのだ。
ガレージは臭いから農園用の道具でもあるのか、特に車とかを置いてるわけでもない。高齢の方なので車も乗らないかな。
開けるだけで終了と思えば
「鍵は作れない?」
おーい、先に言ってくれよ。
最近あまり鍵を作る仕事が無いので面食らった。
幸いブランクキーも見つかり作ることはできるが、シャッター錠なんて何年ぶりというほど久々。できればマジックペンと罫書針があったらなあと思いつつ、無くてもなんとかなる。
途中、外した部品の内筒が床に落ちてバラバラになりちょっと焦ったがなんとか事なきを得て鍵をカット。
久々に仕事したって充実感、シリンダーが心地よく回る感じは鍵屋の醍醐味。
ところで、確かにこの家にはお邪魔したことがあるのだが、その作業がスーツケースだったか今もって思いだせない。