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2025.08.14

強制執行でのシリンダー交換

これはウチでポカした案件。
民事裁判での強制執行による不動産差し押さえによる退去の際は、最初は催告が執行官によりされ物件に公示書が貼られる。
つまりはこの物件は判決により退去を申したのでいつまでに退去しなさいという命令書だ。
それに従わないで入居を続けると1か月以内に断行日を設けられ、強制的に退去させられ宅内の荷物は運びだされて一時預かりとなり建物は鍵が変えられて再度入室ができなくなる。
この時点で債務者の居住権が喪失し、再び何かしらの手段で入室を試みた場合はいわゆる刑事訴訟法の不法侵入罪となる。
運び出された家財道具などは断行日からこれもほぼ30日以内に引き取りが必要だが、債務者側で引き取ることはあまりなく、競り売りがされるが申立人の債権者側が1000円とかで書類上買い取る形で処分(廃棄)となる。もしそうした搬出された家財道具や時には商売道具や骨とう品などもあるだろうが興味があれば裁判所に問い合わせると思わぬ掘り出し物があったりすることもある。
ただ通常はゴミだ。

その様な流れなので鍵屋としてはだいたい催告日に物件の開錠と施錠、断行日に物件の開錠と錠前交換が仕事となる。
ポカというのはその催告日を忘れてしまったのだ。

普段は昔使っていたスマホに予定が入れば入力しているのだが、この物件については転載するのを忘れてしまった。
また丁度この日の午前中に別件で予定が入っていたが、管理会社の方で鍵があるため予定がキャンセルになり、少々不貞腐れていたせいもあり予定の再チェックなどを行わなかった。

たかが事前キャンセルで損害も無いと思われるだろうけどこれがなかなかの心的ストレスになる。
こちらは仕事でもあるし、それなりに売り上げの期待はもちろん心の準備をするだけに、直前に言われた落胆は大きいのだ。むしろ空振りでも現場まで行き、キャンセル料をもらった方がまだ癒される。
さてこのポカした物件も幸い、債務者がいて鍵開けは不要であったが、断行時にシリンダー交換が必要ということで、執行業者に言われて同日中に再訪問をしてもらい型番などを調べた。

最近

最近多いアルミサッシメーカーのOEMだ。
汎用品として仕入れてる物では取り付け構造が各メーカーで違うのでこのメーカーに合う物を用意する必要がある。よって一番シンプルなシリンダー交換は仕入れベースでなかなか高額になる。
ただ錠前メーカーのOEMという用に中の内筒以下シリンダー部分はMIWAロックのもので実はこの部分だけ変えれば用が足りる。
たしかにシリンダーをバラさねばならない手間は掛かるが正直部品コストは安くなる。
そうしたやり方もシリンダー情報が無く一度やったことがあるが、これはこれで手間が掛かり、それならサッシの型番から使用部品を調べた方が安易だった。
ただあまりに価格が跳ね上がるうえに意外と利幅も少ないのでそういうやり方もありかと思うこの頃。
何より内筒部分だけ交換すれば意外と多数に流用できるのだ。
ただ一度ドア厚の関係かテールピースが従来規格より長いものがあったりしたので、やはりアルミサッシから取った方が間違いはないかも。
何より子鍵にもサッシメーカーのロゴが入り外筒ごと新品になるので交換した雰囲気は大きい。
内筒だけだと鍵が変わったことを確認するまで分からないので一見手抜き風に見えるかもしれない。
何せ鍵のシリンダーが結構値段上がって参っている。
30年もやってきたせいか物価水準も30年前なんで少し脳内変化も必要だな。

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