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2025.11.23
レクサスLBX 開錠?(富士宮市)
損保ロードサービスの依頼で入電したのだが、なかなか表現は難しいし受付のオペレーターもどこまで事情や実情を理解してたのか分からない。
とりあえず電話口の僕には全く理解ができなかったのだが、受付と討論しても始まらない。とりあえず何か起きてるのだから現場へ行こう。
内容的にまとめるとい
依頼者は車に閉じ込められたが何とか脱出できた。
しかし、鍵を開けてほしい。
要約するとこんな内容だ。
当然状況は全く分からずお客さんに到着時間を告げるために電話、ついでに事情も聞いてしまおう。
どうやら閉じ込められたのは本当らしく、レクサスのコールセンターに電話して非常脱出を聞き、車外に出れたそうだが、開いてたドアを家族の人が閉めたら以後ドアが開かないということだった。
ちなみに手元にリモコンと鍵はあるがリモコンは当然機能してないそうだ
それでも答えは見えたようなもの・・・よくあるシリンダーの回転が重いということかな?
と思っていたのだが実態は違っていた。
まずは写真を見てほしい。

これはLBXのドアの開いた状態の全景で、シリンダーカバーを外した状態。
現場に着いた時はドアもしまっておりシリンダーカバーも装着していた。
まずはシリンダーカバーが左右二か所爪で留まっており、それを外す穴などなく、隙間を細いマイナスドライバーなどでこじるしかなく、傷つけそうで怖い限りだがなんとか先端にガムテクッションで外せた。
次にリモコンはあるがバッテリーでも上がったのか機能せずエマージェンシーキーを鍵穴へ。
旧来なら鍵を左に回しハンドルを引けばドアは開くが、シリンダーが左右に回りロックが動く感触がありながら開けられない。
このドアハンドルはドアに固定され、開けるときはハンドル内側にあるボタンを触ればドアが開くそうだ。
ドアクローザーが電気式になってるのだが、電気がシャットダウンした状態で開かないのだ。
そんな時は
ハンドル前方の下側にレバーがあるが、それを引くと機械的にドアハンドルを引いた状態になる。
実はコレ、お客さんがこれなんだろう?という具合にいじってくれたので見つけられた。
ただこれを引くのは少し重さがあったのでやはり非常用ということだろう。
これは車内だが、通常は押すとドアのインナーハンドルを引いた状態になるが、これは電気式のボタンの構造。
電気がシャットダウンしてるので使用できないため今回お客さんが車内に閉じ込められたということだ。
そしてレクサスコールセンターに電話して聞いたのが非常脱出装置でボタンを手前に引く行為だそうだ。
これを何回か繰り返し引くと言っていたが、想像するに1回目はロックの解除で2回目にクローザーが解除する仕組みと思われる。
ちなみにいわゆるロックボタンというキーシリンダーと連動する物は無い。
そういう意味でフォードのモンデオなんかに似ているが、このボタンを手前に引くのはこれも結構な力がいる。
L型に先端を曲げたロッドを窓枠から入れて引けるだろうか?また上手くこの穴に入るだろうか?
その辺は試してないのでなんとも言えないところだ。
今回電源が落ちてしまった理由は分からないが、2024年納車なのでバッテリーは考えられない。おそらくシステムの不具合だろうか?
何にせよレクサスディーラーとのやりとりの中での作業であった。
ちなみに写真の撮影とブログへの掲載は持ち主のお客さんの了承済みである。



