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2026.01.27
普段錠前の部品売りはしませんが
弊社では基本的に錠前の物販はしてません。
便宜上「鍵屋」を名乗ってますが、アメリカだと「Locksmith」と「Keyshop」と区分けされてるのですが、なぜか表現豊かなはずの日本語は単一呼称。
近い言葉で錠前師や鍵師という単語がありますが残念なことにこれらは商標登録されている単語のため一般的には使えないため鍵屋と名乗ってますが、主業は錠前の販売や合鍵のカットではなく、むしろそれらは原則やりません。
しかし一般的に一緒くたにされ、今回のエピソードもそんな勘違いもあったのかもしれません。
私は消防団にも所属しており、そこに昨年退団した団員(退団理由は自治会の金の横領で退団時に挨拶もない無礼なやめ方)が住宅営繕の仕事で入居者から錠前の交換を依頼されて6千円渡されホームセンターを巡ってましたが扱いが無かったので錠前部品を譲って欲しいというのです。
確かに以前ホームセンターで6千円を切った値段で適合した錠前が販売されてました。当時は防犯性の高いシリンダーへの交換というフレーズでちょっとした交換ブームでそれをDIYでという風潮もあったのかもしれません。しかし、思ったほど風は吹かず、昨今ではドライバーさえ使えない人も多い。
それ以上に6千円で売られてたのはパンデミック前のずいぶん前です。周知のとおりパンデミック中から諸物価は爆上がりで錠前も何段階かに分けて値上げされました。
鉄鋼原料の値上げ、加工費の値上げ、物流コストの値上げ、購入条件の引き上げなどで仕入れコストは上がりました。この時点で6千円視点は崩壊してます。
もっとも弊社では多量仕入れ、抱き合わせ仕入れ、ネットバンクでの支払いなどでコストを抑えており、大打撃というほどでのコスト増ではなく、鬱陶しい程度の値上げにとどまってます。
さて私も24時間店番などしてるわけでもなく、目下インロック開錠で走ってる最中、闇雲に客面で来店されても迷惑なだけ。
昔のよしみで途中で待ち合わせて引き渡そうとしました。
しかし、いざ値段を聞いて破談となったのです。
彼はお客からもらったという6千円しか頭になく条件は合いませんでした。
ご存じ弊社の業務には錠前の交換もあります。そこには出張費や取り付け代も含まれます。その後の不具合の対応も含めた価格なのです。
察するに彼はこれまでの対応を見てきて部品代はお客からもらった上に取り付け費を別途もらおうくらいの意図はあったことでしょう。
つまりは弊社の縄張りに入ってきたわけで、こちらもこれくらいの価格なら売っても良いよという条件でした。
ホームセンターは大量仕入れで大量販売を目的にした価格帯です。店舗費や人件費があっても量で消そうと莫大な金を回してます。
その価格で一元客単品で・・・無いですね。
恐らくネット販売で仕入れることでしょう。
それはそれで勝手にやれば良いだけ。
売れずに残念というより、ったく面倒くせえなあという思いのエピソードでした。



