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ロックスミスブログ

2018.01.09

「法外請求の解錠業者にご用心」1月9日産経新聞朝刊より

産経新聞1月9日朝刊社会面より記事全文 

「鍵を紛失し、入れない」といったトラブル時に、解錠のために呼んだ業者から法外な金額を請求されるー。
 こんな被害が各地で急増していることが8日、国民生活センターへの取材で分かった。「数千円」のはずが、実際は10倍近い額を請求されたり、断ると1万円以上のキャンセル料を求められたりするケースで、各地の消費者生活センターへの相談は平成27年4月以降、約700件に上っている。
 相談件数は、26年度は約100件だったが、27年度は200件弱。28年度は300件弱まで増えた。
 関東地方では昨年、夜に買い物に出かけた20代の女子大学生がオートロックの自宅に鍵を忘れ、インターネットで見つけた業者に解錠を依頼。サイトでは「料金は数千円から」と表示されていた。しかし、到着した業者に「鍵に防犯機能があり、料金を加算する。出張費も必要」と言われ、計5万数千円を支払った。
 センターは「冷静に相場を調べ、支払う前に納得のいく説明を求めて」と呼び掛けている。

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あるなあ、ネットを検索すると数千円からの作業費を唄ってる業者。
捕捉するように出張費だとか特殊キーの加算など書かれている。一見安く見えるので集客の手段だ。
しかし、どう逆立ちしても5万数千円に跳ね上がるのは不思議なカラクリだ。
全国展開を唄う業者なのかな?某ジャパンベスト○スキューみたいな。
あそこはボッタくる。私もフランチャイズで始めたときに傘下に入ったが2年で脱会した。
何せ手数料商売なので、受け高が上がらないと手数料も寂しいし、コールセンター業務だけなので、現場も良く知らないスタッフがまるで博打でも打つように高値で吹っ掛け、こぼれ落ちた作業が舞い込むのだからいたずらに高いが、手数料も今は半分とか聞く。
現場に向かう作業業者は言われたまま走り回るだけで方針に歯向かえば仕事が細くなる。

弊社にもネット検索業者から業務委託の登録の誘いは良く来る。
言われた中には「作業費は御社の規定に弊社の手数料を乗せるので損はありません」と言うのがあった。受注したらその分は承認済みということらしいが、さすがに信用関係が築けないので請け負っていない。

逆に保険などで作業を采配する業者は自分の出費を抑えようと、作業費は目一杯ケチって作業を出してくる。

ちなみに弊社では原則、一般に掛かって来る依頼には出張費+作業費の合計額で算出して答えるので、よく「高いなあ!他で見たところはもっと安いよ」と言われるが結局良い所で五十歩百歩、悪けりゃこの記事みたいにボッタくられる。

今日び、オートロック機能の玄関錠だとまずシリンダー開錠は難しいんじゃないかな(要は防犯機能あり)。
良くてサムターン回しとかで開けるけど、やはり縦に読んでも横に読んでもボッタくられてる。

依頼する側も安易に作業費の幾らからという言葉に躍らされないで欲しいものです。
私らもやはり最低限度の作業費を値切られれば面白くないし、更に他と比較されて持ち込まれても良い気分にならない。
信用でやってる部分も結構多いので、言った金額に不満なら他にどうぞという内心も無いわけじゃない。
金額を削りに削られてしまえば良い仕事はできない。

ただ開けるだけだが、やはり精一杯やってるつもりなので。

でも金額だけで次々電話してくる人、確かにいます。
時間帯、場所などでも違うのでどうか納得して依頼をいただきたいものです。

 

2018.01.09

スバルレガシー インロック解錠(沼津市)

既に夜であったが、現場からのそのままの出動で保険のロードサービスを入電した。
カギが普通のタイプの鍵だと言う情報であったが、年式的に微妙で半信半疑であったが、何度も作業をやってるのでナメ切っていた。
やがて雨も強くなり良い感じで降り出した。

案の定、特殊キーとなったレガシーのセダンであった。

まあ、ちょちょっとやって終わりだなと思っていた。
スバル系のロックボタンは後ろ側からロッドを入れると押す方向に動かせば開錠となるのだが、これがなかなか微妙。
しかし、なんどかやってきたので、楽勝かと思えば・・・先端が見事に逃げてしまう。
先端が水分で粘着力が無く滑ってしまうためだ。

何度か粘着テープを張り直して行うがダメ。
そのうち傷付け防止用のインサートペーパーがロッドに擦れて穴が開き始めた。

それも交換しながらだが、雨のせいですぐにグジャグジャにいじけてしまう。
冬の雨にさすがに堪えた。

結局何個かあったインサートペーパーも全損。
諦めようかな・・・とも思ったが、シリンダー開錠をできないわけではない。
ただ結構手間は掛ってたなあ、しかもこの雨だし。。。。でも、やるか!

冬の雨降る中、ドアの前にしゃがんだ。

スバル用のLISHIも購入してあるが、練習シリンダーで成功してないので車に載せてない。
むしろL型ピックによるピッキングの方が可能性がある。

頭がボーっとしてたのだろう。右ドア左回しで結構粘ってシリンダーを回した。
45度の位置でハーフタンブラーが引っかかり更にピッキングをし直して90度まで回したが・・・開かない。
そうなのだ!
スバルは右ドア右回しだったのだ!

ここで一気にモチベーションが・・・切らすわけにもいかず再び右回しで粘る。
ここで保険会社デスクから電話・・・ああうっとおしいなあ。。。
晴れてればまだしも、雨でレインコート着てると電話に出るのも難儀、どうしてもネガティブな物言いになる。

とにかく集中しよう。
やがて右回しで開錠。

レインコートと言えども上側だけのコンビニで買った物。
既に穴もあちこちに開いてボロボロで、各所から雨水が入るのだが、着ないで前身濡れるよりはマシ。
体温も多少は保てるし、疲労度が違う。
ただ肩が重い。

買わなくちゃなと思いつつ、なかなか手を出さなかった。
基本的に雨の日はシリンダーと格闘したくない。

とりあえず時間はかかったけど難なく開錠に成功しました。

2018.01.07

ホンダDIO メットインインロック解錠?(富士宮市)

もう年の瀬迫った年末の仕事。
事務所から約1時間の現場。
原付バイクとバカにしてはいけない。私はセキュリティ的には結構完成形ではないかと思う。

入電ではメットインの中に鍵を入れてしまったと回ってきたのだ。
すると依頼者はイグニッションキーシリンダーのマグネットカバーを無意識に掛けてしまったと言うのだ。

イグニッションシリンダーには見事にイタズラ防止用のシャッターが出ていた。
それでなくても、この年式の車両は鍵穴が深くピッキングでは難しいのに手間掛けさせると思い、シャッター用のマグネットの開錠治具を取り出し、1個ずつ総当たりを始めたところ、
「それって、鍵の頭についてるヤツですか?」
と言って純正キーを出してきた。
なんだよ!鍵があるんじゃないか。
あえなくシャッターは開いた。

しかしメットインが開かないと言うのだがそんなはずはない。

シリンダーの上部にPUSHの文字が掠れていた。
OFFの位置からキーを押し込みハンドルロック側に回していたのだ。
掠れた文字だがこの車両はOFF-ONの間でPUSHするとシートが開くのだ。

結局は事故でもトラブルでもなく、単に知識不足。
なんとも年末で忙しい時に肩透かしを食らっちゃいました。

2018.01.07

カードキー開錠 (静岡市)

この治具が出てたのは知っていたがなぜか入手してなかった。

現場で何度かこの手合いのカードキーの集合住宅に遭遇しながら気が付かなった。
例のごとくドアスコープやドアポストからのサムターン回しで開けることを考えていたからだ。
しかし比較的築年数の若い物件、ドアスコープは無くドアフォンにカメラが内蔵された物になっていた。
当然新聞受けのようなドアポストも無く、扉はノッペリと手の入れどころがない。
そこにきてカードキー。
ピッキングで開けるわけにはいかないだろうし、試そうと思ったことも無い。
あえなく、退散していたのだ。

大体呼ばれるのは比較的深夜なので、翌朝管理会社で予備キーを持参するのか分からないが、保険案件のためその後どうやって解決するのかは知らない。

3回ほど、このカードキーの物件に遭遇した。
あまり聞かないメーカーと商品名だったので、ダメな物はダメと諦めていたのだが、ふとカタログに開錠治具を見つけてしまった。
3度目ならぬ4度目の正直。
またカードキーのキー無し開錠の依頼。
行ってみればやはりいつも諦めていたこのカードキー。
ただいつものより新しいタイプみたいだが、果たして使えるだろうか?
心配になりながらも説明書通りにやってみた。

細かな手間こそあるものの、一発で開錠。
ちょっとヤバイかな?と思ってしまったほど鮮やか。

写真を加工して治具をアップしようかと思ったが、やはりそれは止めておこう。
とりあえす現場写真だけ。

201817195655.jpg

2017.12.23

フォルクスワーゲン トウーラン インロックTurbodecoder解錠(沼津市)

帰国後、待ってましたTurbodecoderの仕事です。
フォルクスワーゲンなのでHU66のVAG2 2012年が初年度登録みたいです。
寒い朝でした(モスクワ帰りが何を言う)。
あまり乗り気ではないですね。
案の定一発開錠とはいかず3度ほどやり直しました。
20171223135732.jpg20171223135815.jpg

 

 

 

 

 

それでも無事開錠となりました。
今月同じモデルを販売しているのでふと思いだしたりしてます。
確かに個々の単価は高いかもしれないのですが、やはりこの仕事をするにはかなり有益だと思います。
ピッキングでできなくはないけど、果たしてここまで時間短縮をできるかは疑問です。
なにより今日の現場は場所は狭いし、モチベーションも低い、おまけに寒い。
そんな時でも確実に動作してくれるのは有り難いし、お客さんに対しても大きな信頼が得られます。
当然入電時に開くか開かないかでビビることも少なくなり、大きなアドバンテージになると思います。

弊社でも開錠のみにしか使ってませんが、元は取れてると思います。

是非ご検討の方はお気軽に弊社までご連絡ください。

2017.12.04

トヨタハイエース 鍵が回らない (沼津市)

100系ハイエースでドア、リアゲート、スライドドアのシリンダーが回らないトラブル。
ただイグニッションは回るので運転に支障はない・・・そんな訳で入電から大分時間がノビノビで作業になった。
 

てっきり、グリスの固着かと思おい潤滑スプレーを吹きかけたが解決せず。
紛失キーの要領で一旦鍵を作製してみた。

リアゲート、スライドドアはそれで解決したが、左右のドアだけが復旧しない。
使っていたのがコピーキーで大分摩耗していた。

 

こうなるとドアシリンダーを外さねば分らない。面倒くさい・・・。

 

ただやってみれば一目瞭然、

ハーフタンブラーが異常であった。
通常、キーを差し込むと左右のハーフタンブラーとも押し下げられるのだが、片側が段差通りに下がらず。これではシリンダーは回らない。
どうもタンブラーの動く余地が大きくキーを差し込むと逃げてしまうようだ。
シリンダーはこんな感じで外筒がかなり傷になってる。
段差、ピッチの合ってないコピーキーを使い続けた所業かもしれない。
着いた傷が悪さをしたようだ。
2017124115752.jpg201712411597.jpgのサムネイル画像

 

 

 

 

 

 

削れたところの肉盛りでもできれば良いのだが、今できるのは異常部分の除去だけ。
ハーフタンブラーを抜き、鍵で回るようにした。
助手席側はとりあえず運転席側で施解錠できるので無視することにした。


2017.12.04

日産グロリア開錠 (伊豆の国市)

日産車のインロック、M301やM396なので甘く見てしまいがち。
Zなどは日産定番の右ドア左回しの法則ではなく右回しだったりするが、他は特筆することもない。

グロリアも同様だ。ましてや少し年式のこなれた車両。

ただ現場でいざピッキングしたら、シリンダーは回って開錠しなかった。
見ればドアはこんな感じでウィンドースクレーパーが外されていた。

昨夜、自動車の修理工場に頼んで開けてもらおうと四苦八苦したらしい。
もちろん結果として開かなかったのだ。

2017124112148.jpg

 

 

 

 

 

その際にロッドを外してしまったようだ。
スクレーパーの取り付けと不具合があったら修理工場に見てもらえるようだが、ここまでしなくても・・・。

外れたロッドを触るのもなんなので、ロックボタンをいじって開錠した。
写真は取り出したキーでテスト中。
シリンダーは回るが施解錠はできない写真。

2017.12.04

ドアノブ交換 (東伊豆町)

ドアノブ錠の鍵が折れてしまったので抜いて欲しいというのが当初の依頼であった。
そして追うように中側のつまみも外れた。

どっちにしろまとめて見ます。
ただ遠いので2時間ほど・・・と言ったところ、明日でも構わないと言う。

こういう仕事好き。
場所も適度に離れてるし、気持ちの切り替えに最高。

行けば海岸が見える(海風が当たる)昭和の香りがするアパート。
ドアノブは交換ですね。
20171241183.jpg

 

 

 

 

 

しかし、サムターンが完全に抜け落ちてる。
その原因はケースロックにあった。
塩害で部分的に固着してたようで、無理が掛かって破損したようだ。

一旦ばらしてみたが、外側の錆の割に中はグリスもしっかりしていて、目に見えた砂埃や錆を落としてやるだけで軽く動くようになった。
ケースロックは積んでこなかったので使える物なら使いたかったし。
201712411123.jpg

 

 

 

 

 

海岸に車を止めて少し高台まで歩いて行かねばならないが、こういうノンビリ仕事好き。
さてこうした僻地に来ると昼飯の心配をしなきゃならないのだが、ここは時々行く中華屋がある。
そこの肉炒飯を食べるのも楽しみの一つ。
 

2017.11.24

BMW320i トランクインロック Turbodecoder開錠(沼津市)

中古車屋さんからの仕事でした。
ナンバーの無い抹消された車(展示商品)なので他社からは断られたというので弊社に依頼が。
でも本当だろうか?
BMWだから断わられた節が・・・。

カギはトランク内なので、ドア開錠でOKかと思いきや、まずはバッテリーのターミナルを外してるそうだ。
更に、カギ穴が縦向きでなく横を向いていた。
つまりは仮にバッテリーをつないでいても開けられないロック状態。
なんだか面倒くさい。

年式的にも高年式ではないのでピッキングでいくかと思いましたが、現場が狭いし、寒いし面倒なのでTurbodecoder登場です。

意外と早く開錠でき、トランクのシリンダーに入れたのですが、回らない。
どうも少しズレてしまったみたいです。

再度開いてますがドアシリンダーでTurbodecoderの開錠を試みましたが不思議となかなか開錠になりません。
機械なんだなあ。
それでもようやく開錠になったので、今度は慎重にトランクシリンダーに入れたら問題なく回りました。

依頼してきた店員も心配そうに見ていたので、開錠成功でかなり安堵してました。
なんでも自分のミスで店に請求できないとのことで、気の毒でしたがちゃんと請求させていただきました。
写真撮りたかったけど、寒かったせいで気持ちが一杯だったので画像はありません。
HU92用のTurbodecoder活躍してます。

 

 

2017.11.16

ドアノブ修理 (静岡市)

夜、緊急対応の要請が来た。
個人宅ではなく集合住宅の共用部分の出入り口のドアノブが破損したので至急修理をして欲しいと言うのだ。
もっとも現時刻で21時。
できることなど限られてるので、もし部品取寄せなど後日対応があるなら張り紙をして欲しいと言うのだ。

要はポーズか!

とりあえず現場まで走った。
しかし、正面出入り口が暗証番号でロックされている。
通用口があるはずだ・・・と思ったが、そちらも鉄扉で施錠されてる。
壁でも上ってしまおうかとも思ったがあまりに見栄えが悪い。
通報してきた人がいるのだが、ハウスサービスでは接触して欲しくないようだ。
それじゃお手上げじゃん。

最終的にマンションの管理会社で暗証番号を出してもらって建物に入れた。
廊下から階段に出る通用口のドアノブが取れて下に置いてあった。

特にイタズラや破損は見られない。
単に外れてただけだった。

それくらい自分でやってよ・・・ついついそうぼやきたかった。

2017111622240.jpg2017111622324.jpg

 

2017.11.07

鍵が回らない ミワPRシリンダー(清水町)

マンションの玄関錠の鍵が回らないという修理依頼。
2ロックの上側のみらしく、上側のみ修理して欲しいと言われるが、使われてるのはプッシュプル錠。
上側を外すためにレバーを外すのだが、ここまで外せばついでに下側のシリンダーも見ておこう。

まずはシリンダー部分を外してみた。
2017117105414.jpg

 

 

 

 

 

順に上側・下側だ。
回らないという上側には黒くなった埃まみれのゴミが付着、それに対して下側は一応綺麗な状態。
ちなみに写真に写ってる方は装着時に下を向く。
これだけで上側シリンダーの内部にゴミがある可能性が伺える。
そして気になったのが、上側シリンダー周辺に付着していたベトつく物、グリスだろうか?

とりあえず後ろのCクリップを外し内筒と外筒を分解してみた。
それほどの埃などのゴミは見当たらないが、黒い汚れは拭きとれるほどだった。
つまりこの部分の摩擦が大きくなって粉末状の黒いゴミが出たのだろう。

もう一つのベトつきについても入居者に聞いてみたが心当たりはないと言う。
この辺は軽い油で吹き流し、動きを軽くして組み上げた。

先ほどまで動かなかった鍵が軽く回るようになった。

しかし、このPRシリンダーはよく起きる故障だ。
多くはメーカーから販売されている白いグリスを流し込むことによるトラブルなのだが。
このシリンダーもリリースされて10年を過ぎた。更に似た症状が出るかな?

2017.11.06

フォルクスワーゲン ニュービートル開錠 (沼津市)

台風前日の大雨の中、ニュービートルの開錠だ!
ニュービートルは相性の良い車で自分にとっては開錠確率が高い車両だ。
ギブアップは確か無く、高年式のニュービートルでピッキングに時間が掛った車両があった。
手軽なケースではフィリップピックで開いてしまった物もあった。
 

さて今回の現場、大雨だったことが悔やまれる。
合羽を着るが、雨水が袖に流れ込み集中力も途切れる。
Turbodecoderも車両に適してないのか開けられない。
腹を括ってピッキングで・・・それも何だかなあ。
繰り返すが雨が悔やまれる。
幸いだったのが鍵が見える場所にあった。
ドアに隙間を作って、マニュアルチックな作業をした。
輪っかで鍵を取り上げてイグニッションに持って行く。これでセキュリティが切れることを期待したのだが、外れた。
でも、これは発見だった。
通常、送信機を受信機に近づけるとキーを認証しセキュリティが切れるのだ。

仕方がなく、もう一本のピアノ線を入れ直にキーホルダーのボタンを押したら施錠側が反応した。
天は味方してくれた!
見ればセキュリティランプが消えたのだ。それで機械的に開けて事なきを得たのだが、雨でずぶ濡れになり体力的にはかなり浪費し、クタクタになった。

201711714518.jpg

 

 

 

 

 

 

しかし、この車には続きがあった。
今度は雨こそ降ってないが夜暗くなってからの時間指定での予約が入った。
住所を見て、まさかと思ったがそのまさか。
リベンジで願うまでもない!・・・と思ったのは最初の数分。
今日は鍵はどこかな?とすぐさま探すことに。
しかし、見れば
201711714819.jpg

 

 

 

 

 

ロックボタンのセキュリティランプが消えたまま。
これはまさか・・・
そのまさかで機械的に開けてしまった。
なまけ癖がついたみたいだが、まあとりあえずギブアップ無しの記録は続く。

2017.10.10

ジャガー Sシリーズ インロック解錠(清水町)

なんか久々のジャガーの開錠だ。

ジャガーとフォードモンデオは自動車としては少し変わった鍵穴。
六角形の穴に棒状のキーを差し込む。

初めて見た時はなんとかWテンションを掛けて、レーキング用のピックを入れてみた物だ。
当然何も反応がなくツルりとした感覚、カギ穴を覗いても引っ掛かりそうな段差は無い。

あの中には数枚の回転するタンブラーがあり、それを揃えることで開錠となる。
ただ特異な形状のため、やる業者は限られるようだ。
さすがに鍵作成まではやらなかったが(やろうかと思ったことはある)、とりあえず開けることはできる。

20171010115149.jpg

 

 

 

 

 

これが開錠冶具だ。
当時は生産も終了し左ハンドル用として最後の1個と言われたのだが、別に右ハンドルでも使えてるし、他のメーカーでも作ってるようだ。

ただ、解錠にあたりヒントが無いのが悩みなのだが。
レーキングであれ、L型ピックであれ、タンブラーを動かせば重くなったり、ワンクッション入ったりという反応があり、色々加減を変えながら作業しているが、コイツは先端の突起でタンブラーを回して合わせ、シリンダー内の引っ掛かりで回すのだがヒントとなるアクションが無い。
先輩格の同業者に聞いた時もやはりヒントは無く「適当ですよ」が答えであった。
しかし、幸運にも開錠ができなかったことはこれまでない。

やがては右用も買おうと思い続けて・・・もう10年以上。
とりあえず間に合ってます。

2017.09.27

BMW116i インロックTurbodecoder解錠 (富士市)

夜10時過ぎの入電であった。
2014年式のBMW116iのインロック。
正直逃げたい気持ちであった。

自慢のTurbodecoderもここ最近は不発で二件やり過ごした。
HU100のボルボは仕方なくもHU92のBMWは心が折れた。
何の因果が実はこの日の昼にHU92のシリンダーでテストをして感覚を確認した。
手持ちのシリンダーは問題ない。即効で開く。
そうなると気持ちを切り替えるしかない。

年式からFシリーズのようだ。
116なので、5シリーズと違いシリンダーも奥まってないだろうから、ピッキングで粘っても開けるか。
入電を受け入れた。

現場周辺は照明も無く真っ暗。
購入時に開錠確率は6割程度と言われたHU100RのTurbodecoder。

あまり使う機会はなかったようで、実は三度ほど現場に出してる。
その頃は購入したばかりでよく分かってないこともあったので、実質開錠に成功したのは昨年夏の5シリーズが初めてだった。
それでも30分ほど掛かってしまった。

そんな過去があるので、とりあえず気長に構えるしかない。

お客さんが、まずは驚いていた。
実は開錠は2度目だそうで、1度目は鍵を作って開けたそうだ。
しかし鍵が作れたのだから、さぞや苦労したことが伺える。
開錠状態で段差を読むのではなく、通常の状態で段差を読むのだから、技も凄い。
当然僕にはできない。

とりあえず何回かTurbodecoderでやって、ダメならピッキングだ!

しかし、見事リセット無しの1回目で開錠に成功。
作業時間はそれこそ1分に満たないだろうか。

当然お客さんはキツネにつままれたようだが、上手く行った自分もビックリ。
Fシリーズでこんなにあっさり。。。

実はスマホで写真を撮ったのだが、そのスマホが壊れてしまい写真が取り出せないので今回は写真無し。

ちなみに私のHU100RのTurbodecoderは現行品ではなく、昔のモデルのエボリュージョンである。
さあ、気を取り直してやっていくか。。。
こんな順調な仕事だけだと良いんだけどなあ。

2017.09.21

ドアノブ交換 (沼津市)

初取引の不動産業者から、管理するマンションの機械室の錠交換の突然の依頼だった。
突然は毎度のことなので、こちらは慌てないのだが相手方は恐縮していた。

なんでも、いつも頼んでいる鍵屋が入院したので、電話を回したそうだ。

え?誰だ。

聞けば知らない人ではなかった。
作業中に倒れて救急で運ばれたらしい、容態はまだ不明だが思わしくないようだ。
もちろん命に別状無くても脳梗塞らしいので、後遺症が心配だろう。

ドアノブの開錠は交換が前提なので、迷わず壊しました。
もちろん、丁寧に開けて分解して鍵を作って・・・ということもできるけど、時間短縮で一気にいきました。
実は機械室の修理をする機械屋が早々についていたので、ノンビリ作業もしてられない。

手際よく作業は完了。

それにしても商売敵ではあるが、実際にそれほどバッティングすることはなかった。
むしろ長くやってきた業者なので、こちらが追いかける立場。
現場でもBMW Z4をJAFの仕事で行ってた現場にこちらは後追いで保険会社のロードサービスで行って、まあ後から来たトンビが油揚げを取ったようなこともあった。

今年に入って、付き合いはなかったがTurbodecoderのPRで地元を歩いた時に
「よく来たね、ありがとう。また寄ってくれ」
と言ってくれた。
会ったのはそれが最後だ。

繰り返しだが商売敵でもやはり退場してしまうのは寂しいもの。
回復してくれることを心から祈りたい。

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