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2025.08.18

アシスタント会社が素人なのか、それとも弊社が時代遅れなのか?

2025年に入り、弊社で契約しているロードサービスアシスタント会社3社が発注作業料金の見直しをした。

3社中2社は近年の上場企業の賃金アップの影響とみられ、政府も推奨し賃金アップした企業には補助金が国から支給される制度があることも知っている。
もちろん弊社は従業員ではなく下請けとなるのだが、その辺の解釈かまたは社会的事情を考慮してかは知らないが、2社は実質単価を値上げしている。
しかし、残り1社は実質値下げの再契約を打診してきた。
まるでデフレと言われた時代の再現だ。更に再契約に関してちゃんとした理由も提示されていない。
「改訂しますので~」で通達文は終わっている。

値上げした2社に共通しているのは損害保険会社が実質親会社にあり、社名も損保の名前を冠としている。
逆に値下げとなった1社は主にネット系損保、いわゆるダイレクト系と言われる企業をクライアントにしている。
主にネットを顧客にしているせいか損保の競合は激しさを増しているとも聞く。
そりゃそうだ。キーボード一つで価格が比較でき、更にそれを比べるサイトまであれば永遠のデフレ社会。
そこから何かしらの付加価値を与えて一歩抜け出すしか利益を追求する道はない。

事故対応1位、ロードサービス満足度1位とか・・・利用者をバカにするのもいい加減にしてほしい。
後段のロードサービス、クライアントの損保が違っても現場をやってるのは他ならない弊社他我々だ。
つまりA社が良くてB社が悪いとはならない。
Sニー損保、Aクサダイレクト、てこれらのJAK済他にもあったが同じアシスタントがまとめていてこれらのロードサービスについては気分次第で違いはあっても中身は同じということだ。

さてロードサービスアシスタントについても大きく2分して紹介したが、その2社でも値上げの幅は異なる。
1社は気持ち程度の値上げだが社会情勢を見たうえでの対応はありがたい。
そしてもう1社は大幅と言っても過言ではない。
これまで仮に15000円程度の作業が20000円を裕に超えている。確実に色がついている。
ちなみに値下げしたアシスタントでは1万円を切る計算となる。
こうなれば作業をする側のモチベーションは変わってくると思う。発注量で誤魔化すことができればまだしもそうでなければやる気は出ない。

デフレの時代は既に終わり、価値を求める時代となっている。
ただまだ一部業界商品は低価格を追求せざるを得ない。それは付加価値の低い必需品なのだろう。

さてここからが本題、20年前の軽自動車と最新型のレクサスの作業料金が同じ?
これが値下げした側の再契約内容だ。
この件は再契約時に確認したが、目下履行されていない。
まとめてオンライン署名のため契約条件に記載しなかったが、都度デスクと相談してほしいとのことだが、最近は軽自動車でも特殊キーはある。ホンダのN-BOXは目下国内最大シェアの大衆車だが鍵はホンダの最新型鍵穴が狭く独特な構造の内溝キーで平成15年ころから出ている。近年リニューアルしたが構造は同じ。
残念ながら話合いにならず決裂した作業もある。

内溝キーが今や高級車だけでなく一般大衆車にも採用される中で、そこに特殊料金を求めるのは時代遅れなのか。
それとも一般化することで料金を画一するこのアシスタント会社は先見の目があるのか?

下請けをする事業者としては新たに設備開発に投資する気にはならない。

トヨタのセルシオキーと言われたMT-6、これを開けたくてその治具が試作でも開発されれば買った。
しかし投資のわりに使えた道具は無い。
今でも成功には波のあるシリンダーだ。

更にBMWの初期の内溝HU92、これも苦手でじっくり腰を据えて深夜の箱根で氷点下の中2時間かけて開けていた。まだ開けば良いが半日使っても開かずに諦めた経験もありなんとかしたいと思い見つけたヨーロッパのTurbodecoder、嘘か誠か見極めたくて単身ヨーロッパをへ出かけた。
いずれもモチベーションがもたらした功績。
かなりの金と時間を投資した。

安い単価で難作業を請け負う、できる仕事だけやっての件数稼ぎに将来性、企業としてのやりがいや存在価値はあるのかね。
それならその時間を他のことに充てたいものだとこの頃思う。

2025.08.17

シリンダー不具合、カギが開かない(三島市)

写真の通り鍵ありで開錠できない事案。
これが不動産屋さんとかなら鍵が違ってたとかあるのだが、さすがに入居者で外出までは作動していたとなるとまずは鍵違いはない。

扉の歪みなどでデッドボルトが当たって鍵が回らないというパターンもある。
しかしドアには少しゆとりがあり、レバーを前後に押引きするとガタガタするのでそれもない。

ケースロックの破損。例えば中のスプリングが折れたりして動かないこともあった。
そういえばこの手は最近無いかもしれない。
比較的古い物にかつてあったケース。

そしてシリンダーの不具合。
正直即コレを疑った。
MIWAのU9なのでレアケースかもしれないが構造的にあってもおかしくない。
これがディンプルキーのPRやPSシリンダーだともっと敏感で故障していた。
今回は契約上開錠までで、その後の分解整備などは対象外。
なので開けるまでであった。

一見サムターン開錠で行けそうと思いがちだが、このサムターンが指を話すと折り畳まれてしまう構造でサムターン開錠には向かない。
事前にお客さんに教えてもらったので無駄な努力をしないで済んだ。

かくなる上は開錠できないシリンダーを回すしかない。
異物が鍵穴に入れられるケースもあるが、カギの入り方からそうしたいたずら系ではないようだ。
やっぱりと思いたいのはサイドバー。
細かな金属粉と埃が溜まってサイドバーが正常でない可能性がある。
潤滑スプレーで洗い流してごまかしてとりあえず開けよう。

想定以上に時間が掛かったがなんとか鍵で開いた。
規定によりウチの仕事はここまで。
あとは管理会社の範疇なので分解修理・・・なんてしないだろう。
シリンダーを交換してもらってとアドバイスで終了。

2025.08.14

強制執行でのシリンダー交換

これはウチでポカした案件。
民事裁判での強制執行による不動産差し押さえによる退去の際は、最初は催告が執行官によりされ物件に公示書が貼られる。
つまりはこの物件は判決により退去を申したのでいつまでに退去しなさいという命令書だ。
それに従わないで入居を続けると1か月以内に断行日を設けられ、強制的に退去させられ宅内の荷物は運びだされて一時預かりとなり建物は鍵が変えられて再度入室ができなくなる。
この時点で債務者の居住権が喪失し、再び何かしらの手段で入室を試みた場合はいわゆる刑事訴訟法の不法侵入罪となる。
運び出された家財道具などは断行日からこれもほぼ30日以内に引き取りが必要だが、債務者側で引き取ることはあまりなく、競り売りがされるが申立人の債権者側が1000円とかで書類上買い取る形で処分(廃棄)となる。もしそうした搬出された家財道具や時には商売道具や骨とう品などもあるだろうが興味があれば裁判所に問い合わせると思わぬ掘り出し物があったりすることもある。
ただ通常はゴミだ。

その様な流れなので鍵屋としてはだいたい催告日に物件の開錠と施錠、断行日に物件の開錠と錠前交換が仕事となる。
ポカというのはその催告日を忘れてしまったのだ。

普段は昔使っていたスマホに予定が入れば入力しているのだが、この物件については転載するのを忘れてしまった。
また丁度この日の午前中に別件で予定が入っていたが、管理会社の方で鍵があるため予定がキャンセルになり、少々不貞腐れていたせいもあり予定の再チェックなどを行わなかった。

たかが事前キャンセルで損害も無いと思われるだろうけどこれがなかなかの心的ストレスになる。
こちらは仕事でもあるし、それなりに売り上げの期待はもちろん心の準備をするだけに、直前に言われた落胆は大きいのだ。むしろ空振りでも現場まで行き、キャンセル料をもらった方がまだ癒される。
さてこのポカした物件も幸い、債務者がいて鍵開けは不要であったが、断行時にシリンダー交換が必要ということで、執行業者に言われて同日中に再訪問をしてもらい型番などを調べた。

最近

最近多いアルミサッシメーカーのOEMだ。
汎用品として仕入れてる物では取り付け構造が各メーカーで違うのでこのメーカーに合う物を用意する必要がある。よって一番シンプルなシリンダー交換は仕入れベースでなかなか高額になる。
ただ錠前メーカーのOEMという用に中の内筒以下シリンダー部分はMIWAロックのもので実はこの部分だけ変えれば用が足りる。
たしかにシリンダーをバラさねばならない手間は掛かるが正直部品コストは安くなる。
そうしたやり方もシリンダー情報が無く一度やったことがあるが、これはこれで手間が掛かり、それならサッシの型番から使用部品を調べた方が安易だった。
ただあまりに価格が跳ね上がるうえに意外と利幅も少ないのでそういうやり方もありかと思うこの頃。
何より内筒部分だけ交換すれば意外と多数に流用できるのだ。
ただ一度ドア厚の関係かテールピースが従来規格より長いものがあったりしたので、やはりアルミサッシから取った方が間違いはないかも。
何より子鍵にもサッシメーカーのロゴが入り外筒ごと新品になるので交換した雰囲気は大きい。
内筒だけだと鍵が変わったことを確認するまで分からないので一見手抜き風に見えるかもしれない。
何せ鍵のシリンダーが結構値段上がって参っている。
30年もやってきたせいか物価水準も30年前なんで少し脳内変化も必要だな。

2025.08.04

日野4tダンプインロック開錠(富士宮市)

鍵屋の看板出してる以上、シリンダーで開錠したい気持ちは山々。
しかし、昨今の住宅の錠はほぼ開かない。
色々な他の手口でなんとか開錠している。
自動車については逆で鍵の構造はより難しくなっているにも関わらずなんとか開けている。
しかし、日野のトラックだけは一癖ある。
もちろん何度も開錠しているのである程度クセも分かっているはずだが、TPOで開かないことも。
年式で言うなら現行車より少し前のモデルでそんな傾向を感じる。
今回もレンタカーの4tダンプ。
置き場で作業していたら意図せず閉まったそうだ。
実は年式でも非常に多い兆候。
特徴は10年前後経過した車両でドアを閉めたら勝手に(自動で)施錠されてしまう。
よく「なぜ?」と言われるが、正直そこまで究明した修理をしたことないのだが、察するに電磁スイッチがドアを閉める勢いで触れてしまったのでは?

日野のこの年式だとドアのガラス越しにロックボタンが見えるので簡単に開くのだが、そこは意地で鍵穴でトライ。
ただ毎度上手くはいかず。
確かに何度かはシリンダーでの開錠に成功している。
日野のシリンダーには特徴があり、ピックをしていくと大きくワンクッションがあり内筒が傾く。
最初はビビッてそこで止めてしまったが、ここからもう一息押し込んでいくと開錠になる。
初めて当たった頃はこのワンクッションの先、実はハーフタンブラーがあり作業を続けると引っかかってしまい最悪はシリンダーを分解しないと戻らないのでは?と思ったがどうやら違うようだ。
テストシリンダーを持ってないので詳細は分からないがハーフタンブラーは無いようだ。その証拠にピッキングが成功して、シリンダーが戻る際に引っかかった経験は一度もない。
ただ、ここから先に進まないこと(ピッキング失敗)も何度かある。
この時点で更に押し込むタンブラーが高めに見えるはずなのだが、それが見えてこない。
また4t車や大型車がピックをする体制に向かない。

直立で立つに鍵穴は少し下、乗用車のようにしゃがむと鍵穴は頭上。
腰をかかがめての作業でなかなかつらい。
そのせいもあってかワンクッションまで進めても先に行けないのかもしれない。
多分答えはあと1つか2つなんだろうけど、それが見えない。
鍵穴は3.3mmのテンションを使うがそれより広そうだが現場によっては日差しがまともに入ってなかなか見極めつかないで鍵屋を諦めざるを得ないことも。

一度深夜に4tロングの平ボディを開錠したときは陽気も涼しく、カギ穴が本当によく見えた。
CRCで鍵穴を洗うと本当によく見えてどれを触れば良いかまるで教材のように見極められた。
そんな車ばかりだと良いのだが、今回もワンクッションから進まず仕方がなく脚立をだす羽目に。
レンタカーや社用車が多いので時間優先のお客さんが多く、ピッキングじゃなきゃダメというトラブルはない。
むしろ開けば何でもよいと言われる方が多い。
でも100%開けたいなあ。

2025.08.03

走った・・・けど、トイレ錠修理(掛川市)

白昼の入電、珍しく遠方の掛川市。
その事前に予約作業があり、終えるやいなや走った。
高速道路をひたすら。
夜鍵が開かないとかで行くことは時々あるけど、白昼は珍しいし、見える景色も違い新鮮だ。
症状はトイレのノブにぐらつきがあり開閉できないというもの。
てっきりラッチの破損と思ったが

案の定取り付けビスの緩み、それとラッチの連結部分が外れていた。
破損部分はないので一旦外して再度組み立て。

作業としては先が見えるのでありがたい。
そして午後の部があるので昼飯食べる暇もなく再び黙々とバイパスを走った。

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