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2013.08.27
海外から電話?
輸出入担当業務であれば珍しいことではないのですし、もし弊社のもう一つの業務のバイクジャケットに関する問い合わせや引き合いならうれしい限りなんです。
残念ながらそっちの方面ではなく、ロックスミス業務での問い合わせを海外からいただきました。
それはそれでありがたいことです。
ただ、開錠してくれ!と海外から電話をいただいても、これから航空券を予約してビザを取って・・・それはまず無いですよね。
以前あったのはブラジルで5つ星のホテルの建築を計画しているのでその際のキーシステムを日本から持っていきたいというもの。
よくリゾート地にあるキャッシュレス方式で部屋のキーでホテル内や関連施設での清算が行えるというもの。
お客の使う金を囲い込めるメリットがある。
しかし、システムは専門じゃないし、監督するにも場所が地球の裏側じゃ今の規模では目も届かない。
さすがに丁重にお断りしました。。。でも今ならやってみたいかも。
他は沖縄からの問い合わせもありました。
こちらは在日米軍の錠前の引き合いで、エリア内に海兵隊のキャンプ富士があるので、その分の調達を沖縄の基地を経由して来ました。
契約に関する総務の部署がどうも沖縄らしいものですから・・・これは海外?(米軍という意味で)
しかし、今回はアメリカ経由での国際電話。
てっきり最初はいたずらかと思ったほど。
国際電話特有の長い電話番号とタイムラグのある会話と聞きにくい無線通信。
ちなみに声の主は日本語です。
まあ、日本にいる家族が困ってるということかな??と思えば「私は日本にいるんですけど、アメリカを経由して電話してます」と、なんのこっちゃ?それなら直接かけた方が話は早いし、無駄に国際電話料金を払わずに済むのでは???
なんのことはない、アメリカのクレジットカード会社の紹介システムを利用したようです。
クレジットカードのコールセンターに電話をし、該当業者を紹介してくれるというものらしいです。多分加盟店の中から探しクレジットカードで決済させようというものでしょうけど、弊社はその会社のプロパーのカードだと契約してないんですが・・・ビザ・マスターがあればOKですよ。
聞きにくい音声ながらも話を詰めていけば、現在湯河原にいるそうです。。。じゃエリア内ですね。
マンションのシリンダー交換を希望されての問い合わせ、しかしカバスター以上のセキュリティを指定。
待てや待てや、何故にカバスター?・・・となるわけです。
在庫が無いので国内の物で良いか尋ねれば、懸念を示されました。
しかし、国内メーカーでも現在販売されてるシリンダーはピッキングでの開錠はまず不可能です。
ただし、U9などだと合いカギは比較的簡単に複製できます。。。どうもこれがNGだということでした。
昨今の住宅は良いシリンダーがついているので、あまりシリンダー交換でのセキュリティ強化に力入れてなく、汎用品しか持ってないんです。
確かに一時期、シリンダー交換は一つのビジネスでした。
何せ技術が要らない、ドライバー一本で手軽だし、マンション1棟受注すれば受け高もそれなりに大きいのです。
技術の無い鍵屋さんは当然、不動産管理会社や警備会社までビジネスチャンスと競って低価格競争を始めてました。
そしてその時は防犯性が高いと言われるシリンダーの納期は未定になるほど売れてましたし、かなり在庫を持った業者もいたんです。
当然バブルのようなもので、そうした会社の倒産もやがて一杯出てきました。
今ではそれをビジネスだ!という人はいないでしょう。
弊社もシリンダー交換時は一般的な物以外はその特性やメリット・デメリットを説明することに付加価値を出してます。
ただ交換するだけなら、そうした業者と変わらないですから。
当然カバスターも長所短所はあります。
今は緩和されたようですが、国際特許を持っていて、合鍵は業者では作れませんでした。
それを知らずコピーした業者が特許法違反で告訴されたという事例もあったそうです。。。これが防犯につながるかは分かりませんが。
開錠難度は・・・確かに高いです。
ディンプルキーであり、シリンダー内の上ピンにはピッキングでの位置決めが難しい加工がされてます。
ただカバスターの全商品かといえば、弊社でも玄関錠ではありませんが開錠に成功しています。もちろん100%ではありませんが確度はあります。
そうしたことも理解してのカバスターなら良いのですが、どこの誰かからアドバイスされたと新興宗教みたいな感じだとちょっと困りますね。
結局は在庫が無いので、国内品を検討することにしてもらいましたが、どうも受注にならなかったようです。
商売上手ではないですが、売れれば良いという発想も持ってないものですから。