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2013.10.06
ミワH248タイプ開錠 (伊東市)
しばらくこの手の仕事が無かったですね。
伊東市内の別荘です。
お客さんは東京在住で週末友人たちと別荘を訪れたのですが、東京から持ってきた鍵では開かない!・・・というわけです。
鍵を忘れたり、間違った鍵だったりすることはよくあったんです。
よくあったのは、リーマンショック前ですね。
だいたゴールデンウィーク前が一番多かったですね。
ただ別荘と言う物から多くの人が遠ざかりました。
使わなくても維持費は掛るし、むしろ使わないとメンテナンスが大変です。
自然の中にあるということはそれだけ雑草も生えれば雨風で痛みます。
そして不景気で多くの人が手放し、ホテルに宿泊する方向にリゾートが変わりました。
ホテルでしたらメンテナンスもいらないし、食事も提供される。
確かに知った我が家ほどのくつろぎはないかもしれませんが、金銭面を考えたらお得です。
もっとも私も別荘を所有したことはありませんので、本当の別荘族のステータスは理解することはできません。
確かにその頃までは別荘に訪れる人の案件が年々減りながらもありました。
ただ逆に別荘の競売案件が増えてました。
競売に出されるため、現況調査として裁判所と現場を訪れるのです。
最近はそれもおちつきましたね、実際銀行などの不良債権も一段落してるようだし。
実は今回のお客さん、番号案内の104で弊社を案内されたそうですが、その時、私は富士市にいました。
いつもの癖で90分程度の案内をしたのですが、・・・富士から沼津まで戻るのに30分掛るのを忘れてました。
週末の土曜日、天気は雨混じりで交通量はそんなに多くは無いのですが、動きはサンデードライバー特有で沿道の商店に右左折、しかもノッタリノッタリの特有な動き。
急いでる時は本当にイライラですね。平均速度は20~30キロくらいですから。
そんな状況下もあり30分のロスタイムをなかなかリカバーすることができませんでした。
20分遅れで現場到着。
まず挨拶をします(シリンダーに)。
いわゆる昔ピッキングという言葉が流行った時に狙われた日本で一番で回ったシリンダーです。
もちろん今は生産終了し同じものは入手できません。
時々公共の施設のメンテナンスで従来の鍵を活かして同等品を使いたいとか、施設の延長(増築など)をしたいのでシステムの更新をしたいと言われますが、もうできません。
もちろん、ピッキング犯罪というのは首謀者逮捕の後、最近では耳にしなくなりました。
ちなみに、構造は違いますが縦の鍵穴のピンシリンダーやディンプルシリンダーもピッキングで開ける際は開けます。
自動車で開けてる手法もすべてピッキングなんですけどね。
この扉、それなりの経年なので同じH248シリンダーでもピッキングの対策品ではないので安心です。
ちなみに対策品はピッキングするとシリンダーが90度もしくは45度で止まってしまい、再度ピッキングしないと動かないので、中のケースロックを回しにくいので、ピッキング強盗の取ったやり方では開きません。
ただこの扉2ロックなんですよね。
2つ・・・つまりどちらかが施錠されてなかったりして、開錠しようと作業したら実は閉めてしまったなんてこともあるんです。
そうなると、どっちが開いていて、どっちが閉まってたか分からなくなり、まるで名を蚊パズルかってことになってしまいます。
センターピックが上手くいかずちょっと迷路に入りかけましたが、なんとか開錠。
お客さんも、待たせてしまったせいか少し疑心暗鬼になり、最悪は・・・なんて話もしてたので、開錠後はそれなりに喜んでいただけました。
そこで、持ってきた鍵が合ってるか、それとも何か不具合があったのか??・・・と分解してみたら鍵自体が合ってませんでした。
本当はここで仕事は終わりなのですが、さて帰る際に施錠はどうしよう・・・ということになりました。
お金のことだけで言うなら、東京の自宅から宅急便で鍵を送ってもらうことが一番安上がりです。明日には到着するでしょうし。
しかし、他に鍵を持ってる人に間違ったと揶揄されるのも癪だし・・・作れるなら作って欲しいということでした。
もちろん、このタイプでしたらすぐに作れます。
多少金を掛けても、これで誰かに揶揄されることもなく、何事も無いことを得たわけです。。。さすがは別荘族、金持ちです。