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2013.10.25
ミワロック H248開錠作業 (沼津市)
少し前になってしまうが集合住宅まるごと1棟が強制執行で競売の対象になった。
それ自体、そんなに驚く事件ではないかもしれないが、普段そんな案件が無いだけにこちらはぶっ飛んだ。
建物自体はそんなに新しくないので、玄関に装着されたシリンダーはいわゆるH248タイプという少し前にピッキング泥棒に狙われた鍵穴。
非常に汎用性のある良いシリンダーなんですけどね。
しかし、1個・2個でしたらまだ良いのですが10個になると気が遠くなります。
建物は変則的な4階建て。横に20室くらいでしょうか×4階・・・約80所帯。
しかも全部が空き室ではなく入居している部屋もあるから、それは対象外での現況調査でした。
現況調査の基本は現状維持、開錠する前と施錠後が同じ状況でなくてはならないので、破壊ができません。
さすがに、この数になるとコンベア式の流れ作業じゃないとやってられない。
でも、この仕事は大量生産方式に合わないんですよね。。。というか無理です。
一球入魂という野球の言葉がありますが、この仕事もシリンダーに対し、それなりの集中をしてタンブラーの押し下げ押し上げに1段ずつ細心の注意を払うので、効率的ではないのです。更に築年数が経ってると案の定ですがシリンダーも交換されたものもあります。
ピッキング対策されたものや、補助錠の付けられたドアなど・・・ただ内見できるようにするのが私の仕事。
単にH248シリンダーの開錠、しかし、数が増えてくると段々この単調さに嫌気がさしてくる。
必然的に集中力も途切れてしまうのです。
最後の方はピックを持つ指先も変な痛みがあったり・・・目の前もぼんやり焦点定まらず嫌になりました。
数があるので、ディスカウントしなくちゃいけませんが、気持ちは逆で割増したいほどでした
ピッキングで内筒を回したら、センターピックで中のケースを回してやるのですが、その方向も右だったり左だったり。。。
そうすると些細なことも気に掛るものです。
例えば浄化槽から湧き上がる匂いに嫌になったり、吹く風に嫌になったり・・・。
どうしても1件1件が割高になっちゃうのはそんな理由じゃないでしょうか?