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2013.11.08
アパート開錠作業 (伊豆の国市)
カギを紛失したのでアパートの玄関を開けて欲しいという依頼が夜8時過ぎに入った。
しかし、聞けば建物は新築、当然シリンダーはピッキング対策品。
聞くまでも無くアパート管理会社名ですぐに状況は呑み込めた。。。更に玄関は今風のドア。
ポストもドアスコープも無い、まったく隙の無い作り。
お客さん的には鍵屋さんは最後の砦なのだろうが、やはり何でも開けられるほど世の中甘くないのです。
確かに以前の鍵穴であれば、開けられたので言いかえれば何でも開けられたのですが、今はシリンダー自体がピッキングで回らない構造に幾重にも工夫されてしまってるのです。
それならサムターン回しを使ってという手法に切り替えれば、それも対策されてしまう。
ドアが一枚のボードで中につながる穴が無ければ手の出しようがありません。
多分お客さんも業者さんもそうした事実は分かっているのでしょうが、理解したくないところでしょう。
やはりカギを無くした際には何とかしてほしいという他力本願的になるんじゃないでしょうか。
正攻法ではもう破壊しか手段はありませんが、住人の方が覚えていたのが2階の窓を開けてたことでした。
答えは出ました。
梯子さえあれば、問題ないのです。
夜8時に何が悲しくて梯子を持っていく鍵屋さんがいるでしょうか?
まあ梯子は今のハイエースに作業車を替えてからいつも持ち歩いてはいるのですが。
本当に梯子のレンタルだけ?それでも費用の請求にお客さんは素直であった。
よほど困っていたのか?・・・と聞けば、弊社の前に電話した業者があまりに素っ気なかったと言うのだ。
電話口で手元に3万円が無いとダメだとか・・・部屋に入れば現金はあったそうだ。
やはりダメでも開けて欲しくて藁をもすがる思いで電話をくれたのだろうから、相談には乗ってあげないと。それで壊すのならそれも仕方が無いことだし、また費用が掛るのも当然理解しているのだから、その業者の対応は批判する筋合いではないが良いとは思えない。
別に客を神様のように扱うことではない。きちんと話を聞くことや、できることとできないことは線引きする必要があるということだ。
特に前者のような扱いは、大手企業絡むと必ず出てくる慇懃無礼。
あくまで、弊社は対等関係とみているのですが、何も横柄な態度をとるということでもないのです。
作業をすることで対価をもらい、均衡を取っているという判断です。
請求代金には消費税が含まれるので、札で支払うと硬貨のお釣りが出ますが、それをチップにくれるほどで、お客さんの気持ちがわかるようなもの。
本意ではないが・・・まあ仕方が無い。