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2014.03.19
マグロック金庫開錠 (清水町)
よくある話なのですが、直接の持ち主ではないのです。
持ち主が入院したり、高齢で認知証が酷く施設に入ったり、場合によっては亡くなってしまったなどで、その家族や親せき筋から依頼が来ることが多いのです。
今回も金庫を開けてほしいというものでしたが、作業代金がいくらになるのかと言われても、金庫によって異なるので一概には難しい質問なのです。
たとえば、業務用金庫なのか家庭用金庫なのかで開錠料金は異なるし、またダイヤル開錠なのか、テンキー式の暗証番号入力式なのか・・・はたまた鍵があるのか無いのか。
作業料金だけでなく、段取りもあるわけです。
たとえば夜中にダイヤル番号不明の業務用金庫を開けてくれ・・・と言われても、即時は断る確率が大きいですね。
スーパーダイアラーを使うとしても時間がかかるものですから。。。
今回も持ち主の兄弟にあたるという人からの依頼でした。当然別居してるわけで、持ち主が高齢で入院されたと言うことで・・・まあ、先もそんなに長くないと見越して生きてるうちに書類やら片づけることをしてしまおうということらいしいのです。
ただ、そのための金庫が開かないし鍵もない!
とりあえず概寸でホーム金庫の大きさの様で、レバーやハンドル類も無いという申告でほぼ間違いなさそうです。
鍵も無く、ダイヤル番号も不明で壊すなら壊しても構わないと言うのですが・・・やっぱりスマートに開けたいものです。
当日、時間を待ち合わせて現場に向かいました。
いざ、実物を見ると・・・想像していたホーム用金庫とは少し違いました。
電話でも事前に確認したのが、ダイヤルが1個と鍵穴が1個でレバー無しでした。
実物はダイヤル無し、鍵穴無し、ハンドルありでした。
いや厳密には鍵穴ではなく、鍵をかざして開けるタイプなのです。
正面から見て上部に鍵にあたるマグネットキーを当てて認証すればハンドルが回せるという構造です。
いわゆるキーを差し込んで鍵穴を回すと言うシリンダー錠ではありません。
このマグロックのセンサー部分を壊せば開けられますが、一度だけ壊したもの結構荒れた作業になった記憶があります。
マイナスドライバーも折っちゃったし、何かのはずみで手も怪我したかな?
もうかなり昔の話なのですが・・・ちなみに今は、他のう方法で開けます。
それは叩きます(笑)。
でもマジなんです。
なかのマグネットはキーをかざさない平時は金属板に磁力で磁石がくっついてますので、ハンドルは動きません。
これらが全部反発した状態を作ればハンドルが動かせ、扉が開くのです。
やりかたは、マグロックで磁石の入ってない冶具を作り、金庫側の磁石の位置を磁力センサーで調べ、反発する磁石を埋め込んだ冶具をかざせば、中の磁石が反発しハンドルが回るのですが・・・、面倒くさいしそんな冶具持ってません。
ちなみにオートバイのキーシャッター用の物はあります。
今回は先にも書きましたが叩きます。
叩いた振動で金庫内の磁石を強引に動かしてしまおうという試み。
コツは思い切りですかね・・・でも、なんで叩くか??まあハンマーの一種なのですが、間違っても大ハンマーでたたいても開きません。扉がへこむだけです。
原始的な手法にお客さんも、大丈夫か?という顔色で「別に切っちゃっても良いよ」とは言ってくれます。
久々なせいか、少し時間がかかりましたが、叩いて開けたのを見てやはり驚いてました。。。そりゃそうでしょ。
お客さんは作業を見てたのでどんなハンマーか見てたわけですが、同じものを使ってDIYで開けられるかと言えばNOでしょ。
勿体ぶるわけではありませんが、叩く力加減とタイミングは構造を理解しないとできないし、やはり高い作業代金をいただくだけあって、コツがあるのです。
先ほども書きましたが、おもてなし・・・じゃなくおもいやり・・・でもなく、おもいきりこそが大事。
でも、おもてなしも、おもいやりも同じですが一朝一夕にはできないことですからね。
金庫のトラブルはOffice雅キーレスキューへ