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2015.03.03
車のキー閉じ込み (沼津市)
スズキパレットのインロック開錠作業であった。
作業そのものは軽自動車のインロックだし、キーもM421でピッキングで開くので特筆する技術は無い。
ただお客さんから言われた一言がとても心に残った。
雨の中、車内にキーを置いて自宅の駐車場でドアを締めたら、ロックされてしまったそうだ。
普通なら自宅にスペアキーを取りに行けば・・・となるが、自動車のキーと自宅のキーが一緒に括られていて、自宅は当然施錠されていた。
家族でもいれば良いのかもしれないが、でかけていて不在。
この車、キーを持って車に近づきドアハンドルにあるゴムボタンを押すと施解錠ができる便利なもの。
キーは助手席にあり、ガラス越しに見えるのだ。
実はこの助手席という場所が微妙で、時と場合によってはキーが車内にあることを認証しない時がある。
認証センサーは運転席の右膝上部あたりが多く、認証できる角度としてはかなり広範囲に対応できないと、車はカギを持った運転手が車を降りたと判断してしまい、施錠をしてしまう。
カバンなどに入れて助手席に置いた場合も、認証電波を引っ張ってるうちは意外と助手席までも電波を拾うのだが、一旦何かの障壁でとだえるとなかなか拾わなくなる。
便利なようで、なかなか面倒くさい。
キーを畝にポケットに入れておく癖があれば防げることだが、ついダッシュボードや助手席に置いたりしてしまう。
当然後部シートなんて論外。
開いた時にお客さんは「本当に神様か天使に見えます」と言っていたが、実はよく言われます。
でも、神様はヒゲ生やしてるけど、天使はちょっと無理がある。
ただその心境はあまり聞いたことが無かった。
「この惨めな気持ちって分かります?本当にどうして良いのか分からないし、自分じゃどうしようもない」
そう吐露してました。
惨めな気持ち・・・初めて言われた心の言葉、なんとも重かった。
たかがインロック、開ければ良いわけじゃなく、そんな依頼者の気持ちも斟酌する必要があるかな。