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2016.12.14
業務用金庫が開かない (沼津市)
古い金庫、カギはあり、ダイヤルはついているが、もう数十年動かしてないという。
日頃はカギのみで開け閉めをしていたようだ。
大きさを聞けば高さが1m60cm!2tあるそうだ。
かなり古いものだと想像がつく。
静岡銀行が元々使っていた物らしい。それを払い下げを受けたようだが、大正から昭和の始めに作られた感じかな?
リベットなどは使われてないので明治まで古くないだろう。
しかし、ダイヤルは数字ではなくイロハニホヘト表示であった。
写真がまた横になっちゃった。
構造は至ってシンプルなのだが、開かない原因次第では破壊となるのだが、何せ古い物は頑丈である。
表面の粗鋼や扉の厚みは今の金庫の比じゃない。
鍵は棒鍵でダイヤルは表面は固定されている。
まず鍵は回らないのだ。
鍵穴の中の認証が板バネを使われていて、それが経年劣化で折れてることがある。
鍵が回らないのはそれが原因だろうか?
ただ鍵の入り加減がなんか奥で柔らかい。
てっきり何か異物でも入ってるのかと思ったが、そうでも無いようだ。
なんとも解せない。
奥まで入ってるはずなんだが・・・とりあえず鍵を挿入し、持ち手部分を手元にあったフィリップピックで軽くコンコンと叩いてみた。
するとスルスルと入っていく。鍵は回った。
どうやら奥まで入ってなかったのか?
鍵を抜いて見てみたら、棒鍵の棒部分が少しいびつに削れていた。
どうやら、斜めに鍵を日常的に入れていたようだ。
更に金庫がわの鍵穴の中心を決めるセンターピンが曲がってしまったのか、少し修正するように下に力を掛けたら、意外とスムーズな抜き差しになった。
どうやらそれが原因だったらしい。
ここのところ2台ほど金庫を壊し、荒れた作業だっただけに無傷での解決は非常に気分が良い。
ただ、作業代金になかなか繁栄しにくいのが難点だ。
帰りにみかんをいただきました。それが全てだね。