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2017.07.20

蔵の鍵開け (伊豆の国市)

東京でこの仕事をしてたら、まず当たらないと思う。
かの大戦で東京はアメリカの空襲で焦土化されたわけだし、更にその後久しい土地バブルでも古民家というものは無くなってしまったと思われる。
幸か不幸かあまりバブルの影響が無かったと言われる静岡東部には結構古民家が残っている。
しかし、いつか起きると言われてる南海トラフ地震への耐震化などもあり数は確実に減っている。

蔵の鍵開けは、以前小山町で依頼があった。
江戸時代からの蔵だと言われ、今は農機具の納屋として使ってた。
シリンダー錠ならまだしも、さすがに蔵の錠の知識は無かった。
幸い、壁に大きな穴があり、そこを少し拡大して中に入って構造を見れた。
さすがにピックとテンションでは開かないなあ。
角材くらいの大きさの物を差し込んでロックを抑え込んで解除するという構造はシンプルなのだが。

さて、今回は
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家主の話では少なくとも20年、実際はもっと開けてないそうだ。
向かって右上に時代劇によく出て来る形の錠。
そして足元の扉下側に穴。
ここにクランクのような角棒を差し込んで開けると言う。

まずは錆だらけの錠だが、既に外観が浮いて来てるので少しこじってやれば楽勝と思った。
しかし、中のタンブラーが硬くて全く動かない。
破錠許可はもらってるので、上側をサンダーで切ったら固着していたシャフトが抜けて外せた。

さてメインイベントは下側。
まずは手持ちの角棒を突っ込み、何か当たらないか感触を探ってみた。
・・・全く何かに当たる感触は無い。
懐中電灯で照らすが対象物が無いので光が当たらず真っ暗なだけ。
物は試しと扉を横に押したら動いた。。。錠ではなかったようだ。
しかし、既に土塀の枠が崩れかけていたので扉は自由には動かなかった。

もちろん中には金目の物は無かった。
ただ蔵を壊すにも中身を確認しないと気持ち悪いという家主の気持ちであった。

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