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2018.09.24
この対応には不満 (伊豆の国市)
この仕事を請け負ったのは5月の中旬頃だった。
相続で母親の住んでた家を継いだのだが、兄弟で係争したが結審したた。しかし鍵が無いので開けて交換して欲しい。
そんな依頼だった。
判決による不動産関係の書類もあるので、こちらは疑う余地もない。
ただこの建物がハウスメーカーの建てた物だった。
2棟あり、1棟は新築でもう1棟はリホームした物でどちらも、そのハウスメーカーが施工した。
昨今、ハウスメーカーが施工すると建具はハウスメーカーのオリジナルブランドとしてOEMで供給されている。
錠前も同様で従来の錠前メーカーの商品を汎用的に使えなくなってきている。
悔しいがそうした部品はハウスメーカーからの取寄せとなる。
なぜなら、型番を調べたくてもケースロックは何も刻印がなく、また建具もアルミメーカーが供出しているのだろうが、型番を記載したシールもない。
補修部品を頼むにはハウスメーカーを通さなければならず、部品情報はハウスメーカーが持っている。
まったく厄介だが、過去に何回かこうした案件があり、特に問題なく片づけていたので今回も・・・と思った。
当初、依頼主のお客さんもハウスメーカーに交換を頼んだそうだが、自社で開けられないので開けるところは業者に依頼して欲しいと言われたそうだ。
もっともかもしれない。
開いてない状態での作業依頼はこうした相続などは特例だろうし、あっても鍵の紛失に伴うものでさすがにこれは商売違い。
通常はドアが開いてる状態での依頼で、家族の誰かが鍵を無くしたとか不具合が起きたというものだろう。
そしてまずは、ハウスメーカーで登録している所有者と依頼者が違うことで一悶着。
裁判所の書類で決着するしかないが、これでまずはハウスメーカーが情報を出し渋った。
お客さんも痺れたようで、ウチに一式(開錠と交換)の依頼を発注してきた。
こちらもやはり部品は確認したいので取りあえず開けることにしたのが下見をしたのちの5月下旬。
新しい建具なので基本は破錠しないと開けられない。
こちらとしても、壊す場所は極力目立たないドアで数少なく行うことにしたが、1ドア2ロックで2個の破錠は必要。
ちなみにドアは2棟合わせて5か所、他にガレージがあった。
離れの方はクレセント錠から開錠できたのだが、母屋の方が窓も通常よくある引地がいの窓ではない。
窓開錠は不可と判断しシリンダーの破錠を行った。
他に柱にドアをつけ、物置にしてあったが、こちらは問答無用の破錠。
ただシリンダーが色違いだが汎用品で対応できたので即日交換。
これでハウスメーカーも部品などの確認がしやすいだろうかと思って、部品を依頼しようとしたら、
住人にしか売れないとか、挙句になぜシリンダーを壊すのか?窓を割れば良いのに・・・とまで言ってきたハウスメーカーの営業マン。
お客さんの依頼はシリンダーの交換で窓ガラスの交換ではない。
壊すのなら交換する場所を壊すのが筋だろう!!
と、こちらもテンションが上がった。
さすがにこんな営業マンとは女性であっても付き合う気にならなくて担当を変わってもらった。
次に出てきたのは副所長を名乗る人物で、こりゃ相手に不足はないと思ったのだが・・・。
まず現場を即見てくれたのは良いが、部品特定まで時間掛かり過ぎ。
見積書を出してくるまで裕に1か月が過ぎ6月も下旬だった。
実はこのハウスメーカーとウチは一度契約したことがあった。
やはり譲渡の関係で業者が競売で買った物。
その時は特に問題もなく部品は破錠後1週間で宅急便で送られてきた。
それに対し、数が多いとはいえ今回は見積りで1か月、しかも母屋のみで離れが入ってない片手落ち。
それでも、部品を出してもらわないと汎用品を加工して取り付けるようになる。
せっかくの建具なんだし、綺麗に交換で終わらせたい。
納期は7月12日で契約書に捺印した。
部品の販売なのに契約書!
まあ、厳密に言えば必要だろう。金額も10万円は裕に超える。
しかし、部品は7月13日を過ぎても届かず・・・20日、月末と過ぎて行く。
さすがに連日の催促でこちらも嫌になってきた。
お客さんもつけられるところからつけて欲しいと言う。
部品を一括注文しようと思っていたが、離れの引戸錠だけがTOSTEMから入手できることが分かった。
よくあるネットではなく、販売会社を通じてだ。
ハウスメーカーに聞けば、あと1個がどうしても入らない、8月上旬になるというのでキャンセルを言った。
入ってこないのは後から発注した離れの物かと思ったら、母屋の玄関錠だったが、未納入で問答無用だ。
ちなみにTOSTEMの販売会社はアルミサッシの番号から該当商品を出し、納品まで3日だった。
しかも、驚いたことは価格だ。
仕入れ価格なので教えられないが、販売会社の出した価格が仮に1万円だったとするとハウスメーカーの価格は3万円だ。しかも更に事務手数料を男千円か上乗せする見積りだった。
同じ商品である。
全部キャンセルして他から取りたかったが、母屋の部品はどうも協定がありサッシメーカーも開示できないそうだ。
8月下旬、ようやく全部品が揃い交換を行えた。
こんなところとはさっさと手を切りたいので、請求まわしてと即時言った。
と言うのも当初の契約書の支払い期限が8月23日だったからだ。
完納したのなら支払いを止める理由はない。
しかし、今日現在請求書は届いていない。
1万円で仕入れた部品のウチからお客さんへの請求と、もし3万円で仕入れていたらの請求・・・。
この差額がどこに消えてるのかは知らないが、負担するのはエンドユーザーであることは違いない。
ちなみにこのハウスメーカーとはMISAWAホームである。
全営業所、全スタッフがこうであるとは思わない。
現に過去の取引では問題なかったのだから。
しかしこの該当する営業所についてはこの有様だった。