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2019年01月
2019.01.27
安否確認 開錠作業(沼津市)
私自身も年老いた親がいるので他人事ではない独居老人の安否確認。
県外に住んでるため、安否確認も含めて時折電話をするのだが、時々電話に出ないこともあると心配は増幅する。
実際は何かあったわけでなく、日中に勧誘の電話が多く電話に出るのが面倒くさくなり積極的に出ないそうだ。
携帯電話を買ったのだが、どうも使い慣れた内容でこちらも出やしない。
さて今日の現場、実は昨年暮れにも安否確認で開錠したお宅だった。
前回は何事もなく家の中にいたが、警察官の外からの呼びかけは聞こえなかったそうだ。
鍵開けでガチャガチャしてると、その音が煩わしく見に来たところで開錠となった。
ところが今回は異臭までいかないが変な悪臭がした。
魚を焼いたような排泄の後のような・・・さすがに今回はもしかしたらと思われたし、立ち合いの警察官や遺族もやや興奮気味であった。
ところが開錠すると中から声がしてきた。
「大丈夫だよ~」
警察官がまずは室内に入ると、どうやら寒くて布団にくるまっていたようだ。
今回も外からの声に寒くて応じるのが面倒だった。
悪臭はちょっと分からないが、とりあえず無事なのは良かった。
それにしても、問いかけに答えてくれれば・・・、ウチも同じなんだが。
各家色々な問題や事情もあり、独居をやめさせられない。
ウチもやはり今更県外から引っ越してこれないという事情があるし、本人が望んでいない。
何とかしたいがと思うが何もできないジレンマ。
きっとこのお客さんもそうなんだろうなあ。
2019.01.27
フォルクスワーゲン TIANG インロック開錠 (富士宮市)
入電時は結構な自信があった。
アウディの2019年モデルのQ7こそは触れなかったが、是非今度こそは挑戦したいと思った。
しかしながら2016年モデルのA7はHU66のフリーホイールだった。
少し往生したがTurbo decoderで開錠できた。
フォルクスワーゲンTIANG・・・いつだか触ったことがあった気がする。
開錠は成功したんだろうなあ。
で、今回は?・・・依頼の電話を切る間際に年式を聞いたら2018年だそうだ。
昨年の新車じゃないか!
まあきっとHU66のフリーホイールでなんとかなるだろうと楽観していた。
行ってみれば、既にシリンダーカバーが外された状態で作業の後だった。
聞けばJAFの会員で、既に作業をしてもらった後らしい。
HU66なのかな?と思い鍵穴に接近してみたら・・・なんか鍵穴の高さが低いような・・・。
VAG15であった。
写真の上側がHU162,下側がHU66フリーホイール。
どちらも2015年後期から採用されてる部品である。
キーブレードを見ても分かりにくいが鍵穴の特徴としてHU162方が正方形に近い。そして鍵穴が横向きかな。
もっともHU66フリーホイールでもアウディA7とA1は横向きであった。
あ~LISHIのピックがあったのにまだ研究中で置いてきてしまった。
Q7の例もあるし、粘ってピッキングで開けてやる!
と・・・決意したものの、この日は晴れてはいるが風が強くて冷たい。
素手が瞬く間に冷たくなり動きが悪くなっていくのが分かった。
ライト付のWテンションも応援・・・ん~ちょっとこれだと逆に鍵穴が見づらい。もう少し長い鍵穴じゃないと。
ライトの無いWテンションでライト当てよう・・・とやってみたが、この冬にライト類を新品に買い替え、新しいLEDライトは光量があり眩しい。
鍵穴の周りに当たった明かりが反射して・・・要は上手くいってないのです。
タンブラーを押し込んで行き、カツンとワンクッション入る感触があり、行けるかな?と思った矢先に!!!!
L型ピックの先端が折れてしまいました。
万事休す
・・・としないのがOffice雅と言いたいところだけど、押し込みピックも破損し、LISHIピックは忘れ、Turbo decoderは非対応じゃ終わり?
実は先々週のQ7の時、ディーラー営業マンの2015年のA7でちょこっと実験してみたことが気になった。
ワーゲンの系統ってセキュリティ状態だとロットで開かないはずなんだけど、A7は開いた。
まあ、インロック状態を人工的に作りだしたのでもしかしたら完全に同じ状況で無かったのかもしれないけど。
最後にそれを試す価値はあるじゃないか。
ここで諦めてしまえばそれまでよ。
一応お客さんの了解を取って作業してみた。
結論は「一つ利口になったよ!」であった。
元請けからピッキング、ピッキングと手足を縛られた状態で作業することが多いこの頃だが、上手く対処できるならアリだと思う。
ちなみにこのl車に限らないがピッキングの後、シリンダー表面にささくれがあったり、グリスが出たりしてることもある。
開かないと引き返すより、手段選ばすなるべく短時間で開けてあげることがお客さんの利益じゃないのかな?
でも今回は本当に薄氷を踏む思いの作業であった。
2019.01.23
ヤマハ JOG 紛失キー製作 (沼津市)
最近バイクの鍵も作ってなかったなあ。
最近と言っても年単位で注文はなかった。
そのせいか情報もアップデートしてない、現場に行くのが怖くなる、ますます疎くなるの悪いスパイラル。
お客さんも適当なところで断る人もいるのだが、今回のお客さんは是非!と言われて逃げられなくなった。
何年ぶりかだがやるか。
そもそも今もヤマハが新車でJOGを売ってるのかさえもう分からない。
ヤマハはシリンダーによって鍵の使われてる部分が違うので、作りやすい場所から作って切り足すことで仕上げていくのが良いかな。
とは言ってもJOGはここしか鍵穴が無い。
いきなりイグニッションを覗ければ良いが、目が最近すっかり悪くなったし、若かりし頃も楽しようと必死だった。
まずは横のシャッターの鍵穴が良いだろう。
ここが先端から5本のタンブラーを使っているので、まずはここを仕上げてイグニッションで手前の2本を切り足す。
言うことは簡単だが、ここがカウルに丁度邪魔されて意外と覗き難い。
製造時分かってやってるのかは定かでないが。
日没も過ぎて段々やる気もなくなるが、今でも完成したときの達成感は良い気分だね。
鍵屋ってすげ~って自画自賛してしまう。
回らなかった鍵を2本切り足したらスッと回ってしまうあの瞬間は快感なんだよなあ。
初心忘れてないよ。
でも、あと何台できるかな?(笑)
2019.01.23
三和シャッター 開錠キー製作 (下田市)
久々鍵屋さんをやってた。
最近自分の仕事は鍵屋ではないのではないか?とも思うこの頃・・・そんなことはないか。
特にここ近年、自動車はリモコンキーが主流になり鍵をカットする機会が減った。
イモビライザーの標準化のせいもある。
登録が可能なメーカーと不可能なメーカー、更に可能な車種と不可能な車種。
以前は熱く追いかけたけど最近はすっかり冷めてしまった。
保険会社のロードサービスが主流になったせいもあるだろう。
サービス範囲は鍵開けのみで鍵作成は対象外。
住宅も同様かな。
開かないシリンダーが増えたせいか、破錠交換が一つの流れ。
こちらも保険会社の流れで開錠のみサービスで錠の交換は管理会社の仕事で開けるだけの仕事ばかりだ。
そこにきてシャッター錠の開錠とキー製作の依頼があった。
正直久々にやるので、面倒くさかった。
できれば鍵なんて作らず部品の交換で済ませたいな。
ただメーカーが分からない。
とりあえずいくつか在庫があるので持って行った。
ちょっと遠方なので行ったり来たりできないので、在庫に無ければやるしかないなあ。
現場は三和シャッターだった。
旧タイプなのでピンシリンダーの物なので作れるし、何度か作ったこともある。
ただシャッター錠は左右両方向から2ピンずつ軽4ピン出ている。
鍵を作ること自体は簡単だが、シリンダーを分解するのに錠の裏ぶたを歪めて外す必要がある。
更にシリンダーを分解するのに同じサイズのカラーを持ってないのでちょっと工夫して上ピンが飛び出さないように工夫しなくてはならない。
まずは開錠せねば・・・。
これが今日に限ってうまくいかない。
強風のせいか?冷たい風のせいか?遠方で移動で疲れたせいか?
それでも所詮は2ピン+2ピンなんとかなりました。
分解もちょっと開き直りで錠本体をプライヤーで力を掛けた。。。反則だな。
そしてシリンダー、早速やってしまいました。
クリックボールが飛んで行ってしまった。
問題ないから無視!
今回は左右2ロックだったが、うっかりピンの配列を記録しなかったため、間違ってしまったかもしれない。
通常左右同一の2ロックなのだが、片方が回らない。
もっとも、回して開けたとしても倉庫なのでそこから荷物をだしたりはしないだろう。
オーナーさんもこだわらないし、開けられる方で開けて出入りするそうで左右違う鍵で構わないと言うのでラッキーなことにミスをリカバリー。
それにしても確実にやらないせいか細かな作業ができなくなってるな。
指先が上手く動いてくれない。
かつてやっても、やりつづけないと鈍るね。
2019.01.22
ホンダライフ インロック開錠 (三島市)
朝一番からホンダライフのインロック。
初年度登録が2002年!
ホンダライフで問題?になる一つが鍵の形状。
従来のM376のキーを使ったものか、MT-7というミーリングされたハイセキュリティキーか?
別にどちらでもど~んと来いなのだが、料金が違う。
ホンダは相性が良いのでできれば単価の高いハイセキュリティキーよ来い来い来い!である。
4トラックのハーフタンブラーなんだけどね。
ただ保険会社の入電だがちょっと違和感を覚えた。
鍵は従来型の物らしいが、その際に「ピッキングで無理な場合はご連絡ください」の文言が加わった。
正直この商売を長くやってるせいか、開けば良いんじゃないの?というのが私のスタンスだ。
実際、遠方からのSOSで行った、クライスラー。
外車であるがロックボタンが横に見える物で、それを引き上げれば開くはず。
なぜ弊社で行ったかと言えば、近所の業者が2時間だかピッキングでやって開かずに引き上げたようだ。
正直ロックボタンを引き上げれば済む話ではないだろうか?
もっともその現場もピッキングで数秒で開いたとはいえ、開かなかった業者をバカにできない。
実際どんな車でも開くときもあれば開かない時もある。
体調や気分や、たまたまの感情や色々なことがあるだろう。
そんな時はやり方を変えて開けてみるべきでピッキングは手段の一つであるべきだし、それがダメなら他の手段を試すべきだと思う。
そうじゃないと怖くて現場に行けない。
さてこのライフはもちろん現行のシリンダーでも全然臆すことなく鍵穴で取り組むが、現場の分からない電話オペレーターが何も知らずにピッキングという言葉で踊らされてる違和感。
ピッキングだと傷が付かないそうだが本当かよ!?
先日やったメルセデスベンツのC63(ゲレンデ)・・・2000万円するらしい・・・は鍵穴のフロント部分がささくれていた。
お客さんはリモコンしか使わないから弊社の前に来た業者がピッキングする際にテンションを掛けた時にできた傷だろう。
しかも相当な偏った力でテンションを掛けたのだろう。
お客さんは気づいてなかったが、そういう傷はどうするの?
弊社はTurbodecoderを最終的に使ったので傷には関与しなかったが。
もちろんTurbodecoderという器具は保険会社に周知されてない。
それで開錠した際は価格を引き上げようと交渉するが、全く理解できないらしい(要は全く研究してないんだよね)。
それでピッキングという言葉が神業みたいに思い込む・・・だったら自分でやれ!とは言わないけど。
言葉が独り歩きしてる感じがするなあ。
2019.01.22
日産マーチ インロック開錠 (伊東市)
今日び珍しい入電であった。
日産マーチのインロックが伊東市から来た。
何が珍しいって、最近は自動車のインロックと言えば保険会社からの依頼が殆ど。
そうすればロードサービスの付帯費用で処理されユーザーに金銭的な負担が無いからだ。
業務開始された頃は技術面で劣る業者も多かったが今ではそれなりの水準で運営されて、私自身も時に驚く。
本来、これで作業料が引き上げるべきなんだけどね。
今回は何で検索したのだろうか?
ホームページ?・・・タウンページは今年やめたからなあ。。。
ただ現金払いのお客さんだ。
お節介で保険会社に回すように言おうかとも思った。
そうすればこちらも遠慮なく契約に則り出張費などを請求できる。
伊東市まで片道50kmあるからだ。
しかし、行ってみたらなんとなく理解できた。
社会事情に詳しい方なら分かると思うが、伊東市の伊豆高原で問題になってるのが太陽光発電の新規造成による設置場所だ。
施主となる業者が韓国資本の都内の業者らしい。
山林を切り開く工事でのソーラーパネル設置は単なる環境破壊だけでなく、大雨で土砂崩れも想起され地元住民からは大反対され政治問題にまで広がっている。
許可を出した・・・というか、書類の不備がなければ否決できない県知事も反対意見を述べて、あらゆる締め付けを行うが、残念ながらここは韓国ではないため遡及法を施行できない。
どんなに厳しい環境法を作っても既に許可となったこの案件を撤回できないだけに、余計に地元は否定的だ。
そんな現場の事務員なのだろうか?
その工事現場の敷地内でのインロックであった。
あまり地元の業者より少し離れた業者の方が何かと良かったのかもしれない。
値段についても特に異議を唱えることもなく支払ってくれた。
かつては鍵屋の看板を貼らない車で来てくれというお客さんもいた。
駐車していると近所の人から何か工事をやってると思われたくないからだそうだ。
ちなみに弊社は今の作業車は一切看板を装着してない。
以前は看板をバッチリ入れていて、走る広告塔であったことは間違いない。
「たまに見かけるので一度使ってみたかった」
と言った旅館の従業員がいたり、一般市民がいたりもした。
しかし、弊社は時々ガチな事件捜査で赴くことがある。
警察の刑事課からの依頼だと、着手前は現場から離れた場所で集合し、現場捜査官の指示で接近する。当然車両は無地の方が良い。
他にも県の税金滞納の差し押さえもかなり秘密裡に動く。
現場でも1捜査員としているので○○ロックでは困るのだ。
そして、民事案件の裁判所でも同じかな。
各々の事情で看板を入れてないし、事情により招待を第3者に明かさず作業をすることがある。
業者も使いようだね。
2019.01.20
メルセデスベンツ AMG C63(ゲレンデ) 東名高速足柄SA上り線 インロック
メルセデスベンツC63のインロック・・・とだけ伝えられ、車に疎い私はてっきりCシリーズのセダンを連想した。
正直、後日野球選手に人気のある車だと知るまでこの存在を知らず。
現場でも「あ~AMGのジープかい」程度の認識でしかなかった。
とりあえず県境近くの東名高速のサービスエリアへ。
そもそも頭の中がセダンのベンツを思い浮かべてるので目の前にジープタイプのメルセデスがあっても目に入らない。
探し出すのに難儀してるあたりもうヤキが回ったとしか言いようがない。
聞けば2017年初年度登録のピカピカの新車。しかも色が白ときたから気を使うなあ。
まずはLISHIの工具で開錠を試みた・・・が、なんか上手くいかない。
シリンダーが遊びが多くてガタつく。
セダンのようなカチカチとしたハマって行く感触がない。
テンションをリリースしてもあまり好感触がなく疑心暗鬼になる。
こりゃ初歩に戻ってL型ピックで・・・と思ったが、心無しかタンブラーがデカく見え、これまたハマる感触が薄い。
何より風が冷たくてやる気が出ない。
実はこの現場、弊社は二次対応らしい。
先の業者が何時間か粘ったがギブアップして引き上げたようだ。
確かにそれらしく鍵穴に傷が。傷と言ってもササクレたようなテンションで付けたんだろうなあ。
それなら是が非でも開けねば。。。とお客さんに最終手段としてエアウェッジでドアに隙間を作って・・・と提案したら何やら電話で話してる。
「いやあ、ドアが落ちるんだよね。販売店の営業がそう言ってるし」
落ちる訳ないでしょ。でも嫌がることをしてまで取る最終手段ではないな。
メルセデスが開く最終手段を封じ込められてしまった。
しかし、弊社には最終ではなく明日に向かっての手段がある。それがTurbo decoderだ。
明日に向かっての意味は特にないが、まあ明日に向かって販売強化でプロモーション中という意味でよろしいかと。(笑)
正直破損事故も経験してるので、セダンのトランク開錠など意外のデコーディング以外となる単なるドア開錠に使いたくなかったのが本心。
こんなところでまた事故が起きないとも限らないがデータを集めて行かねばならないのも実態。
腹を据えてやってみよう。
リセットすることなしで1回目で回った!
ロックボタンもポコリと上がり開錠。
最初からこの方法でやれよ!とまあ、それは結果論。
関西ナンバーで穏やかそうなオーナーだが、お金持ちなんだろうし実は細かそう。
4駆のジープタイプなのでそんなに細かなこと(小傷など)は気にしないかと思ったら、そんなことはないな。
この車がプロ野球選手の一軍の若手に人気の車だなんて知りもしなかった。
しかも年棒何億円という契約で買うセレブな車はAMGチューンで2000万円とか。。。
まあ、ベンツなんで新車で200万円とかじゃないとは思ったがせいぜい700万円くらいかな~・・・甘かった。
そりゃわずかな小傷も気にするだろうなあ。。。
弊社の作業時間は30分程度だが、前日にロックしてサービスエリア内のホテルに泊まり、朝から業者に来てもらって午後にようやく解決。
オーナーさんもご苦労様でした。
(お金あるんだから手段選ばずやってくれ!と言ってくれたら嬉しかったが・・・まあプロらしからぬ気持ちです)
2019.01.20
MIWA U9 シリンダー不具合修理 (沼津市)
夜の入電であったが客先の要望で翌朝対応となった。
こういうの好きだなあ!
是が非でもすぐやってくれえ~みたいなので行ってみたら明るい時間でも支障ないじゃんみたいなのがあまりに多くて。
対象となったのはミワロックのU9-RAだが、サイドバー系のこの手のシリンダーではよくあること。
まず正規の鍵でも回らないことが起きたりする。
入居者は不安になるせいか指先が力んでしまう(実は悪循環の入り口で金属粉を増やすのでは?)。
今回も少々感情的な口調で鍵が回らないことを主張してきた。
職場なのか店がどうとか・・・そこまでこちらも把握しきれないけど、要は不安だって言いたいようだ。
最近海外出張がないせいか、あいまい言葉を翻訳しようとせず必死に聞いてしまうがやはり意味は理解しきれない。
外国語だと分からない言葉は飛ばして重要なら最後に聞き返したりするが、日本語でこれやると怒る人いるんだよね(笑)。
とりあえず鍵を借りてこちらでシリンダーに入れてみたら概ね判別がついた。
鍵に伝わる違和感。
スッと入るのではなく当たってるなというジャリジャリとした金属摩擦感・・・残念ながら表現できるのはこの辺までしか私は語彙力がない。
鍵とシリンダー内のタンブラーに金属摩擦が強くなったことが伺える状態だ。
お客さんが熱く語ってる時に試しでやって施錠されて開錠できなくなったように、試すときは扉を開けてやらないと。
とりあえず分解だ!
見づらいが外筒下側の溝にゴミが溜まってるのが見えるだろうか?
それをホジホジしてみると埃に交じって黒い金属粉がかなり固まった状態で出てきた。
こうした物が鍵を差した際にタンブラーの正常な動きを阻害していたりするので、無い方が良いに決まってる。
それを生み出してしまう原因は・・・写真には写ってないが内筒にあたるシリンダー本体のディスクタンブラーと鍵との摩擦が多い。
残念ながら摩擦を100%取り除くことはできないが、洗浄することで軽減はできる。
しかし、寒暖の差や湿度、風向き、雨の吹き込みや結露などでやがて油分が飛ばされると摩擦はまた強くなる。
それがいつなのかはまさにXデーとしか言えない。
明日でなくとも数年後なのか10年、いや20年・・・はたまた50年かもしれない。
絶対はないがやがていつか・・・。
50年後のシリンダーが不安なら定期的な分解整備で備えるしかない(笑)。
この後組み立て、鍵の抜き差しの軽さをお客さんに実感してもらい様子見(弊社では完了と言わず様子見と言う)してもらうことにした。
なぜなら、こうしたサイドバーの構造的な宿命がもたらしたものなのだから、今の不具合の原因は取れたが再発しないとは限らないからだ。
もっとも次回起きる時にこのシリンダーを使っているかは分からないが。
朝とは言え、指先寒くてシリンダーを留めているビスの取りつけ時に抑えられず難儀してしまった。
こっちの方が問題だ!
2019.01.10
アウディ A7 インロック開錠 (箱根町)
なんか最近アウディづいてる。
データ取には良いのだが、逆にできる仕事なのか判断できず神経すり減らすので疲れる。
今日はアウディA7で2016年の物だ。
2016年なので2015年以降に出たシリンダーだろうなあ・・・これが昨日みたいにVAG15の物だったら初挑戦となる。
目下練習シリンダーで良い結果は出てない。
しかも場所がこの季節の箱根。箱根神社の駐車場だと言うのだ。
行かずに、あそこは日が当たらず湖畔のそばで足元から冷え込む。
テンション下がるなあ・・・。
とりあえず昼間といえども、ズボン下を履いて出動。
今年はまだ初詣をしてないワタシ、などと余計なことを考えながら現場着。
駐車場の誘導員に事情を話したが、故障車両から離れた場所に止めさせられた。
作業開始・・・これは!
運転席側についたシリンダーを見て細長い、間違いなくHU66だ!
Turbo decoderのテスターキーが入るじゃないか!こりゃいける。
しかしながら、昨年末静岡市で作業をしたA1と同じで、テスターキーの入りが浅くgeneration1の赤ポッチの位置で止まるが間違いなく2/6genarationじゃないと開かない。
HU66のフリーホイールなのだろうが、どの部分がフリーなのかは分からない。
参考までにA1のテスターキー挿入時の写真を貼っておく。
あとはTurbo decoderの作業手順、テンション→ポンプ→チェックの繰り返し。
なのだが、なかなか開かない。
感触はあるのだが、ポンプを先送りし過ぎてるのか?
最初は寒さから手を抜いて手袋をしていたが、さすがに微妙な加減は伝わりにくいし、ゴム部分のカサカサ音が気になる。
意外と繊細な自分に気が付く。
作業時間は40分ほど掛かってしまったが、無事ドアシリンダー開錠。
・・・とドアは開いたのだが、閉じ込めてしまったのはトランク。
ところがセキュリティ状態となりトランクが開かない。
デコーディングを生かして再度Turbo decoderを装着しシリンダーを左右に回してみた。
国産車などはこれでかなりの車種がセキュリティの解除ができるのだが、A7についてはこれで解除にならなかった。
ただここは神社、神は味方した!
この車にはトランクスルーがついている、そこから手を伸ばせばトランクの荷物が取りだせるのだ。
どこでセキュリティ解除になるかが分からず、納得いかなかったがとりあえず作業は完了。
足元から冷える一日であった。
2019.01.09
ドアノブ修理 (下田市)
最近テクニカルな記事ばかりになってしまった。
アパート管理会社の要請でドアノブが取れたというので修理に向かった。
近所ならまだ良いのだが下田市だ。
片道70km。
帰りはまた夜中だなあ。
時々ドアノブ自体が破損して、使用不能なこともあるが多くは外れただけ。
確かに表にねじ穴が無いと、どこを締め付ければ良いかはなかなか分からないかもしれない、特に女性だと。
使用するうちに皿の部分が回ってしまい、緩んで最後はスポッと抜けるんだなあ。
作業としては簡単だが、往復の空車が・・・。
久々に今夜は冷えると思ったら天城峠で寒暖計は0度!
路肩には薄っすらと雪の跡が・・・まあ北海道は釧路の友人が聞いたら笑うけど。
そして道路本線に真っ白な凍結防止剤が・・・逆にコレがよく滑るんだなあ。
凍ったままの方がペースも落とすし安全のような気がするのだが。
2019.01.09
アウディ Q7 インロック(沼津市)
2019年モデルのアウディQ7のインロックだが、2015年以降のワーゲン・アウディグループの新シリンダーは最近練習始めたばかり。
それでもフリーホイールはなんとかなりそうだ。
唯一購入した4種のシリンダーの中でVAG15のタイプだけ、LISHIの工具を使っても上手くいってない。
それでも、それに当たるとは限らないという楽観的なもので現場に向かった。
現場には先着したJAFの隊員が作業をしていた。
実は先ほど午前中までJAF事務所の自動ドアの錠の不具合の修理をしていたのだが・・・。
とりあえず現状を見せてもらったら、鍵穴がHU162のタイプ。
HU66のテスターキーが入らない。
それならばLISHIのHU162の出番かと思ったがなぜか入らない。
多分十分練習せずに初めて現場に出した不慣れなせいだろう。
何かが違う。。。
JAFの隊員も意地で作業を継続した。
鍵穴を少し覗かせてもらったが、変則的な4トラックシリンダーに更に横から出てる感じ・・・正直見たことが無い。
20分くらいしただろうか、なんと開錠に成功したようだ。
早速データ収集。
さすがに写真は撮れないけど、子鍵を見せてもらったら、従来の内溝キーに飽き足らず、鍵の上部と言うべきだろうか、そこにもミーリングがされていた。これでは練習用シリンダー付属の子鍵も入らないし当然LISHIも入らない。
隊員はピックで開けていたが、う~ん自分にはできるだろうか?
結局は見物だけで何もしなかったが、正直意気消沈。
やれることだけやるしかないのだが。
最近HU66のフリーホイールがなんとかなると意気揚々であっただけにこの新型には凹んだ。
やっぱ車当りも多いと情報もってるなあ。
2019.01.05
HU66フリーホイールをTurbo decoderで開錠する
しばしの懸案事項であったが、まだそんなに日本では走ってないだろうと後手に回ってたフォルクスワーゲン・アウディなどの2015年以降のフリーホイールとなったシリンダー。年末に部品とLISHIの工具を揃えてみた。
このフリーホイール式となってピッキングができなくなったともっぱらの噂で、実際に着手した人からはテンションを掛けたらフリーホイールで踏ん張れずに空転してしまったという。しかも一度空転すると2度めがしやすくなりクレーム案件になるとか戦々恐々としていた。
そのせいもあり、私自身もフリーホイールと思われる年式のゴルフの開錠を一度断った記憶がある。
なんとかせねば・・・!
現状に忙しいと未来に投資がなかなかできない。
何とかせねばと思ったのは実は一昨年なのだが、昨年やっと着手する余裕ができた。
大人買いのように練習用のシリンダーを発注。
まずは1つ目ベンツ用、ブランクキーは変わらずHU64だが、回転方向が片側にしか回らない。
2つ目はレンジローバーやボルボで使われているHU101。
そして3つ目からがワーゲン用、HU66-FREE、HU66-FACE-FREE、HU66-PUSH-FREEとVAG15の4種類。
最初は大人しくLISHIの2in1でコチョコチョやってみたが、なんか上手くいかない。
そこでHU66の3種、Turbo decoderが使えるような気がしてきた。残念ながらVAG15だけはブランクキーが違うので鍵穴にさえ入らない。
まずはHU66-PUSH-FREE
あら、回った。
それなら次にHU66-FACE-FREE
これもイケル!
じゃあ、最後にHU66-FREE(そのまんまじゃん)
これもイケた!
確かに従来の2/6generationよりストライクゾーンが狭い気がする。
3種類とも回せたけど、何度かリセットし直した。
あとタンブラー自体の高さも違うのかスタートからいきなりダイヤルに重みがあった。
その辺のストレスとテンションの加減を見落とさなければこの種類は行ける。
ただ、ちょっと待てよという思いが。
確かに、テンションを強く掛けるとフリーホイールが働くが、この位のフリーホイールならアウディの開錠で2度ほど当たってるかも。
テンション掛けると簡単に空転してしまうので難儀したが、割と他は気にせずピッキングで開けた。
年式から間違いなく2/6generationなのに、今からすれば逃げずによくやったのかな?
まずはTurbo decoderを販売する者として、まだ賞味期限切れではなかったのでこの検証は意義があった。
あれ?これって検証したの世界で自分が初めてか???
フリーホイール対策を考えている方はHU66のTurbo decoderをセットで是非。
新年早々かなり円高になってますので値引きでガンガン売って行きます!
2019.01.04
AUDI A1 インロック開錠 (静岡市)
最近気のせいかやたらと見かけるアウディA1。
元々オシャレなイメージなアウディを更に車体を小さくしてオシャレなお姉さんが乗るって感じだろうか?
あ、別に男性でも構いませんが。
今回は女性オーナーで色が赤だったせいか余計にそんな先入観だったのかもしれない。
入電では2013年と言ってたと思う。
気持ちの中でフリーホイールじゃないと思った。
2013年なら臆すことなくTurbo decoderが使えるじゃないか!
見ればなんと鍵穴が横向いてる。
ちょっと、この手は初めてだなあ。
Turbo decoderのテスターキーを挿入してみた。
これはTurbo decoderのHU66シリーズを購入した方ではないと分からないが、Turbo decoderにはこう言うものが付属し、generation1とgeneration2/6とを識別するのだ。
2013年モデルなのに、鍵穴とツライチのマーカーが「赤」。
これの意味することはgeneration1なのだが、騙されないでほしい。
シリンダー内はしっかり互い違いにタンブラーが組まれてるgeneration2/6のグループだ。
これでオリエンテーション位置を確定し、あとはいつもの要領でTurbo decoderを操作。
無事開錠!
何せ付近が真っ暗で寒くて作業はし難いが、迅速に完了しました。
Turbo decoderユーザーでもし同じ車両に遭遇したら是非マーカーの位置がマニュアルと違うことを気をつけていただきたい。
2019.01.03
BMW Z4 トランクインロック (伊豆市)
来年は電話帳広告をやめてHPをリニューアルさせて集客を図ることにしたため、その打ち合わせだなんだで完全に既存のブログの更新をサボってました。
HPを業者に作ってもらうのですが(既に発注済みですのでHP業者は電話してこないでね)、ここにちょっとした落とし穴があるんです。
同業者向けのネタですね。
HPがソフトウェアと見なし、その基本ソフトウェアを購入した場合って損金で落とせないのです。
中小企業は30万円までが初年度の経費ですが残金を5年の無形固定資産として償却するそうです。
よりによってウチの顧問税理士が調べやがって、日々討論!納得できないもので税務署に出向いてまで聞いて回りました。
結論は出てないけど、税務署がわもソフトウェアがきちんとした適価で売られ、なおかつ製作費を分離出来る場合以外はそのような指導をすることもあるとなんとも歯切れが悪い回答でした。
事務だけではなく実務も結構多忙な年末。
景気が安定しているせいか車も多いのかな?
東京ナンバーのBMW Z4、浄蓮の滝の駐車場でインロック。
あ~Z4は過去に色々あったなあ。でも今日、決着つけちゃいました。
オープンカーなせいか、ドアシリンダーを開錠してもドアを開けた際にセキュリティが作動しトランクオープナーが作動してしまう。
ベンツでは当然なのだがBMWではこれがディーラー含めて自動車屋に全く理解されないのです。
そのため、ピッキングでなんとかするにはトランクのシリンダーを直にピッキングするしかない。。。と思ってました!
お客さんとも口論になったこともあったほどなんですが、この情報は間違ってません。
ただやり方がありました。
そのためにTurbo decoderを買ったと言っても過言ではありません。
ドアシリンダーを開錠し、段差を出したらそのままトランクシリンダーにTurbo decoderを差し込んでトランクを開錠する・・・というのがこれまでの知識でした。
今回、物は試しにあることを試してみました。
ドアシリンダーでまず開錠します。
そして、そのまま左、右、左、右と何度か繰り返し鍵穴を回してみました。
そうしたら、室内にあるオープナーが作動してくれました。
どういうことかと言えば、鍵穴を左右に回すことで車側が鍵を持っていると錯覚させてセキュリティを解除させてしまう。
トヨタの高級車などはこの手のセキュリティを使ってますね。
ただLガタピックやLISHIのツールではこの手はできません。
Turbo decoderだからできることです。
HU92は元は取れてると思うけど、この手法をマスターしてますます元が取れた気分。
ベンツのセダンもこの手法効かないかな?試してみたいこの頃です。
この手法だと作業時間が本当に短かったです。
特に今回リセットなしの1発開錠だったので着手して30秒とか・・・。
HU92をご購入いただいた同業者さん是非試してみてください。
HU92のモデルは古い型になってしまいましたが、まだまだ使われています。
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