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2019.06.01
二日連続の安否確認 (静岡県沼津市)
最近本当に仕事として増えたのか多いのが安否確認による開錠だ。
確かに以前からこう言う仕事はあったが、最近顕著に増えた感じがする。
関係者から直接依頼されることもあれば、警察署から連絡があることもある。
どっちにしても入居者本人以外が玄関の開錠を行うことは防犯上好ましくないし、安否確認となれば最悪の事態も想像されるので警察官の立会を要求している。
今日はマンションに住む住人と連絡が取れないという親族からの依頼であった。
まだ警察には連絡してないので立会をお願いした。
山梨県から来た親族は早く開けて欲しいと言うが、今となっては30分は誤差の範囲。
心配で県外から来るだけでも2時間は掛かるだろうし。
その間にちゃっかり自動車のインロック作業を1件こなさせてもらった。丁度重なって入電となったので、先入れ先出しの順番にやらせてもらった。
警察の関係もあり現場で60分後に合流。
玄関錠も今となっては珍しくなったミワのH248・・・いわゆる縦穴の鍵というヤツだが、テレビなどマスコミで使っているが正しい表現ではない。ゴールのピンシリンダーもグレードアップシリンダーの代名詞と言われるディンプルキーも縦穴の物はいくらでもある。
ミワのディスクシリンダーであるが、これも出荷時期で3種類の対策がされている。
ピッキングで内筒を回転させると90度で水穴にタンブラーが戻され引っかかるタイプと45度で引っかかるタイプ、これらはある意味ピッキング対策と言っても良い。
ピッキングで開かないのかと言われれば開くのだが、やり難い。
時間勝負の空き巣なら、この手の物にあたれば諦めて他をやるだろう。
ただ、これらを含めてH248タイプの物は既に生産を終了している。
それでもいざ開錠となると、最近あまりやらないせいか手際が悪くなってる。
開錠後(ここで言うのは内筒が回転した状態)のセンターピックが上手くできない。
このH248タイプはレーキングという手法で開錠し(内筒を回転させ)、フリーに回る内筒にセンターピックを入れて中のケースロックを作動させて錠自体の開錠を行うのだが、後期の物はセンターピックが難しくなってると常々感じていた。
それに最近あまりに使わず更新してないせいか、センターピックのプラスチック製の持ち手が割れてしまったり。。。
作業者がジタバタしながらも1分ほどで作業完了。
幸か不幸か室内に入居者はおらず、目下のところ行方不明となった。
特に室内が荒らされたりとか拉致された可能性も低く、関係者には不安な結果となったことだろう。
言えることは室内で意識を失っていたり、絶命してはいないという事実だけは分かった。
そして翌日、この依頼者から電話が来た。
どうやら見つかったらしい。
警察で室内にあった掛かりつけ医の診察券から調査し、市内の大きな病院へ転院し入院していたそうだ。
「他の業者より早く作業していただいて・・・」
そんな枕詞があったが、この現場の直前に自動車インロックの作業をやってきたんですけど・・・。
「検索で上にあった業者はどこかけても2時間後以降だったもので助かりました。」
そうなんです。今このHPの検索順位が何位かは分からないけど、沼津市の鍵業者で検索して上位に紹介される業者は市内の業者とは限りません。
実際に沼津市でロックスミスの仕事ができる鍵屋さんが何社あるかは弊社でも把握しているけど、恐らくウチの検索はもっと後ろだろうなあ。
つまりは上位検索されてるのは他県の業者で、中には作業は他に丸投げして手数料だけをピン跳ねする目的の業者も少なくない・・・いえ多いです。
弊社にもよくお誘いの連絡がありますが、手数料が20%~50%!おいおい・・・。
それならお客さんからもらう作業代を安くしてあげた方がどんなに良いかと思ってる。
残念ながら違法ビジネスではないらしいけど、金銭トラブルになってる事例はあり、かつて新聞でも紹介されていた。
錠の取り換えを依頼したら5万円ほど請求されたそうで、後でそのお客さんが近所の業者に参考で聞いたら2万円掛からなかったというのだ。ありがちですね。
さて本題戻って住宅のセキュリティが強化されれば益々連絡がつかないことでのこういう仕事は出てくるだろうなあと思ってます。
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