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2019.06.17
ホーム金庫シリンダー開錠(静岡県下田市)
帰国間もない・・・わけでもないが、まだ時差ボケなんでしょう。
2日~3日経つものの忙しくもないせいかぼんやりしている。
それでも下田市から家庭用金庫の開錠作業が入ると多少目が覚めるものだろうか?
金庫を開けたいという切りだしは全くアテにならない。
ダイヤルなのかシリンダーなのか、またシリンダーだとしてダイヤルは合わさっていると言いながら狂っていたり、番号は間違いないと言いつつ全く数字さえ違ったり。
また金庫がホームセーフなのかセキュリティボックス並みの物かで構造も異なる。
よくあるヤツだよと言われ行ってみたらクマヒラだったり(笑)。
それでも最低限の情報で正面から見ての外観を教えてもらう。
高さが1mで幅が80cmほど、縦長でダイヤルが一つ、鍵穴が一つ、そしてレバーハンドル付!
実は最初はレバーは無いと言われたが会話の中で出てきた。
もしかしたら業務用金庫かな?
一応鍵を紛失しているが、ダイヤルは揃っていると言う。
まあ申告通りなら良いけど、一応オートダイヤラーも持って久々の長距離ドライブ。
行けばホームセーフの縦長レバーハンドル付だが、さすがに高さ1mも無いな。
シリンダー錠のピッキングてっきりハマるかと思えば、ピックを入れたら開いた!とは言わないが、それくらいの即開きだった。
まぐれにしても、もう少しポーズ取らせてくれないと、作業代もらえないじゃん!
そこで無くした鍵はどうするか?ということになり、作成する?シリンダーを交換する?・・・となったが、一番リーズナブルな方策は何もしないこと。
金庫は実質の2ロックで、ダイヤル錠とシリンダー錠からのセキュリティ構造。
シリンダー錠の鍵が無くてもダイヤルを回してしまえば施錠状態になる。
よくあるのが、年配のお客さんはダイヤル錠の操作が億劫になり、ダイヤル錠を開錠後に無効にする作業をよく頼まれる。
このお客さん、実は弊社の前に業者に作業をさせてダイヤル番号の変更を行ったらしい。
手書きのメモの番号を見たら「78-80-・・・・」と書いてあった。
最初何も気にせずダイヤルをいじくってテストしたら開かない。よく見たらこの番号の並び。
正直ナニ~!であった。
業者がやったそうで、何をどうやったのかは知らないそうだ。ダイヤル錠を作業車に持って行き、番号を変えたと言うが、割りピンのとりあえず感は素人工作、ダイヤルを入れ替える際に強引にやったのか削れ感に無理やりさが見えた。
「なんじゃこりゃ。」
思わず出た言葉だ。
何より番号変換後にテストしてないな。
その業者のペーパー通りだと最初の数字(ダイヤル1枚目)は2つ目の数字(ダイヤル2枚目)と数が近いことから、お互いが干渉してしまい、ダイヤル錠を操作していくうちに動いてしまい、ダイヤルが合わない状態になるのだ。
だから素人は!!!と誰がやったのか分からずとも、お客さんになるべく数字は対象位置の数字を選んだ方が良いと言い、再度番号を変更させてもらうことにした。
すぐその場で終わる作業、何も作業車に戻る必要もないのだが、お客さんがダイヤルは使わないようにしたいと言い始めた。最終的にダイヤルを外すことにした。
シリンダー錠もつい先日、そのダイヤルをいじくった業者に交換してもらったそうだ。まあ宅内で無くしたので出てくるかもしれないし、余分な金掛けさせるのも何だし、書庫代わりという前提。
それでも耐火上は構造を変えてないので何も問題が無い。
色々話ながら作業を進めるのは弊社のやり方でもあるが、今回のお客さんは非常に喜んでもらえた。
何かにつけて前の業者は・・・と枕詞がついた。
確かに勝手に作業を進められるのはどうかと思う。ちゃんとした鍵の専門業者を頼まなくちゃ!
てっきりよくホームページの最初に来ている県外の業者かと思ったら・・・地元とは言えないが、見覚えのある業者だった。
「ダイヤルもこの業者が4回ー2回ー2回ー1回の順に回すと言われた」
お~い嘘言うなよ。4回ー3回ー2回ー1回だろ!そうでなきゃ物理的にありえへん。
お客さんの聞き間違いかと思いたいが、その辺はお客さんも譲らない。そう言われた!と。
まあ、いっか。ほんじゃ帰りますのでお会計。
下田市だと本当に移動で時間が掛かり半日仕事なのである程度大型物件じゃないと割に合わない。
それでも奥歯かみしめて、開錠と加工作業の弊社の定額料金と少し出張費を上乗せさせてもらい×1.08の消費税を請求したら、鳩がマメ鉄砲食らった顔になった。
どうやら、その業者は更に桁が一つ上の請求だったらしい。
確かに今日よりは作業量も多いが、それでも「0」一つ余分なほどの暴利でうわ~って思わず声が出た。
黙って高額請求すれば良かったがもう金額を言ってしまった。
それでも丁度請求額の2倍となる1万円札を出してきた。相当の支払いを覚悟してたらしいのだ。
さすがにそれはいただけないと押し問答。
きちんと請求額をいただければ良いのです。割に合わなきゃやらないし、足りない分は明瞭に根拠を出して了解もらって請求します!
ただお客さんも出したものは引っ込められない、人生の先輩でもあるだけに甘えさせてもらった。
端数切り上げくらいならまだしも、やっぱりもらい過ぎだなあ。少し帰りの足取りは重かった。
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