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2019.12.23
キーレックス修理 (静岡県南伊豆町)
修理依頼書には乾電池確認の有無が書かれていたのでてっきりキーレックスに電池式のテンキー錠が登場したのかと思い、まずは電圧計などを準備した。
実は先日事故で作業車を修理待ち状態にしてしまい、目下代車でレンタカーに乗っている。しかも乗用車、コンパクトカーだ。
そんなので仕事になるの?と言われるが、やらねばならぬ。
自動車のインロックならできるが、こんな時に限って錠前の修理。やはり作業台でやりたいものだ。
場所は南伊豆、沼津からは80km超なのだが、そこに仕事があれば行くし、こういうのをやるロックスミスは近隣にいないだろう。
ちょっとしたドライブだが、やはりコンパクトカー、近所を走るのは小型で良いが、峠を越えて80km走るとそれだけで疲れる。もっともハイエースでも疲れるか。
とりあえず依頼者の住人は屋内に入れているから気が楽だ。
押しボタンを押しても反応しなかったのだそうだが、同居する人が屋内に居て開錠は問題なかったそうだ。
現場について故障している現物を見れば案の定、電池式ではなく機械式であった。
本体表面が塗装が剥げ、粉を噴いたような状態だが、この辺は気にしない。
正規の番号を入力してもやはり開錠になりハンドルが回せるはずだが、動かなかった。
なぜか?
プリント基板相手ではなく機械式なのでバラせばなんとかなる・・・かも。
とりあえず潤滑スプレーで動きを軽くしたがダメだったが、これで復旧するケースも過去にあった。
既にビスを外した状態だが、ここからは注意が必要。
このバックプレートを外すと各ボタン後ろのスプリングが向き出しになる。これが気ままでちょっと邪魔。うかつに力を加えると、中にあるギロチンのようなハンドルと連動したプレートがあり、それを下がわに押さえつけてるスプリングが逃げ出し、ギロチンプレートを斜めに押し出すと先ほどのボタン後ろのスプリングが弾き出される。全部で13個ある。
実はやっちまった。
慎重にやってたつもりが、2個のスプリングが行方不明。
だから作業台が欲しいのだ。
この画像は代車ヴィッツのハッチを開けた状態。ご覧の通り荷物が詰まってる。飛び出たスプリングはそんなに小さくないのだが、探すのは一苦労。
結局、原因は押しこまれたボタンが正しくてもギロチンプレートの穴が素直にボタンの切り欠きを通過せず引っかかる。つまりは認証番号が合っても開錠とならないのだ。
なんとか強引にやってもダメ、ボタンの角度を調整してもダメ。
どうも上下で閉め具合が違ってしまってるのか、下側のビス2本を締め込むとダメなので、一旦締めたあとに微妙に少し緩めると中のギロチンプレートが逃げるわずかなアソビができるのか正常に動くようになった。
使用での摩耗などもあるのかもしれない、そうであれば家主さんに交換してもらうしかない。
まずは正常に作動するので現状で様子を見てもらうことにした。