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2020.03.07
Turbo deⅽoder 修理
方策を間違えてしまったようだ。
少しでもTurbo decoderの拡販ができればと思い、ある拠点に販売したTurbo decoderを導入に向けて他の拠点で使うことに協力してしまった。
この商品はやはり職人の商材で万人向けとは言えない。
このツールを持てば誰でも開錠が楽にこなせる・・・と思っていたが人間はやはり個性があるもの。しかし、弊社では確実にTurbo decoderの導入で開錠の確率が各段に上がった。ある意味、導入の成功例と言って良いだろう。
収支の面でも確実に作業がこなせると思って作業を受注するので十分元は取れてると思っている。
もちろん、そこに到達するまではそれなりに努力はしたつもりだ。
さて、この修理を依頼してきた拠点は、今回送られてきたHU100Rが初めてではなく、先月HU66のVAG2を2回修理している。
ピンが欠損したと半ばクレームのような口調で言われたので、販売先と同じ組織だし、ユーザー価格の実費でピン交換を行い送り返した物の、間もなくまた欠損したと連絡が。同じ場所だし修理代は相談させてくれと言うが、違う場所であった。
当然それをクレーム負担する言われはない。
それどころか試したいと言うので、ウチから該当する自動車のシリンダーを無償で貸し出している。
そうしたら今度はHU100Rのピンが無くなってると連絡が来た。
「送るので修理代は相談させてくれ」
といつもの口調。ところが送られた現物を見れば、何とピンが8個中6個も飛ばして無くなっている。
このモデルはADVANCEモデルで弊社が普段使っているEVOLUTIONモデルと違いピンのセットアップは専用のデバイスを穴に入れるだけ。非常に簡単になっている。
ちなみにEVOLUTIONモデルで僕は一度力の加減を誤ってピンを飛ばしてしまった。しかし、これは飛ばすことはまずあり得ないし、ましてや6本も無くなるなんてありえない。
本体に微かな傷?が見えるが断定するには小さな物だが、このセットアップデバイスを見れば先端が曲がっている。
明らかにセットアップ用の穴からピンを動かしたのではなく横からデバイスを入れて動かしたと言える。
やり方を知らなかったのか、故意か、・・・何にせよ操作方法はこの時は販売時にレジメにを作成して同封しているし、今は文字だけでは分かりにくいのでYoutubeで流している。その勉強をせずにいじったとなると少し重症だ。
購入していただいた方なら多少のことは腹に収められるが、まだこの拠点は購入を決めていない。それにこの程度の知識と洞察力なら・・・トラブルの元になるかもしれない。
諸々、思い返せば後悔ばかり。甘やかし過ぎたかなあと思う。導入のために実験してるとは言うが、そんなことは勝手にやれば良いし、社内を説得するなら僕が直接説明する機会をもらうべきだった。正直今のレベルは非常に低く導入に値しないレベルでの修理品である。
ちなみに購入時に念書をもらうのだが、開錠作業以外の行為を認めていない。
そう考えると買うかどうかも分からないのなら手を引かないとフェアじゃないのかもしれない。
それに社員で使いまわそうと考えてるなら、この工具は向かない。
使用者が管理者になり、個々のクセを熟知して作業してもlらわないと、その上での破損や故障であれば相談には応じられるのだが。。。
レッカーと鍵開けは同じレベルでとらえてはいけないのだよ。
微細なこと・・・でもその0.01mmの差異で開錠成功か失敗かの世界なのだから、それを理解できないのなら・・・やっぱ無理でしょ。