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2020年08月

2020.08.23

メルセデスベンツ C200 2019年式 インロック開錠(伊豆の国市)

土曜日に2019年式ベンツのインロック。
今回鍵は後部座席にあるそうだ。
ただゴルフ場に乗りつけてるベンツ、成金そのものであまり良い印象は無い。
イメージ先行だが横柄だったりするイメージなのだ。
もちろん、これまでベンツオーナーでそういう人に遭遇したことは無いが、車のもつイメージとは怖いものだ。

現地でお客さんに作業立会の電話をしてみた。
とりあえず電話では普通の対応、特に横柄でもなくヒョーヒョーとした感じだが、現れた人間は小柄ではあるがメガネにスキンヘッド・・・微妙だ。

「工場(修理工場)やってるんで、社員にマニュアル見てやれって言ったんだけど、皆専用の道具が必要でできないって言うんだよ。だから専門業者呼べって。そりゃ保険入ってるからね、呼べるけど・・・」
といわれたので
「鍵開けはマニュアル見てできるようなら、僕はヨーロッパまで行ってこないですよ」
と言ってやった。

幸い、大口たたいだだけあって、LISHIのピックで即開錠。
これで手こずったら面目なかったなあ。
Turbo decoderの出動の場面もなく、ヨーロッパでなく支那でも良かったかな?

確かにベンツのトランクインロックを対策したくてLuckylocksには何度も足を運んだ。自宅から最短時間で24時間。HU64のTurbo decoderをリリースした時は問答無用で飛んだ。最短の滞在でも現地2泊、機中1泊でなんだかんだ4日掛かるし、費用もディスカウントチケットで10万円は掛かる。
マニュアルや本でできるなら簡単だし、輸入販売したTurbo decoderについても説明は簡単に済む。
紙でも文字より写真、写真なら動画・・・それでもなかなか理解はできないようだ。
実際僕も現地で片言の英語が唯一のコミュニケーション手段、お互いが母国語ではないので、なかなか言いたいことが伝えにくいが、ハートで話すことで理解し合ってる。
そんな苦労分かって欲しいけど。。。

2020.08.18

トヨタ VOXY 紛失キー製作(南伊豆町)

沼津から南へ97km、南伊豆町でVOXYの鍵の紛失。
VOXYと言えばトヨタの人気車でバリバリセキュリティ効かせているだろう。しかもレンタカーらしいから最新モデル・・・と思えば初期モデルであった。
何せ距離のある場所なので、前日夜に電話もらった際にインジケーター類を確認してもらったが、どうやら申告通りイモビは未装着なようだ。

お盆休みのせいか、伊豆は結構な混雑。
日頃車など見かけないのに・・・そして、現場に着いて気が付いた。
サンプルキーを忘れた!
サンプルキーを入れた工具箱を別件で下していて載せるのを忘れたのだ。

同業者の方なら笑うところだろう。一般の方は???だろうから解説すると自動車の鍵はシリンダー番号からコード検索をして段差を調べる。その際に切る溝と溝の間をピッチというのだが、これがシリンダーの種類ごとにことなり、それをアシストしてくれるのが櫛のような形をしたサンプルキーなのだ。サンプルキーがあればあとは段差さえ分かれば鍵がカットできる。。。というように、今回は段差は分かるがピッチが確定できない状況となったのだ。

さあ、どうするオレ!

片道約100kmを戻ってサンプルキーを取に行くか?
すっとぼけてシリンダーを預かり会社でカットします!と言うか?

どちらもプライドが邪魔をする。
30分で終わる作業だし残る選択肢はバラす!

ブランクキーを内筒のストッパーに当てヤスリでタンブラー位置に傷をつける。
このVOXYのシリンダーはM382の10カットというシリンダーで1か所の空間に2枚のタンブラーが並ぶというある意味で不均等なタンブラー配列と言え、同じM382でも前期となる8カットとは少し赴きが異なる。
正直サンプルキーを当ててやってもなかなか作りにくい鍵でもある。

確かサンプルキーがまだ製品化される前に10カットに当たって意地で作ろうとしたことがあった。ただキャンセルになっていまだにサンプルキー無しは挑戦したことはない。
今振り返れば無理としか言えないが、まさしく今!それをやらねばならない。

ノーミスとは言えないがとりあえず3本失敗しながらもストッパーから8ピンまでなんとか作り上げた。実はドアシリンダーには8枚のタンブラーしかないのだが、イグニッションを回すには10枚分切らなくてはならない。
段差は分かってるがピッチが確認できない。
ただ運は味方してくれた。

残り2本のうち1本に段差が6.4mm(ノーカット)の高さがある。
つまりその高さを大事に残し、最後の段差の5.7mmをカット。
さあ、イグニッションは回るか!?

天は味方してくれた!
エンジンは掛かり作成は成功と言いたいが、実はドアシリンダーで少し誤差があり、時々引っかかる。
イグニッションは問題がないので摩耗による劣化と見て良いのかもしれない。若干持ち手を下に押さえつけると問題なく回る。
状態を説明して受け渡した。
何はともあれ、これで帰れる(ナンバーは横浜)と思ったら、これから海へ海水浴に出るそうだ。

2020.08.11

アウディA4(2007年)インロック開錠 (沼津市)

お昼間際の入電、でもアウディだし瞬殺で終わらせて・・・と思った。
2007年式・・・多分後期のVAG2シリンダーだろう。Turbo decoderで速攻だ!

しかし、現場に到着して鍵穴を見たら・・・このシリンダーはもしかしたら。
一応テスターキーを挿入した。
以前の富士市でやったアウディTTのようにVAG1のように曖昧なサインマークになるかもしれないと警戒したが、しっかりVAG1の赤いポンチまで入った。
Turbo decoderのVAG1は持ってきてないが、まあフィリップピックもあるし、L型ピックでいけるだろう。
最悪はエンジンが掛かってる現状だしなんとでもなる!

ところが、フィリップピックはダメ。もっとも成功したのはニュービートルだけかも。
L型ピックでも、ポンポンと段差が決まっていかない。
作業スペースが狭くついつい環境のせいにしたくなる。
だったらドア枠を煽って・・・と思ったが密閉性が高く、ちょっとエアウェッジを入れるのが怖い。せっかくエンジンが掛かってる状態なのに。

結局仕方がなくL型ピックで粘るしかなかった。
VAG1だし今までもやりこなせていた。
そういう過去の経験からの自尊心だけが作業を続ける唯一の根拠だったのだが、実は内心一旦事務所に戻りTurbo decoderのVAG1を持ってきたかった。
もしかしたら、その方が早かったのかもしれないが、30分ほど時間を掛けてようやくの開錠。

時間は掛かってしまったけどやっぱりL型ピックでの開錠は達成感あるね。

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