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2021年08月
2021.08.21
物置が開かない (静岡県沼津市)
遠方出張中に入電。
「物置開けられますか?」
なんともざっくりと来たもんだ。もちろん二つ返事であったが様子がどうも変。
鍵はあるそうで、既にどこか手配した後の様でその業者が開けられなかったそうだ。
何があったのか良く分からないが時間さえ取ってくれれば帰り道ついでに見てみることにした。
現場は最近造成した新興地、ナビで検索しても出ない。
当然家も新築で据え付けの市販のプレハブ物置であった。
メーカーは確か三和シャッターだったかな?
お客さんがスマホでホームページから色々と情報を入れてくれた。どうもその業者のホームページらしい。そして現場でもシリンダー開錠はできたらしい。
ただ空転してしまい結局完遂できずに次の現場があるとギブアップしてしまったらしい。聞けばわざわざ静岡市から来たそうだ。ちょっと最近よく聞く名前の業者。どうも検索すると手前に出てくるのでグーグルに広告費払って延縄のごとく仕事をかっさらってるんだろうなあ。
以前も軽自動車やクラウンの開錠で行ったら、多分その業者を先に呼んだようだ。ただ軽自動車が開錠費6万円とかクラウンで8万円とかでぶっ飛んで断ったそうだ。
ある意味そんなもらえるなら良いなあ。ウチの契約金額だと何件か回らなきゃそんな売り上げは上がらない。仮に自分が呼ぶ側なら・・・ちょっと払えないなあ。
さてシャッターだが、錆など全く無い新品で鍵もある。ただ完全に奥まで入ってないのかな?見せてくれた写真だとこんなもんのような・・・。
とりあえず鍵にアルミテープを貼って鍵穴に入れてみた。
ディンプルキーの鍵、ピンの位置が正しいかチェックのためだが、やはりピン1本分奥に入ってなかった。
錠前の構造上、シリンダーを回転させても中の錠は動かない。
鍵の先端で錠を回すタイプで、その穴に鍵が入っていかないのだ。
ここで必死こいてピッキングしてシリンダーを回しても先の業者もやってるので知恵がなさ過ぎる。
まずは現状分析。
鍵が奥まで入らないのはゴミが入ってたりシリンダーが壊れてないのなら僅かでも室内側の錠が回りかけてるということになる。
ということは・・・野蛮だがシャッターをガシャガシャと叩いたり持ちあげたりしてみたが・・・ダメだった。
ここは冷静にやろう。
ということで、シリンダーは回さずに、センターピックを奥まで入れて直に錠をいじくって間もなく、シャッターが持ちあがった!
先に来た業者なら○万円の作業代を請求するだろうなあ。
でもシリンダー開錠というわけでもなく、ちょっとそれは請求しにくいので○千円しか請求しなかったが、今思えば万に届いても良かった仕事かも。
ちなみに開いた瞬間、室内側のサムターンはやはり回りかけて途中で止まってた。
何かの拍子でシリンダーを回しきらずに鍵が抜けちゃったんだろうなあ。
個人特定にもなるし、構造さえ理解してればそれ自体は大した仕事じゃないので写真は無し。
それにしても事細かい解説をHPに掲載してるんだなあ・・・お客さん混乱させて墓穴掘るんじゃなかと思うけど。
2021.08.13
BMW X3インロック開錠(静岡県熱海市)
令和2年初年度登録のBMW X3のインロック。
正直うわ~!であった。
鍵穴にシリンダーカバーがされてるのは以前からよくあるのだが、ドアハンドルにビルトインされた鍵穴を塞ぐプレート状のカバーを外すと、狭いうえに鍵穴はかなり奥まっていた。
ドアハンドルを引っ張るとドアシリンダーが上部から見える、せめて表側と裏側ではめ込まれたドアハンドルを2分割すれば鍵穴に届くのだか、何せ新車で固い。
無理すれば傷になる。
比較的鍵部分ブレードの長い初期のTurbodecoderを狭い穴から入れたが、残念ながら奥まで届かない。同じ奥まってる5シリーズなら届くのだが、残念ながら現行のX3には使えない。
それならばピックで・・・これもとてもじゃないが鍵穴の中を見るに至らない。何せテンションが入らないのだから。
とりあえず今回は鍵穴開錠は断念し、ロッドで開けることにした。
結果オーライでなんとかなったが、なんとかならないものか。
写真に収めておけばよかったが、当日は雨でさっさと作業を終わしたかったので撮影しなかった。
2021.08.13
フィアット プント インロック開錠 (静岡県伊東市)
入電時の情報はフィアットの開錠だけ。
保険のロードサービスあるある、なぜか外車はメーカー名は言うけど愛称名は言わない。逆に国産車は愛称名だけしか言わずメーカー名を言わない。
特に国産はモデル数が多く全部の愛称名を覚えてられず、またモデルの栄枯盛衰が激しい。特に軽自動車の愛称名は覚えきれない。
依頼者が女性名であったのでフィアットと言えば500と思い込んだ。
小さな車体で個人的にもフィアットの代名詞的な存在(逆に他を知らない)。
ただ現場で該当車を探しても無いので車番で拾って見つけた。
作業はピッキングでさっさと終わらせようと思った。
フィアットは何台か開けてるがL型ピックで特筆することも無いほどルーズ。
でも今回はちょっと特徴があった。
いやもしかしたら気が付いてなかっただけなのか?
アルファロメオと共通だった。
どちらもイタリア、もしかしたら・・・いや今まではフィアットはフィアットだったけどなあ。
アルファロメオはかつて開けられず答えをもらったことがあった。それ以後困ったことは無いが、やり方としてはそれと同じ。
更に右ハンドル車だったので右まわしだと思って、そちら方向にシリンダーを回したが施錠方向だった。
答えは左回し。
アルファロメオと同じ、そこに気が付けば特に問題は無かったのだが。
PUNTO・・・はてどういう意味なんだろ?
2021.08.09
鍵が回らない(MIWAロック玄関錠修理) 静岡県沼津市
沼津市内で鍵が回らないというトラブル。
当初はシリンダー交換での入電であり、やはり交換時の部品代をとても気にされてた。
ただMIWAロックと言われ、大体症状がつかめた。
2ロックの上側が回らず、下側は重い。。。やはり使用限界かなと普通の人は思うだろうな。
とりあえず分解。
案の定、黒い金属粉と綿ぼこりの様な物体が圧縮されて埋まっていた。
それ以外の不良は見当たらない。
このシリンダーは構造上どうしてもこうなっちゃうもの。
可能ならば10年に1度とか業者にメンテナンスを頼んで欲しいところだが、不具合の出てない時になかなか費用かけてやらないな。
自分でやれるかと言えば、お客さんでもできないことはないが、分解に関する正規のマニュアルはメーカーからも出ていない。
私事だがYoutubeに趣味のバイクの動画を出している。私はロードレースに出てた経験があり、シャーシの点検やメンテナンスからエンジンの分解までやるが整備士ではない。当然、オリジナルのカスタムや部品を加工して取りつけたりした物を動画にあげてると、時々整備士を名乗る視聴者からコメントをもらう。整備士からは素人のメンテナンスは反対だそうだ。
これ以上は仕事のブログで言わないが、冒険心が無ければ技術は見につかないし、発展もしない。ちなみに愛車はシリンダーのボーリングは内燃機屋でやってもらったが組み立ては自前だ。
車齢40年のナナハンと50年の90ccはまだ現役で走ってるし、整備士という資格に奢った人間に見せたことはない。見せても多分理解できないところまで手を入れてる。
さてさて、この不具合シリンダーはこのあと油で洗浄して不具合は解決。
ちなみにやってみようと思う方は、あくまで壊して最悪は買い替えくらいの覚悟の上でやってください。
私もそうだし、同業者もそいう覚悟でお客さんの戸口を触っているはず。
メーカーも保証しないし、ましてや国家も資格と言う変な肩書も与えてないが金取る以上プロとしての仕事をしてるはず。
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